主君様の小話

カイジのファイナルゲームを改めてちゃんと観てたけど、やっぱり盛り上がりに欠けるしなんかつまらんのよなぁ…。でも福士蒼汰マジでカッコええな🤣笑

割と前だけど、アニメのカイジもちゃんと観たんよ。映画ではほぼハブられてたチンチロもしっかり観れたし、面白かった。…でもやっぱり私はアニメでも映画でも沼が一番好きだなぁ。ほんっと面白すぎる

沼編から出てくる生瀬さんが演じてるおっさんの名前が坂崎孝太郎だからさ、やっぱりなんか坂崎のおっさんが好きになるんよね🤣

一条とか原作だと長髪なんだね。あーもう長髪男子ってだけで好きになっちゃうじゃんw

長髪男子に弱すぎる🥺笑笑

クズで底辺で弱者のどーーしようもない奴らが大金手に入れるところを見るとなんか痺れるんよね。けどさ、カイジって大勝負の時だけはめちゃくちゃに格好いいけどそれが終わるとホントにマジでクズなお人好しになっちゃうからアニメ観てても「オイ!w」ってツッコミたくなるw

 

主君様

 

桜井がイライラしている。

別に今イライラしてるのは俺のせいじゃあない。個人的に契りを交わしている相手方の男が夜逃げかなんかしたらしく、向こうさんに訪ねに行ったが居なくなっていたみたいでうちの会社に戻って来てから今日半日ほどずっとイライラしているそうだ。

俺からしたら知ったこっちゃねーが、桜井の評判が下がればこの会社の信用ごと失う。それは俺も避けたいので逃げた男はどうにかして捕まえに行くしかない、か。こんな時は俺と棚瀬がタッグ組んで逃げた男を連れ戻して地下行きにするしかない。

 

一緒に今桜井と社内を歩いているが、明らかにイラついてるのが見て分かってしまうのでみんなあまり俺たちに話しかけてはこない様子。どうしてもの用事がある人は話しかけてくるが、もちろんそこは桜井も大人として…そして社長としてしっかり対応はするさ。若干最恐っぽい目付きに近いが、まぁそれは俺らにしか分からんことだ。ここに居るみんなには桜井が仕事で何かあって不機嫌なんだろうとしか思われていないはずだし。

まぁ…元は誰からも信頼される心優しい奴だってのは周知されてるから誰も桜井のことを恐れる奴なんてこの社内にはいないんだけど…ね。

 

「あれ?もしかして…桜井?」

聞き慣れない声がした為、俺と桜井は若干訝しみながら声のした方へ振り向いてみせるとそこには俺の知らない男が一人。だが桜井はその男を目にした途端、今までの不機嫌そうな表情はどこへやら。明るく懐かしむかのような顔をして「おぉ!久しぶりだなぁ!」なんて返事をしていた。

知り合いか。

 

「お前ここの社長になったのは風の噂で聞いてたけどホントに社長やってんのには驚きだなぁ!」

「ははっ、成り行きってやつでね。なんでお前がここにいる?」

「今は俺がここら辺のエリア担当だからな。ここに来る度にいつもお前と会えんかな〜なんて思ってたりしてたんよ。よーやく会えたわぁ、社長さん!」

「言ってくれれば俺の方から出てくのに。そっちはみんな元気にしてるか?」

「なんだかんだ色々あったけど変わりないね。まぁでも辞めちまった奴も何人かいるけどな、お前みたいに」

「…すまねぇ、あの時みんな俺の心配してくれていたのに急に辞めちまって」

「いーや、誰もそんなこと気にしてないって!それに、辞めても誰もお前を責める奴なんて誰一人いなかったよ。寧ろみんなお前のこと何年も心配してたんだぜ?そしたらいつの間にかここの社長さんになってて度肝抜かしたわ!」

「いやぁ…まぁ、事情が色々あったからな。でもみんな俺のことそんなに心配してくれてたのか…。お礼、言いたいなぁ。そうだ、今から時間ある?俺の部屋来て少しお茶でもしないか?」

「おっ、社長室ってやつか?」

「そうそう」

「次までの時間は全然余裕だし少しお邪魔しようかな」

「じゃあ来いよ」

 

二人の口振りからして、以前桜井が勤めていた時の同僚か同期なんだろうと察しがつく。

桜井が社長室まで案内する際、俺のことをここの副社長という軽い紹介も済ませる。そして中学からの同級生ってこともね。

社長室にたどり着き中へと入れば棚瀬が桜井を待ちわびていたようで、中に入ってきた桜井に歩み寄ると同時に「社長、もうじき試作発表の時間が…」と言いかけたが、桜井は「少し時間ズラしてくれ」と頼んでいた。すると棚瀬はまたか、という呆れて今にも舌打ちしそうな表情で桜井を睨む。おー、こわっ。

 

「棚瀬、客人がいる前でそんな顔すんな。善人である桜井の印象悪くなるだろ」

「社長が時間を守ればいいだけの話しなんですけどねぇ」

「そ、そんなに時間ないなら俺帰るよ…」

「いーのいーの、大丈夫。あ、コイツは俺の秘書な。んでこっちが一番最初に勤めていた会社の同期。さっきたまたま社内でバッタリ会ったから少し話しがしたくなってよ。な、いいだろ棚瀬?」

「三十分だけですよ」

「サンキュー棚瀬」

「すみません、気を遣わせてしまい。お時間ない中ありがとうございます」

「いえ、社長の旧知の仲というお方でしたら構いません。短い時間で申し訳ありませんが、ごゆっくりしていって下さい。コーヒー、紅茶、お茶とどれがよろしいでしょうか?」

「じゃあ…お茶でお願いします」

「かしこまりました」

 

桜井たちはもちろんソファーに座ったので俺は普段桜井が座っているこの椅子へと腰を下ろす。

お茶の用意が出来た棚瀬が客人にお出しすると、彼は桜井がこの後の時間をズラしたせいでスケジュールがまた変わっていくので、それの調整と連絡をしたりと地味にやることがあるようだ。社長本人に面と向かって一言文句を言いはするが、桜井のことをあまり否定しないから棚瀬的にはこれでいいのだろう。

ただ、あまりにもリスケばかりされると流石の棚瀬もいつかは桜井に対してだろうが構わず静かに怒りをぶつけてくるとは思うが。

 

「いかにも社長室って感じの部屋だな〜。眺めもいいし…」

「どーも。ま、あの頃の俺からしたら今こんな場所でこんな風に居座っているなんて想像すらしてなかったよ」

「けどお前はかなり有能だったからな〜。辞められたあとが結構大変だった記憶があるなぁ。結構前のことだから忘れちまってるけど」

「ごめんって…。まだそっちにいるみんなには伝えておいてよ、元気でやってるから安心してくれって」

「もちろんっ。…でもお前、少し雰囲気変わったか?」

「えっ?そう?」

「さっき見かけた時もすげーピリピリしたような怖い顔してたからさ…。あんな顔の桜井、見たことなかったからちょっとビックリしちゃって。そんなに大変なのか、やっぱり?」

「あー…、うん。そりゃあ社員だった頃とは全く比べ物にならないよ」

桜井の今の表情を読み取ると、「あ、やべっ」なんて心の中で呟いてるのが今にも聞こえてくる。こればっかりは俺と棚瀬にしか分からん話しだから相手の人は全く気づいてないけどね。

「イライラしてたの見られてたか…気をつけよ」

「イラついてたんか。昔はどんなに忙しかったり上から無理難題言われたり、相手側からクレームとか来たとしても愚痴も言わず必死になって真剣に仕事してるお前しか知らんからさ。けどそういう姿見るとお前も人間なんだな〜って思えてちょっと安心したわ!」

「…そう、か?」

 

知らねー人からすると、逆に人間らしく見えちまうのか。意外だな。桜井も若干戸惑っているようにも見えるが。

隣に立っていた棚瀬はようやくやることが終わったようで、フゥ…とため息を吐いては桜井たちがいる方へと目を向けてみせた。

「あの男、つまらん戯言を…」

「文句言ってやるな」

お互いの声しか聞こえない程度のボソッとした喋り方。棚瀬は桜井が普通の人間に見えるということに何か不満を抱いているらしい。よっぽど桜井のことを特別な存在として崇めたいのだろうな、コイツは。

 

「でも桜井がここまで元気そうにしててホント安心した。辞める前までのお前は今にも壊れちまいそうなくらい弱ってたからさ…」

「嫁とお腹の中の子のことがなければな…俺は社長なんかやってなかっただろうし、今でもきっとそっちの会社にいたんだろうなって思うよ。俺そっち辞めてからもさ…色んなことがあって結構ズタボロ状態だったんだ。それを乗り越え…られてるのかは分からねぇが、今はなんとかやっていけてるからそんな心配しなくてもいいからな」

「そっか…そんなにツラいことばっかだったんか」

「あぁ。一つ聞いていいか?」

「なに?」

「お前ならさ、自分の大切な人を殺した奴が目の前にいたとしたらソイツを殺すか?それとも殺さない?」

「…えっ?そうだなぁ、んー…」

嫌な質問…

同僚の奴返答に困ってんじゃねーかよ。

 

「俺は殺さない、かな…。警察に突き出すと思う」

「その警察が無能だったら?」

「……桜井、お前どうした?」

「…ちょっと聞きたいだけだよ」

「それでも俺は多分、警察に突き出して犯人を司法で裁いてもらう。そこで死刑までこぎつけたなら復讐は終わりなんだろうなって思う…はず。てかなんでこんなことを聞く?大丈夫か?」

「俺はいつだって心に大きな穴が空いたまんまだ。ありがとよ、わざわざこんなくだらん質問に答えてくれて。ただ一つ俺が言ってやりたいのは、警察はただの庶民なんかじゃ思ったより取り合ってくれない無能ばかりだってことだよ。覚えとけ」

「そうなんか…。覚えとく。やっぱり相当何かしらとやり合ってたみたいだな」

「やり合っては裏切られ、人を信用しては裏切られ、金も騙し取られるわで誰も信じられなくなっちまったよ」

「お、重いな…。ホントに、ほんとーーに色々あったんだな…お前。抱きしめてやりてぇくらいだよ」

「そりゃどーも」

 

チラッと棚瀬がいる方へと視線を移せばアイツも同じタイミングで俺を見やってきたが、フッと見下したかのようなツラして俺を上から見下ろしてきやがった。コイツ…

ま、警察を無能にさせたのは俺だからねぇ。

わざわざ俺がいる目の前でこんな質問をするということは、やはり俺はアイツに嫌われてる証拠なんだろう。別に好かれようなんて思っちゃいねーが、あんな話しをすぐそこで聞かされていい気分ではないのは確かだ。桜井なりの地味な仕返しってやつか。

 

「また桜井が大丈夫そうな時でいいから、みんなで飲みに行きたいな。そしたら色々話しくらい聞いてやるからさ」

「ありがとな。あの頃のようになんにも気にせず楽しく飲みたいなぁ…。そんでもってみんなの顔も久々に見たいしね」

「桜井の予定が空いてる日とかで全然いいからな。ムリせんでもいいからなっ?」

「気を遣ってもらってすまんな。もし飲みに行ける機会があったら心配かけさせた礼に奢るくらいしてやりてーしよ」

「そんなムリすんなって言ってるじゃんかよ!こっちはそんなつもりで誘ってる訳じゃねーし。ホントあの頃みたいにただ楽しくやろーぜってだけだから」

「優しいなぁ。心に染みるぜ」

「誰もお前のこと裏切る奴なんていねーから安心しろ!…っと、桜井も次があるから俺もそろそろ行くわ。わざわざ時間作ってもらってありがとな」

「いいや、俺の方こそ会えて良かったし久々に話せて楽しかったよ。下まで送るよ」

「流石に社長さんにそこまでさせられんって…。ここでいいからお前は次の仕事行け!じゃあ俺はそろそろお暇するな」

 

相手の男は俺と棚瀬にも低姿勢でお礼を言いながらも「桜井をこれからもよろしくお願い致します」なんて冗談を言える人だから、仲良くなればいい友人になれるのだろうなーなんて少し思ってしまった。そりゃあ昔の桜井と仲良しこよししてる間なんだから嫌な奴ではないのは確かだろう。

結局桜井は下まで見送りに行っちまったので今この空間には棚瀬と二人きり。

 

「桜井の昔の同僚だってよ。どう思った?」

「…社長を光のある場所へと引きずり込むようなことをしようものなら容赦しませんよ。私からしたら嫌な再会です」

「話し聞いてたらみーんな桜井のことが好きで心配してて、みーんないい奴そうだもんね〜。棚瀬からしてみれば邪魔者でしかない、か」

「飲み会に参加させないようスケジュール入れまくってやろうか悩むところです」

「おっかな〜。お前にスケジュール管理されたらそんなとこまで自由奪われるんか。しんど」

「かつては坂崎様のスケジュールも私が管理してましたが?」

「まーあの頃忙しかったもんな〜。お前にやられてたんか、俺も」

「さぁ?どうですかね」

「とはいえ俺は今じゃ暇人だからどーだっていいけどさ〜。ホント、俺がいなかったら桜井って今頃どうなってたんだろうねぇ。順風満帆な人生だったのかなぁ」

「きっとそうでしょう。私たちとは別の世界で生きていたと思いますよ。皆が羨むような…理想の人生を送っていたんだと私も時々そう考えます。いい夫であり、いい父になっていたはずです」

「俺もそう思うよ。潰えた人生はきっとアイツが華やかな舞台で踊っていられるような人生だったんだろうね。孤独になっちまった瞬間からアイツはもう闇に魅入られて逃げられない場所まで追い込まれたんだろうな…」

「私は全ての元凶である貴方には感謝してますよ?」

「そーかい。俺だって別に殺したくてアイツの嫁殺した訳じゃねーよ…。ったく、なーんであの時俺は桜井の嫁殺しちまったんだよ〜。そしたら俺も桜井も今頃こんな風になってねーっつーの」

「たった数秒の不注意で人生が破滅するんですから面白いですよ、本当に。私からしたら貴方たち二人の出会いに感謝しかありませんから」

「お前が言うと胡散臭い…。なんでお前が結婚して子供までいるのか分からんわ」

「お褒めの言葉と思って有難く頂戴しておきます」

「……。」

 

頬杖をついてハァーー…とデカいため息をわざとついてみせると、思ったよりも早く桜井が戻ってきてしまい、こんな俺を目にした桜井は一瞬にして目付きが鋭いものに変貌していき「なんか文句あんのか?」と脅されてしまった。

お前に対してため息ついてたんじゃねーよ。

にしてもさっきまでのあの穏やかな表情はどこへいったんやら。桜井の裏の顔を知らない人がコイツのこんな顔を見るとどう思うのだろうか。きっと震え上がるほど恐ろしいと思われるはずだ。表の顔は昔の桜井とさほど変わらないから、誰もこんな恐い顔して奴隷を作っているだなんて想像すらも出来ないだろう。ていうかそんなことする男とは到底思えないはずだし、奴隷を作って他者を虐げてることなんかする訳がないと…一番程遠い存在にいる奴だろうから。

これが表の顔の桜井という男だ。

 

「いいお友達じゃねーか、桜井さんよ」

「嫌味か?」

「素直にそう思っただけだよ。そう捻くれんな」

「アイツらは実際全員いい奴らだよ。だからこそこんな俺といちゃいけねーなと思ってっから連絡も取らなかったしずっと黙ってたんだ。…俺とは真逆の、晴れ舞台に立っている奴らを巻き込みたくなんかねぇよクソが。イラついてた顔見られてたのには流石にヒヤッとしたし、一瞬コイツも地下行きにするか?って考えちまったけど…俺の心配してくれる奴にそんなこと出来るわけねぇもんな…」

「さっき棚瀬がお前のこと心配してたぞ。そっち側に行かれたら困るって」

「大丈夫だよ棚瀬。もう俺はアイツら側になんか行けないのは重々承知してるさ。多分、飲み会なんかに行ってキラッキラしたみんなの姿見たら俺の心が押し潰されちまうわ」

「じゃあ飲み会行かないのか?」

「…ちょっと顔出すだけならいいけどよ。迷惑かけちまってたし、謝罪と礼くらいは自分の口からしておきたいしな。自分の惨めさとアイツらを比べたりなんかしたら俺はこの先何をして何を考えて生きていけばいいのか中途半端に悩んじまいそうだからよ…。正直飲み会なんて真っ平御免だ」

「それでこそ我が社長です。安心しました」

「だから大丈夫だって言ってるだろ?じゃ、行ってくるわ」

「行ってらっしゃいませ。皆様にご迷惑かけたこと謝って下さいよ」

「あぁ、分かってるって。じゃあな。あ、お前らアレよろしく頼むな」

 

緩んでいたネクタイをキュッと締め直した桜井は、次の仕事がもう間もなく近づいている時間なのですぐに行っちまった。いやぁ、よくやってるよ桜井は。偉いと思うぜ。でもここは元はと言えば俺の会社なので返して欲しいけどな。

もう一度軽くフゥ…と鼻でため息をつくと、そんな俺を気にせず棚瀬が何やらパソコンで調べ物をし始めたので俺もそれに便乗するしかない。

桜井が言っていたアレとは、冒頭俺が言っていたアレのことだ。逃げた男をすぐに居場所特定して見つけ出せとの通達って意味。俺の今の仕事といえば大半はこんな仕事だ。仕事って言えるのかは謎だけど。

まだ今日一度も触っていなかった自分のノーパソを鞄から取り出し、そしてそのまま桜井のデスクの上でカタカタカチカチしながら仕事を始める。これくらいなら暇してるから別に全然いいんだけどね〜。
棚瀬と連携しながら作業を進めていくのが一番手っ取り早いし、早ければ当日に見つけ出すことだって可能だ。けど逃げる奴って大体夜中に遠くへ移動しちまってるから見つけ出すのに最低二、三日はかかったりもする。

 

「はぁ…。俺はいつになればこの会社の仕事をやらせてくれるんだろうねぇ」

「貴方が動くと誰かを味方につけるかも分かりませんから社長はまだ暫くこの会社の仕事は坂崎様には任せませんよ、きっと」

「ですよねぇ…。フツーに仕事したい」

「そういえば…社長が新しいゲームをしたいと仰ってましたね」

ポツリと棚瀬が呟く。

「マジ?殺り合いのゲーム内容変更すんの?」

「かもしれませんねぇ。私もまだ詳しいことは聞いてないので社長が何をどう考えているのかは不明ですが。ただ、ルールの変更やゲームが一新されるのは久しぶりなので私も楽しみですよ。それに…」

「ん?」

「坂崎様が知っていた頃のゲームじゃなければ貴方も余計なことが出来ませんからね」

「……。」

 

コイツらには俺が高見沢に情報をポツポツ渡してるのを知られているんかねぇ。バレてても特に問題ないし、俺が桜井の命狙ってるのも分かってるからルールやゲームが一新されるのも一応想定済みだしな。それでもゲームの内容が変わっちまうと、俺が知ってる全てを高見沢に伝えるのも難しくなる。

あーもうヤダヤダ。やっぱり桜井と棚瀬から離れた方が幸せに暮らせるんじゃねーのかって思うわ。

いやまぁそりゃーさ、コイツらと一緒にいていいことなんて正直あんまりねーよ?俺はこの会社を取り戻すことと桜井を破滅させる為だけにここにいるようなもんだしなー。

 

「はぁ…」

 

もう一度ため息をつけば、俺はそのままデスクにゴチンと頭を軽く打ち付けては突っ伏してやる気をなくした。

 

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