最恐トリオ8

下の記事投稿する時書き忘れたけど、ネタバレ集見てから読んだ方がいいかもね!っていう

 

最恐トリオ7

一週間後ーー

主君「悪いな、毎回こっち来てもらってばっかで」

七「いんや、気にしてない」

二「こっちに来た方が美味いコーヒーや紅茶、それに高そうなお菓子たちまでも出てくるんでね。気にしてねーよ」

船「ま、毎回悪いな‥ははっ」

秘書「皆様、今日は何になさいますか?」

船「じゃあコーヒーで」

七「俺紅茶!」

二「俺も」

秘書「社長と坂崎様と高見沢様は?」

主君「俺も紅茶で」

裏坂「んならコーヒー」

奴高「いらねぇよ」

秘書「かしこまりました。では少々お待ち下さい」

七「今日のお菓子なにー?」

裏坂「今日はエッグタルトだね。ここのタルト美味しいよ〜」

二「へぇ!美味そう」

船「いいもんばっか食ってんなぁ。‥俺らの世界でも本土からこういうの持ってきて欲しいわ」

主君「ま、気が済むまで食ってくれや。それで、前回話した通り明日頼み込みに行くつもりでいるが、七十二番はそれでいいんだよな?」

七「あぁ。俺もお前と一緒について行く」

裏坂「失敗したらお前たち返り討ちに合ってもおかしくないんだぞー?」

七「まぁ‥そん時はそん時で逃げてくるよぉ‥」

船「死ぬんじゃねーぞ?」

主君「分かってるさ」

秘書「お待たせ致しました」

二「んん!ありがとさん!」

裏坂「ん〜。やっぱ棚瀬の淹れるコーヒー紅茶はホント美味しいねぇ」

七「‥んで、社長さんの俺はどうよ?」

奴高「秘密警察の動きなら、何も変わりないぞ」

主君「変わりなし‥か」

奴高「そりゃそーだ。自分たちの世界からほとんど出ようとしねーもん。出てきたとしても向こうの俺や桜井とかあそこら辺だけだ。外に出てきた時くらいしかアイツらとは話せんが、坂崎以外の奴らはなんつーか‥まだやっぱ本調子じゃなさそうって所か」

船「何も知らないのは秘密警察の俺だけってことか‥」

二「他の秘密警察の奴ら、誰も本当のことを坂崎に話してないって意味なんだよな?」

奴高「あぁ、見た感じそんなよーだな。アイツら、何も言わねぇんだよ。探りにくくってしょーがない」

主君「俺と七十二番を警戒してるのか」

七「そうとしか考えられねぇよ」

奴高「それと、パッと見た感じでは分からんだろうがよく観察して見ていると、やはり秘密警察全員が坂崎を守り固めてるかのような雰囲気はある。特に強敵棚瀬がほぼ付きっきりでアイツを守っている。坂崎は鬱陶しがっているみたいだったが、アレは完全にお前ら二人を警戒しているな」

裏坂「そりゃそーでしょ。うちの高見沢を派遣するくらいだもん、奴らも気付くよ」

奴高「一応気付かれずにやっているつもりなんだがな‥。相手が相手なだけに、どこまで知られているのかは不明だ」

秘書「あちらの私のことです。社長の考えていることはとっくに気付いているはずです」

主君「だよな‥。それでも泳がされてるうちは大丈夫だろう」

七「あ。そういえばノーマルの俺から手紙届いてたって言ってたよなぁ??」

主君「コレだ。今から開けてみるつもりだった」

✉️

主君(これは‥)

七「なにが書いてあるっ?」

主君「‥ほらよ」

七「‥‥どういう意味でぃ、これは」

二「なんて書いてあるんだ?」

七「たった一言‥。”まだなのか?”ってだけ」

船「それだけ?」

裏坂「なにかヒントとかじゃないんだね。相変わらず意地悪だねぇノーマルは」

主君「‥ん?」

秘書「どうされましたか社長?」

主君「なんか入って‥‥鍵?」

七「鍵ぃ?なんの?」

主君「知るかっ。じゃあ、明日の為に心の準備しておけよ、七十二番」

七「おめーもな、主君」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

七つの大罪ーー

主「手紙?俺宛に?」

罪コ「うん!さっき誰かに呼び出されて外の世界へ行こうとしたら、僕たちの世界の手前に落ちてたんだ。なんて書いてあるの?」

主「宛名は‥主君と七十二番」

罪コ「えっ!?」

主「本日正午、最強であるサカザキに会いたし」

罪コ「それだけ?」

主「これだけ。なに考えてんだ、アイツら」

罪タ「そんなの一つに決まってるじゃないですか」

罪サ「秘密警察の坂崎のことで何か話しがしたいんでしょう、きっと」

罪コ「タカミザワさん、サクライさん!」

主「それはなんとなく察しがつく。でも、なんで俺が?まぁいいや。お前たちは念の為二階に居なさい」

罪コ「うん、分かった」

罪サ「主様‥あの」

主「ん?」

罪サ「俺たちの‥心を抜き取って下さい。そうすれば、二人が来た時貴方の本心が分かるはずです‥」

罪コ「サクライさん‥」

主「‥‥。」

 

。。。

正午ーー

七「お邪魔します〜‥」

主君「失礼します‥」

主「やぁ、待っていたよお二人さん」

七「あの‥手紙読んだ?」

主「だから君たちを迎え入れてるんじゃあないか。さ、座ってくれ」

主君「あ、ありがとよ」

主「ところでこんな俺になんの用かな?」

七「秘密警察のことでなんだが‥」

主君「ちょっと協力して欲しいことがあって」

主「協力、ねぇ」

七「難しいことじゃねぇよ!ちょっと秘密警察たちの世界に乗り込んで、向こうの坂崎を外の世界に攫ってきて欲しいだけだ‥!」

主「ほぉ」

主君「アンタならそれくらい朝飯前だろ?」

主「でも問題がある。俺は所謂君たちと同じ犯罪者扱いの存在だ。そんな俺が秘密警察の世界へ乗り込んだところで、衛兵に見つかって下手すれば俺が罪にかけられるかもしれないんだが?」

七「衛兵は‥多分、現れない」

主「ん?なぜそう言いきれる?」

主君「衛兵は俺と七十二番と秘密警察の坂崎‥この三人が揃った時、もしくは俺らのどっちかがアイツに会った時にしか反応しないんだ。後者は憶測にしか過ぎんが」

主「‥なに?」

主君「なんでかは知らんが、俺たち三人はノーマルの高見沢に試されている‥。この間、軽く実験してみたんだ。たまたま外の世界で見かけた旅人と俺たち二人で接触したが、衛兵は現れなかった」

主「なっ‥」

七「他の世界の奴らまでも巻き込んじまって本当に悪いと思ってる‥!でも、俺たちは秘密警察を助けたいっ!記憶を取り戻してやりたいんだ!」

主「まさか‥。じゃあ俺たちが今まで自分たちの世界に篭っていたのは半分無意味ということか‥?」

主君「無意味とまでは言わねぇけどよ‥。でも、こうさせちまったのは俺たちだ。申し訳ねぇ‥」

主「このことは他の世界の奴らは知ってんのか!?」

七「い、いや‥万が一の場合も有り得るから‥公にはしてねぇよ‥」

主「じゃあ‥俺たちの努力は一体なんの為に‥‥」

主君「‥お前、どうした?感情ない癖にどうしてそんなに動揺する?」

主「‥‥知りたいか?(スウッ)」

七(‥!まさか!?)

主君(コイツ、始めから感情を‥!)

七「ぐっ!?」ドンッ!

主君「がハッ‥!?」ダンッ!

主「‥あぁ、察しの通り今の俺には感情がある。悪いね、ちょっとばかり君たちにムカついてしまったから首を少し絞めるくらい許して欲しいなぁ」

七(な、なんだ‥!?奴は俺たちに指一本触れてないのに‥っ。この、首をキリキリと絞められていく感覚はなんなんだ‥!?)

主君(苦しいっ‥。しかも急に体がなんかの力によって壁に打ち付けられちまってるせいで身動きも取れねぇ‥!!)

主「話しを聞いていればノーマルの高見沢がまた試練というか暇つぶしの遊びというか、そんなようなもんで始めたことなんだろう。けど、それに目をつけられたお前らの責任でもあるんだぞ?」

主君「わ、悪いと‥思ってる‥!くっ‥」

主「じゃあなぜお前たちはあの時秘密警察の俺を救えなかった!?あそこで救ってたら全てが終わっていたはずだぞ!‥つまりお前たちはノーマルの満足のいく結果を出していないってことだ。それに付き合わされてる俺たち他の世界の者の気持ちも考えろッ!!」

七「ぐっ‥!‥っ、次こそ‥必ず、救い出してみせる‥!約束するからっ‥!」

主「そんな口約束じゃあ俺はこの話しにのらない」

七「悪いと思ってるさ‥!お前だって、外の世界で会いたい奴らが‥いるのも知っている‥!だから‥っ、力を貸して欲しい‥!」

主君「俺たちがやらないと‥意味がないんだっ‥!」

主「‥‥。」フッ

七「っハァーー‥!!ハアァー‥!」

主君「はァッ‥!ゲホッ、ゴホッ‥!!」

主「俺の本心はどうやら怒りと諦めと悲しみも入り交じっているらしい。‥セリシールに会えなくなると思うと、こんな感情が湧いて出てくるなんて思いもしなかったよ。いいぜ、協力してやるよ」

主君「ほ、ホントかっ‥?ケホッ‥」

主「ただし、次で必ず成功させろ。衛兵が出動しないと分かってはいてもお前たちが企んでいることだ、どこかで見ているノーマルがどう動いてくるか分からん以上、俺は一度しか協力出来ない。そして秘密警察とお前たちを引き合わせたのち、俺は元の世界へ戻る」

七「それで、十分だ‥!か、感謝っ‥ゲホッ、するぜ‥」

主「サッサと帰れ」

主君「あ、あぁ‥。ありがとよ‥」

七(死ぬかと思った‥‥)

 

 

主「アイツらに掛かってるって訳‥か。ノーマルがどういうエンディングを望んでいるのやら‥」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

次の日

ACPーー

黒「陛下、手紙が届いております」

陛下「俺に?誰から」

黒「それが‥どうやら主君と七十二番からのようで」

陛下「あの二人?(ピクッ)」

黒「どう致します?」

陛下「そもそも会えるのか?」

黒「‥だと思います。そのようなことが記されていますので」

陛下「‥なら、会ってみようではないか。最近退屈だからな、何か面白い話しでも持ってきてくれるんだろう」

黒「それでは本日の正午、陛下のお部屋にてアイツらを待ちましょう」

陛下「だな」

 

。。。

正午ーー

陛下「よぉ、待っていたぜ悪人共よ」

七「え、うん‥」

主君「にしてもすげぇ豪華な部屋‥。気が引けるぜ」

陛下「それはどうも。それで?用件はなんですかー?」

七「単刀直入に言うと、そこに居る二人の白黒騎士を貸して欲しい」

黒「!」

白「えっ?」

陛下「なんでか理由を述べてみろ」

主君「秘密警察の坂崎を外の世界に連れ出す為に手伝って欲しい」

陛下「な‥」

七「昨日、最強のサカザキのとこに行ってアイツは許可をくれた。確かにアイツ一人で十分な気もするが、絶対に成功させなきゃいけないもんだから、お前たちにも頼みに来たんだ」

陛下「うーん‥」

主君「最強サカザキの次に人間で強いのはそこの二人の騎士たちだろ?必ず秘密警察の記憶を取り戻して、この下らない法をなくしてみせる。だからどうか俺たちに協力してくれ」

七「外の世界に連れ出すだけでいい。俺と主君と秘密警察三人揃っちまうと‥あるいは俺たちのどっちかが秘密警察と接触すると衛兵が出動してきやがるんだ、だからその前にお前たちは元の世界に戻ってもいい」

陛下「まて、それどういう事だ?」

主君「昨日サカザキにも説明したけど、衛兵は俺たち最恐トリオだけが狙いなんだ。だから他の奴らは正直、そんなに衛兵の影響がなかったり‥する」

陛下「はいっ!?それ初耳なんだが!‥だから手紙にもそんなようなことが書いてあったのか」

七「あぁ。もう言っちまうけど、ノーマルの俺が全部仕組んでることなんだ。俺たちをなんの為にかは知らんが試しているらしい」

陛下「ノーマルが‥。そう、なのか‥」

主君「それで、この陛下の後ろに立っている騎士たちは貸してくれるのでしょうか、幼き陛下?」

陛下「俺は構わんが‥」

黒「陛下がそう仰るのであれば」

白「私は他国の人間でこの国に世話になっている身です。陛下が命令するのであれば、それに従うまでです」

陛下「だそうだ。じゃあ、貸してやっても構わんぞ」

七「ありがとう、助かるよ」

主君「陛下が素直で良かったわ」

白「昨日なんかあったのか?」

主君「最強サカザキになんかの力で壁際まで追いやられて挙句の果てには見えない何かで首絞められた‥」

黒「流石だな。俺たちですらあの男には敵わん」

陛下「相変わらずあの俺はこえーな〜」

七「あ、それとわざわざ俺たちにすんなり会ってくれてありがとなぁ。ちょっとビビっただろぉ?」

黒「いいや、俺たちは正直善人でも悪人でもないと思っているからな」

主君「どうして?」

白「私も黒騎士もそれぞれの騎士団の長。国の為とあれば戦に出て、他国の人間を大勢殺してきた身でもあるからな」

黒「だから自分たちが善人だなんて正直あまり思えないんだ。だからと言って戦でも陛下の命を狙う輩でもいない限り、人殺しはしないようにはしてあるがな」

陛下「俺も。この間言ったけど、結構デカい罪犯しちゃってるからね〜。自分がいい王だなんてあんまり思ってないからさ」

七(いい悪いはソイツらの気持ち次第ってことか‥)

主君「てっきりアンタたちは善人扱いだと思ってたよ。でも協力してくれて有難い。この訳の分からない法、必ず消してみせる」

陛下「あぁ、頑張れよ」

 

黒「アイツら、いつになく本気だな」

白「別の世界の者であろうと本気で守りたいものがある。いいことじゃないか、私も見習わんといかんな」

黒「罪人だからこその執念‥か」

 

 

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