今回はサクッと短めに
Dr.出番ですよ
俺はここの病院に勤める小児科医の高見沢。
この長い髪のせいで子供たちからよく油断した隙に引っ張られるが、それはもう慣れている。お母様方からはしょっちゅう謝られているし。それをただ横で見てクスクスしている看護師たち..俺はこんなんでいいのだろうか。
なぜか知らんが内科医の坂崎に呼び出しくらい、そっちに赴くも足取りは重い。また媚薬やらなんやら変なイタズラされる未来がみえるぞ..
憂鬱だ、と思いはするが、一応連絡が入ったなら行くしかない。
「あ、来たか高見沢!」
「なんだよ急に呼び出して」
「いや〜ちょっとね!」
「お、おい、変なことするんじゃねーぞ..!!」
「今回はしないよ〜!」
「今回だけじゃなくて毎回やめんか!!」
えー?とヘラヘラ笑っていた坂崎だったが、その笑顔がふっと真面目な表情に戻った。
な、なんだ?なに考えてんだコイツ。
「ねー高見沢。お前なら患者を笑顔にする為には何すればいいと思う?」
「はぁ?働きすぎで頭イカれたんかお前」
「んー?まぁ、そーかもねぇ。ここんとこ〝風邪〟で患者の数ヤベぇからあんま休みという休みは取れてない状態だよ。しゃーねーけどさ」
「お前なら女の患者ならすぐ笑顔にしてただろーが今まで。セクハラまがいなことしてもなんか知らんがそれが効果あるって噂だから、お前は訴えられないで済んでるんだろうけど..」
「まーねぇ〜。んで、どーよ?高見沢は何をしてる?患者の為に」
「俺んとこは子供相手が多いからな..。逆に笑顔にする方が大変だけど、俺は特になんかしてるつもりはないんだが最終的には笑ってる子が多いぞ」
「高見沢の場合、笑わせてるんじゃなくて笑われてる、だもんな。草」
「何が言いたいんじゃテメェ」
椅子に座りながらクルクルと回っている坂崎は、「桜井さ..」とここには居ないあの男のことを話し始める。
「今アイツちょー忙しそうにしてんじゃん?休む暇もないくらいぶっ続けで働いてるだろ?外科医だけどアイツ、全身科(ジェネラリスト)になろうとしてるじゃん?..患者の為を想うことはいいことだって分かってるけど、多分アイツ今もう精一杯になってると思うんだよね..」
「あー..。確かにここ数日桜井とは顔合わせてねーしなぁ」
「限界突破してもアイツは患者の為に体を動かすだろうしさ。そりゃ、大変な時だとは思うけど..こんなんでも一応友人だから心配になっちまってね」
珍しいことにこの男が他人の心配か..。明日は何か嫌なことが起きそうだ。
しかし坂崎の言う通り今の桜井は色んな科から頼られっぱなしだし、特にこの風邪が流行っている中でアイツは戦場で戦っている。俺たちと違って特に優秀な人材だからな。
心配はもちろんしている。いつかアイツがぶっ倒れてしまうんじゃないかって。たまに顔を合わせても、あまり生気を感じられないのが現状。だからこんな坂崎でさえも心配する程なんだろう。
「飲みにでも誘うか?」
「誘ってる余裕ないだろ絶対..」
「じゃあ坂崎はどうしたいん?なんか案があるの?」
「ないから高見沢呼びつけたんだろーが」
「俺の休憩時間返せや」
「まぁまぁそう怒るな!俺たちは俺たちの仕事があるから手伝いに行けない状況だし….なんか手土産渡すとか?」
「俺もそれくらいしか思いつかんよ。てか桜井に会えるのかな〜」
「机の上とかに置いとけば気づくかね?」
「置き手紙残して、賞味期限長いもん買って置いとけば大丈夫でしょ」
「それが俺たちに出来る限界か〜」
はぁ〜と溜め息をつく坂崎。苛める対象が一人減って寂しいのだろう。
ま、でも俺もコイツと同じ気持ちではあったから坂崎の意見には当然同意する。
桜井だけじゃなく、他にも最前線で戦っている人たちに俺たちも感謝しなくてはな..
初めてDr.で真面目な話書いたかも(´・ω・`)
今のこのご時世、Dr.たちもこうやって真面目な姿描いてた方がいいのかな〜と。でもまぁ、基本は場を乱すギャグ世界の住人だから、あんま重たい話は短めに
頑張れ、ドクターたち!
応援してるよ、医療崩壊してる東京から(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
医桜「おぅ……。ハッ
おうッ!頑張るぜッ!!」
医桜(あぶねぇ、一瞬気を失った..)