しゅーあい小話

去年の秋頃に書いてたヤツずっと後半を放置してたから、さっき後半も書き上げたので前半投下しときます

最近マジで化物幸華が他の世界のみんなとやらかす妄想ばっかしてる。この二人が生まれたせいで性に対してみんなぶっ壊れかけててあぶねぇあぶねぇ

 

巻き込まれる執桜と執高

喉が渇いたのでキッチンの方へ行くと、何やら声が聞こえる。化物さんと幸華ちゃんかな?しかも高見沢じゃなくて俺の声ってことは何か料理でもしてるのか?

あ、ちなみに化物さんから始めからここの家に来た時は冷蔵庫も勝手に開けていいしなんなら勝手に食材使って調理してもいいですよ、なんて言われてるから非常識なことはしてないからね?

そのままキッチンに入って行こうとしたけど……なんか怪しいぞ。

 

「ちょっとアルフ…!まってよ、お兄ちゃんたちが…っ、今日はいるんだからぁあ…!」

「フフっ、だからですよ‪‪❤︎‬」

「んもぉ〜…最っ低!んぁあ…」

 

やっぱり…。会話の内容がアレだったので、イチャイチャしてんのかと呆れながらもチラッと壁際からキッチンを覗いてみるとそこには…

俺の姿をした化物さんが幸華ちゃんとふっか〜いチューをしてて、服の中に手を突っ込んでは幸華ちゃんのおっぱいを揉んでいるところだった。て、てかっ…化物さんの舌…あんな伸びて……え?えぇっ??

あんな顔を真っ赤にさせながら悪態をついている幸華ちゃんだが、傍から見れば楽しそうにしてるようにしか見えんし、何よりその幸華ちゃんにイタズラしてるのが俺の姿をした化物さん…

そう悟った瞬間、心臓が思いっきりドッキィ!と弾んでしまいバッと隠れたがこのドクドク暴れる心臓は暫く治まらない気がする。俺って女の子と絡むとあんなんなの??ヤバくないか?自分だけど自分じゃない者が、坂崎の妹と致してるなんて考えただけで変な汗が出てくる。

今まで高見沢が俺の姿で幸華ちゃんとエロいことしてるの見ると色々とヤヴァイと言っていた意味が物凄い速さで理解出来た気がする。これは確かに心臓に悪すぎる…。つーか頭が混乱というか脳が拒否してるというか…なんだコレェ……

 

「ん?」

「ッ…!!」

やっべ、化物さんにバレたか!?
いや、あの人のことだから絶対俺がいるの気づいているよなっ?

こっそりここから離れようとしたけれど、化物さんが幸華ちゃんに何かしたらしく彼女の艶っぽい声が「その声子宮に響くからやめてぇえ…!」とかなんとか喘いでいる。

俺の声ってそんな子宮に響くんか…?

 

その日の夜。高見沢と二人で化物さんチのデカい風呂に入っている時に、あの話題を出してみたら「俺の気持ち分かったか」となぜかドヤられた。

 

「頭から離れられんくなる…」

「だろー!?俺が今まで言ってたのにお前理解してくんねーもん!ざまぁ!」

「うっせーなぁ。オカズにしてた奴がそれ言うな」

「してねーよボケ!必死に考えないようにしとるわい!」

「ま、前回高見沢の姿で幸華ちゃんとヤってるとこ見ちゃってるしね〜。オカズにしててもしょーがない」

「してねーって言ってんだろぉ!?あ、逃げんな桜井!」

「体洗うだけだろーが」

 

くだらない会話を風呂に入ってる間中していたが、やっぱりさっき見てしまった光景が衝撃的すぎて忘れられないのも事実。風呂から出て着替えて髪を乾かして、二人してリビングの方へ行くと会話が聞こえてくる。この声は…坂崎と幸華ちゃん?

そう思って高見沢と二人で「坂崎起きたんー?」と、ヒョイと顔を覗かせてみたら坂崎が幸華ちゃん押し倒してキスして……って!?

 

「うわあぁ」

「さ、坂崎じゃなくて化物さんか…!び、ビックリしたぁ…!!」

「おや、湯加減はいかがでしたか?もっとゆっくりしてると思ってましたのに」

「う、うん…今日も気持ちよかったよ」

「悪かったねぇ、幸華ちゃんとのイチャイチャタイム邪魔してさ。もっとゆっくり入ってこれば良かったァ〜」

なんて高見沢が若干の嫌味を放っていたら、化物さんの下にいた幸華ちゃんが「だからお兄ちゃんの姿イヤなのにぃ〜!!」と嘆いていた。

 

「そーいや珍しいね、化物さんが坂崎の姿って」

「幸華にやめろと言われてますからねぇ」

「でも今日はなんで坂崎?」

俺のその質問で、化物さんの顔がにんまぁとものすっげー怪しい笑みを俺たちに魅せてきた。あ、コレまた巻き込まれるやつ?

高見沢と二人で示し合わせるかのように「あ、お邪魔しちゃ悪いから〜…」とそそくさとこの場から撤退しかけた時だった。足元から伸びてくる影に俺たちは気づかず、急にシュルルッと地面から生えてきた数本の影たちに捕らえられてしまい、俺と高見沢は「うわっ!?」と驚きの声を隠せないまま再び化物さんと幸華ちゃんの目の前まで強制的に戻されてしまった。

ちゅ、宙に浮く感じってこんなんなのか…っ。

 

「な、な、な、なにッ…!?」

「俺たちなんかしましたか…?」

「また見ていきますか?私と幸華のセックス」

「は、はは…」

「冗談ですよね…?」

「ちょっ…!アルフ!アンタ何言ってんのマジで!?バカなの!?」

「私は大真面目ですけど?」

「アンタは良くても私が絶対にイヤ!!」

「またまたぁ〜‪‪❤︎‬」

「お前と一緒にするなぁぁあ!!」

 

幸華ちゃんの壮絶な拒否も耳に入っておらず、飄々としている化物さんは俺と高見沢を見やってはニコニコしながら「兄妹同士のセックスを見るのもまた興奮するでしょう?‪‪❤︎‬」と変な質問を投げかけてくる。くっ…、考えないようにしてたのによぉ〜…!!

またグインと影に引っ張られ、俺と高見沢は少し離れた上の方から二人を見下ろす感じになってしまった。ほどこうにもこの影ビクともしないってか、影を触るってどゆこと?って感じだ。

 

「楽しんでって下さいね‪‪❤︎‬」

「化物さんって幸華ちゃん独占したいんじゃないの?」

「いえ、私は寝取られ属性ですので!‪‪❤︎‬」

「そうだった…うん、もぅなんも言わない…」

「ちょっ…!高見沢さんも桜井さんも諦めないでよぉ!じゃないと私っ…ぁあンっ!や…!やっ、やめ…アルフぅう…!」

「幸華も本当は見られて興奮してるのでは?」

「私そこまで堕ちてないもんんン…!!」

 

化物さんが幸華ちゃんの耳を舐め、そして着ていたパジャマのボタンをプツプツ外していくとそこにはナイトブラを着けている幸華ちゃんの白い肌が丸見え。一応彼女の裸姿や下着姿を何度も見ているとはいえ、こんな状況でガッツリ攻められて抵抗も出来ないままでしかも俺と高見沢にしっかり見られていると分かっているとなると、幸華ちゃんがなんだか哀れというか可哀想というか…

しかも今の化物さん、坂崎の姿だから余計変なこと考えちまいそうだ…。ヤバい。

化物さんなりの配慮なのか、ブラをズラしたり下のズボンとショーツは脱がさないでいてくれる様子。とはいえ幸華ちゃんの心は修羅場かもしれんが。

 

ブラの中に手を突っ込まれおっぱいを揉まれ、あの時のように化物さんの何本もの影がスルル〜といやらしく幸華ちゃんの肌を這いずり、そしてそれは下半身へと伸びていく。そうすれば彼女は俺たちがいるので声を出すのを必死になって我慢しているのが見て取れる。顔を真っ赤にしながら化物さんを睨みつけているが、当の本人は「気持ちいいか、幸華ぁ?」と普段坂崎が話してる口ぶりで話しかけていた。うっわ、コレなんつープレイ?見てられんぐらい……色々とやべぇ。

 

「ぉ、…お兄ちゃんの顔で…んッ!変なこと、言うなぁ…!」

「楽しいくせに」

「み、見られてるのに楽しいわけ……ッ!?」

「それでしたら早めに堕ちて貰いましょうか。貴方の堕落しきったあの表情はとってもエロいですからねぇ‪‪❤︎‬」

「や、やめて…!高見沢さんと桜井さんが見てるのにぃい!!」

名前を呼ばれた俺と高見沢はドッキーンとするしかない。顔を逸らそうにも影が強制的に正面を向かせるし、何より坂崎が幸華ちゃんを攻めてる構図ってのがキツい。なんなら俺の姿の時より見てるのがしんどい。これじゃあ近親相姦に見えちまう。

 

「あーーもう!ば、化物さんお願いだからせめていつもみたいに俺の姿に戻ってヤってくれ!!坂崎の姿だとなんか色々もうアウトなんですけど!?」

「そうですか?」

「新しい扉開いちゃいそうなのぉ……」

「フフっ‪‪❤︎‬ だからですよ」

「へっ…?」

「お二人にも私と同じように性癖歪ませてあげたいんです‪‪❤︎‬」

サラッと何言ってんのこの人……。俺涙目。頑張って高見沢がこの状況をなんとかしてくれようとしたのにアッサリ切り捨てられとるし。

「な、なんでー!?」

「道連れです‪‪❤︎‬」

「ウソやん!?」

幸華ちゃんもめちゃくちゃ変な目をしながら化物さん睨みつけてるし…あーもぉ〜。

 

「だって私だけこんな風に歪んでしまって納得いかないじゃないですかぁ?」

「だ、だからって…私たちまで巻き込まない…でよぉ!」

「元はと言えば全て幸華のせいですから文句言うなら幸華にして下さいよ」

「そんなこと言われても…俺ら巻き込まないでよ化物さん…」

「幸華ちゃん可哀想じゃ…」

「そうですか?幸華が本気で嫌がってたら学校でセックスした際、私が幸華の苦手な教師になっていた時みたいに相当抵抗してくるんじゃないですか?しかし今日はそうじゃありませんものねぇ。ということは幸華は口では抵抗していても内心興奮してるということです‪‪❤︎‬」

「何を言ってんのアンタマジで…!」

「幸華ちゃん…学校でヤっちゃダメでしょ…」

「ホント君エロすぎない?問題起こさないように気をつけてよね…」

「ち、違うもん違うもんっ!!そんなんじゃないからぁあ!」

 

耳まで真っ赤にして否定してくるけど、絶対学校でヤってるなこりゃ。はぁー…この二人はどこまでいくんだろう。最早幸華ちゃんが化物さんにエロいことされてるとこなんて見慣れつつあるし、俺も高見沢も…そして坂崎含め幸華ちゃんと化物さんがどこで何してようが口出しはしないしあんま言いたくはないが興奮したくなくてもこんなの目の前で見させられたら男なら誰しも興奮するしかねーじゃん。流石の化物さんも坂崎の目の前ではチューやハグ以外のことはしないけどさ。

すると、今まで幸華ちゃんを攻めていた化物さんが俺と高見沢がいる方へ視線を向けてくると、幸華ちゃんを影攻めし続けつつ俺らにまた変な質問を投げかけてくる。

 

「高見沢様、桜井様。こんな姿の幸華も可愛いですよねぇ?よく幸華はお二人にいやらしい相談をしているのは知ってますが、そんな本人が目の前でこんなことをされてどうも思わないのですか?」

坂崎の姿でそんな質問するなっ。

「い、いや!前回もそーだけど初めて見させられるプレイなんだからこっちも男なんだし色々とヤベーに決まってんじゃん!お、俺なんかいっつも俺の姿ばっかなんだし変な気持ちにならない方がおかしいっつーのぉ!」

「つまりは興奮してると?」

「…わりぃかよッ」

化物さんに何言っても見透かされるからか、高見沢が案外素直だ。

「では幸華とセックスしてみます?」

「…は?」

「ちょ!アルフ…んッんん!?」

「お二人が幸華とセックスすることによって私がとっても興奮するので‪‪❤︎‬」

「何言ってんの化物さん…!それはない!坂崎の妹なうえに化物さんとこんな超ド級のプレイ見せられて幸華ちゃんとヤりたいなんて思わない!絶対満足させられないし!!」

「それでは私としてみますか?」

「へっ…?」

 

急に化物さんが坂崎の姿から幸華ちゃんへと変わると、あの人は立ち上がって俺と高見沢のいる下へとやって来ては妖艶な雰囲気で胸元をチラッと魅せてくる。ちょっ…

幸華ちゃんもまさか化物さんが自分の姿になるなんて思ってもみなかったようで、目をまん丸くさせては驚きながらも化物さんの影攻めに感じている。今頃色々と感情が忙しいだろう。何か喚いているが正直何を言ってるのかが分からないし言葉になっていない。

にしても化物さんが女の人になるとこ初めて見た…。すげぇ、ちゃんと胸もあるから本当に女になってる。

「どうです?悪いようにはしませんよ?」なんて幸華ちゃんの姿で言われてしまえばこっちもこっちで頭がパンクしそうだ。化物さんとのエッチ?いやいやいや、この人とヤったら俺絶対戻れなくなるのが目に見えてる。つーか幸華ちゃん見てれば分かりきってることじゃん!隣で捕まっている高見沢も何かを必死に考えている顔だけが読み取れる。

 

「ば、化物さんの性別の概念とかそういうエッチする時の受けや攻めとかどーなってんの…?なんでもアリなわけ??」

「私たち化物は両性類みたいなものですからねぇ。あと基本的には私が主導権握らせて頂きますよ‪‪❤︎‬ でなければ私が興奮し過ぎると貴方がた人間相手ですと最悪死ぬ可能性もありますから‪‪❤︎‬」

「ねー!それ幸華ちゃん受け入れてんの!?」

高見沢が一瞬で顔面蒼白になりながら影攻めされている幸華ちゃんに問いただすと、彼女は「そんなわけ、にゃいでしょぉ…!」と一応は否定してくる。否定…ねぇ。

「俺ヤダよ死ぬのなんて!」

「ですから、私が主導権を握らせて頂くと言ってるではありませんか‪‪❤︎‬ どうです、高見沢様?今まで私が高見沢様のお姿で幸華と絡んでいるところをずっと見ていたわけですよね?それが今叶いますよ?私なら貴方を満足出来ますよ?‪‪❤︎‬」

 

グインと影を操り俺だけを化物さんの目の前に来させられると、化物さんと視線がガッチリ絡む。まるで答えるまで逃がしはしないと言ってるぐらいの目力だ。こ、こわっ…幸華ちゃんの姿なのに恐ろしさを感じる。

そして気づかないうちに化物さんが操る影たちがスルスルと地面から伸びてきて、気づいた時には足元から何かが這ってくるような変な感覚が俺の体を襲ってくる。なに…これ?細い蛇が這ってきてるような…でも生き物とかじゃないのが分かるこの変な感覚。やっべぇ、マジでヤバいかもしれねぇ。

 

「化物、さんっ!おねが…、やめてくださいぃい…!」

「それは本心ですか?」

コクコク思い切り首を縦に振る。

「フフっ‪‪❤︎‬ 嘘つかないでよ、高見沢さんっ…」

「んぁ…!ちょ…ッ」

「そういう反応するんだ?案外可愛いね、高見沢さんって」

「ッ…!くっ…!?へぇッ…!?!?」

幸華ちゃんの演技をし始めた化物さんが俺の耳元に口を近づけると、いきなりぬるんっと侵入してきた…舌なのかコレは??え?長くね?何コレどうなってんの???

は…?え、やば…

え?え??

 

「んンンンッ!!?」

声が勝手に…へ?なんで?訳わからん。

つーかヤバい……感じたことのないぐらいの快感が突き抜けてったぞ今。ちょっと舐められた程度なのに、脳天にまで響くぐらいの…信じられないぐらいの気持ちよさだった。一瞬の出来事なのに、体が痺れてるようでもどかしさだけが残る。

なに…なんなのコレ?俺どーなってんのぉ…?

桜井に見られてることなんて忘れてしまうほどの破壊力。俺このままこの人に続けられたら……そう考えた途端、興奮のゾクッと恐怖のゾオッの間で揺れている自分がいるのに気づく。こ、こんなの反則すぎねぇか…??

 

「どうです?気持ちいいでしょう?‪‪❤︎‬」

「ッ…」

「もっとしてあげましょうか?‪‪❤︎‬」

「も、戻れなく…なる…絶対…。今の一瞬で分かる…」

「いいではありませんか。別に私は構いませんよ?高見沢様と桜井様のお二人でしたらいつでもお相手してあげますよ?」

「それだと幸華ちゃんが…!」

「幸華のことを気にする必要はありません。彼女は私が絶対手放さないと決めてますので‪‪❤︎‬ それに、幸華も幸華で他の男と寝てるんですから」

「で、でも…!」

「私のせいにしていいんですよ?」

「え…?」

「高見沢様が私に溺れたいと思っていて葛藤しているのであれば、ぜひ私のせいにしてください。理由なんて簡単でしょう?後付けでも構わないでしょう?気持ちよくなりたいのでしょう?だったら私が貴方に手出ししたのを理由にしてしまえばいいではありませんか」

「っ……」

 

な、なにを言ってんだこの人は……!!

つーか幸華ちゃんの姿でそんなグイグイ来られると…。いやいやダメだろ絶対。この人は幸華ちゃんの彼氏なんだぞ!?え、てかフツー彼氏がこんなことする?いや、しねーよぜってぇ。そりゃあ化物さんはフツーじゃないし性癖歪んでのは知ってるけどさぁ…!

体中を這ってくる影たちがうぞうぞ蠢いており、何かを待ちわびているかの様子。シてみたい?そりゃ人間じゃない相手なんだし…つーか化物さんが俺にちょっかいかけてくるからこんな悶々としてる訳でさ…!じゃないとこんなの生き殺しじゃんかよ…

グラグラ葛藤している心の中で、さっき言っていた化物さんのセリフ。

私のせいにしていいんですよ?

 

……そうだ、この人が俺にちょっかいかけるから俺が今こんな変な状態になっちまってる訳で…。このままヤっても俺別に悪くないよな?

化物さんのせいでこうなってるから…だから……

 

「だ、ダメぇ高見沢さん…!アルフのそのセリフに…、騙されないでぇえ!」

「…えっ?」

唐突に聞こえてきた幸華ちゃん本人の声で我に返る。

ソファーの上で乱れきっている体を起こしながらも俺に何かを訴えてこようとする姿勢。あれ、俺今なんつー変なこと考えてたんだ?

 

「アルフのそのセリフに騙されちゃ…んッ、ダメなのぉ…!ソイツは、相手をアルフのせいにして…自分は悪くないって、暗示をかけさせてから襲う奴だから…!エッチする理由を作る為の…口実、だから…!ぁあッ…」

「うるさいですよ、幸華」

「んんッ…!?や、やらぁぁあああッ!!!」

幸華ちゃんを攻めていた影たちが唐突に激しい動きを見せると、その直後幸華ちゃんは絶叫にも似た喘ぎ声が響き渡っていく。あれは絶対イかされてる…

唖然としている俺の少し離れた横にいる桜井が化物さんに向かって恐る恐る「どうして俺たちにこんなことをするんです…?」と尋ねているが、その声は少し上ずってるようにも聞こえるな。

 

「よく言ってるではないですか」

「なにが?」

「私は気に入った人間をずっと手元に置いておきたいんですよ‪‪❤︎‬」

「そ、それって幸華ちゃんの話しだけじゃなかったの…!?」

「もちろん幸華が一番ですよ?ですけどお兄様を含め、高見沢様も桜井様も私は大好きなんです‪‪❤︎‬ そういうことなので皆様には私から離れて欲しくないんですよ!」

「気持ちは嬉しいけど…なんか恥ずかしくなるなぁ…」

「現に高見沢様は私の味を少しでも知ってしまってますから。ねぇ、高見沢様?本当は私に犯されたくて仕方ないのではありませんか?」

「そっ…!そんなこと…!」

いきなりこっちに振ってこないでよ化物さん!

未だに俺の体を這っている影のせいで体は冷めるどころか火照っていくばかり。もうイヤすぎる…。この誘惑に勝てる奴なんているのか?

 

「化物さん、この影…ほどいてくれない?俺たちなんかよりさ、幸華ちゃんとヤってた方が楽しいでしょっ?ねっ?」

「ふむ。それでしたら四人でシますか?‪‪❤︎‬」

「は、はぁ!?」

「化物さん、マジで冗談がすぎるって…!俺と高見沢はもう退散するからさ!幸華ちゃんと二人の時間邪魔してごめんなさい!」

「ふーん。そんなに嫌がるようでしたらやめますけど」

そう言った途端、俺の体を縛りつけていた影たちがスルルル…と離れていく。そして今度こそ素直に俺と桜井を下にストンと降ろしてくれてなんとか解放してくれたようだ。よ、良かった…はず。

桜井が俺を見やっては「お前大丈夫か?顔赤いし汗も凄いぞ?」と尋ねてくるけど、今自分がそんな風になっているなんて知らなんだ…。つーことは桜井には影が這い寄っていなかったということか。羨ましい。この味を知ってしまうと戻れなくなるからな。

目の前にやって来た化物さんは、いつの間にかいつも通り俺の姿に戻っており「もう少しでしたのにぃ」なんて言いつつ薄ら笑いを浮かべてこちらを見下ろしているようだ。こ、この人のこと絶対怒らせちゃいけないタイプなんだな…って今悟ったわ。

 

「もう勘弁してください…」

「男の俺らで遊んだって楽しくないでしょう!?」

「そうですか?私は女にもなれるのでお二人を楽しませる力量くらいはありますけどねぇ。それに、」

「それに…?」

スウッと目を細め、右手を胸辺りに軽く当てながら俺たちに怪しい表情を魅せてくる化物さん。俺の顔なのに全然俺と雰囲気がちげぇ。迫力が……

 

「私は強欲ですから。貴方たちが思っているほど欲深くて嫉妬深くて、近づく者を殺したいとのたまい、そして他の誰にも取られたくないと思うほどの強欲の持ち主です。例えそれがお二人に彼女が出来たとしても、です。恐ろしいですか?しかし私は貴方たちに害を与えることはしませんし、邪魔をするつもりもありません。貴方たちの人生は貴方たちのものですから。

ですが、私が気に入ってしまったからには高見沢様も桜井様も手放すつもりはありません。もちろん言うまでもなく坂崎兄妹も、です‪‪❤︎‬」

「……はぃ」

「…覚悟しときます…」

「フフっ‪‪、先はまだまだ長いですからね!これからももっと沢山いろーんなことを楽しみましょうね‪‪❤︎‬」

「……、」

 

あれ、俺らもしかして化物さんに魅入られてる??

幸華ちゃんを見てれば分かる。

俺たち絶対この人から逃げ出せないってことを。

ていうか前に幸華ちゃんが言ってた通りだ…。化物さん、めちゃくちゃ嫉妬深いし発言が恐ろしい。もうこれはアレだな、逃げようなんて考えないことだな、うん。彼女…諦めた方がいいのかね…。そんな多く付き合ってきた訳じゃないから未練が残りそうだぁ。

 

「ちょっとアルフ!私を放置するな!てか高見沢さんと桜井さんまで巻き込まないでよ!ふ、二人ともコイツの言ってること真に受けなくていいからね!?」

「えっ…?」

「う、うん…」

イかされたあと見事放置されていた幸華ちゃんが、いきなり俺たちの間に入ってきては化物さんに向かって「アンタホントにバカすぎない!?」とまた悪態をついていた。少しは落ち着いたのか、息はもうあまり乱れていないが服装は乱れている。

「えぇっ?私は結構本気ですよ?」

「そ、そういうセリフは私だけに言えばいいでしょー!?妬いてるとかじゃなくて、二人が困ってんじゃん!可哀想でしょ!?」

「だって本心ですもの!」

「だからって脅さないの!二人に彼女出来なくなったらアンタのせいだからね!?」

「付き合ってはいけないなんて一言も言ってませんよ!取られたくないってだけですっ。それに、彼女が出来なくても私がいるではありませんか!私が死ぬまで満足させてあげるというのに」

「アンタには私がいるからそれでもういーでしょ!?てか、これ以上二人に手出しするな!二人が人間の女の人相手に満足しなくなったらどーすんのさ!?私みたいにさせたくないの!」

 

二人の言い合いを見てて、初めて頑張れ幸華ちゃんって思ったわ。

そんな言い合いをしてる中でも化物さんは俺たちの方へ顔を向けてはちょっとだけ困ってるかのような悲しんでるかのような、えーっと…ちょっと古いけど絵文字でいうぴえんみたいな表情を作り出しては「迷惑でしたか?」なんて尋ねてくるが、うぐぅ…そんな顔されたらこっちが悪者気分になるじゃんかさー…!

 

「アルフぅ〜〜…!」

「分かったからもう大丈夫だよ幸華ちゃん!庇ってくれてありがとね…!」

「化物さんと出会っちゃったからには俺らも無関係じゃいられないのが理解出来たよ…。ま、いいや。化物さんの気の済むまで俺たちをお好きにどーぞ〜」

「ありがとうございますっ‪‪❤︎‬」

「えっ…いいの!?ホントにそれでいいの??」

「だってそれ以外の選択肢ないんでしょ?」

「そんなことは……あ、」

 

「お前ら何やってんだよ」

 

いつの間にやら仮眠から目を覚ましていた坂崎がこの場にやって来ており、幸華ちゃんの乱れた格好を見ては「またヤってたのか…」と呆れまくってる顔をしていた。指摘された本人は顔をまたもや真っ赤にさせては化物さんの後ろへバッと隠れてしまっていたが、化物さんは特に気にする様子もなく「まだ寝られますか、お兄様は?」なんてどこ吹く風でしれっと質問している。俺もこれぐらい強靭な心が欲しいわ。

 

「……化物さん。ちょっといい?」

「はい、分かりましたっ」

 

お?二人きりで話しか??

 

 

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