手直しアダリュ&殺VS秘話

前に描いたアダリュを何気にずっっっと描き直したい…って思ってたから手直しした!

アダムの指がどーにも気になって仕方なかったからやっと直せた。それと線画もちょっと綺麗に直しておきました( ᐛ )

あとはアルフィーの三人でハズビンキャラ当てはめラクガキ。坂崎さんはもうぜっったいアラスター。譲れなーい🤣

桜井さんは酒飲みなハスク。しまった、ハスクの羽根の模様描き忘れたᐟ( ˆᐤˆ )ᐠ

王子はチャーリーでしょ!まぁでも王子はギター持ってるverのアダムでもアリかな〜とは思ったけど、アダム仮面被っちゃってるからな〜。あの仮面が好きだけど顔分からんしなー。で、だからチャーリーにした笑

ずっとこのラクガキも描いてみたかったからよーやく描けて満足笑

そんでもって追記に殺VS秘のお話載せときます。長くなりすぎたから二回に分けて載せまぁす‪‪☺︎‬

 

秘 対 殺

 

「高見沢さん!ほら、免許取れたよ!」

「おー!すげーやん棚瀬!頑張ったじゃん」

「まだ二輪しか取れないけど少しでも皆さんのお力になりたくて必死で頑張った甲斐がありました!」

「うん、ありがとな棚瀬」

 

今さっき棚瀬が帰って来るやいなやめちゃくちゃ嬉しそうにしながらいの一番に高見沢へと合格の報告と、取れたての免許を見せびらかしていた。可愛い奴め。

正直に言うとそんな律儀に免許なんか取らなくても運転なんかさせようと思えばさせられる。俺たち全員運転出来るし教えようと思えば教えられるからな。ただ、やっぱりこれから先棚瀬には俺たちの補助役程度にはなって貰いたいので運転がしっかり出来ていなきゃ意味がない。てことで、この免許取らすよう提案したのは高見沢だった。もう高校はとっくに中退扱いになってしまっている為、高見沢なりに彼への本来するべき勉強の時間を違う形にしながら与えてあげてるのだろう。優しい男だね。

高見沢に褒められて満面の笑みを浮かべている棚瀬のその姿は、本来親と子の関係そのものなのだが棚瀬は自分の両親を殺してしまったのでもうその構図は有り得ない。だが、それを代わりにやっているのが高見沢…と思うと、凄く不思議な感覚が残る。高見沢が親代わり的な?なんか…やっぱりおかしい、笑っちまう。

でも…アイツがもし殺し屋なんてやってなかったら、普通に結婚して…家庭持って子供も育てた未来もあったのかも…しれない。そう思うと笑えるなんて言葉は失礼だったかな。

 

「お祝いに何か美味いもんでも食いに行くか」

「え!いいの!?」

「おう、いいぜ。坂崎も一緒に行くか?」

「うん、じゃあ行こうかな」

「桜井は?」

「俺はいい。みんなで行ってこい。それと、おめでとう棚瀬」

「えっ…!あ、ありがとうございますっ…!」

キッチンで包丁を研いでいた桜井が振り返りもせずだったが、棚瀬のことを褒めたからか彼は少し動揺してはなんだか照れくさそうにしているのが年上の俺らからしたらそんな反応が可愛く見えてしまう。ま、桜井に褒められると嬉しくなる気持ちは分からんでもないよ。

高見沢は照れてる棚瀬を見ながら「嬉しいんか?お?分かりやすいな〜」なんてからかって楽しんでいる。

 

。。。

 

普段俺たちは闇に紛れる為黒い服のが多いが、流石にまだそれなりに明るい時間帯に街中へ出るので普通の人と同じような普通の格好をして出掛ける。とは言ってもやっぱり何が起こるか分からないので俺と高見沢だけは黒ベースの服装はしているが。あ、でも重苦しくない程度のね?

そして棚瀬がご所望の肉バルへと入り、豪快に各部位が五種類食べられるプレートを頼んでそれを三人で食べたが、中々の量で俺としちゃ食うのが大変で腹いっぱいになっちまったが、食べ盛りの棚瀬はすげー喜んで食べており、そんなかぶりつくように食べてる棚瀬を嬉しそうに見ながら高見沢は珍しく程々で抑えていた。棚瀬に沢山食って欲しかったんだろう。

 

「すっげー美味いっス!こういうお店に入るのも初めてだし、こんな沢山のいいお肉食べたのも初めてだから幸せすぎます!」

「そっか。それは良かったね」

彼の生い立ちに影があることをこの一言でどれだけ凝縮されているか。

俺は一般家庭とやらを知らないけれど、高見沢みたいに一般家庭で育っていたら自分の誕生日や年末年始なんかはいいお肉食べさせてもらえるはず…だよなぁ?俺には分からんけど。あ、でも施設に居た時も何回かいいお肉は俺だって食べてたなそーいえば。家があったというのに施設育ちの俺以下ってことになるのか…と思うと虚しい。

けどまぁ、今幸せそうだしそれでもいいのか。
高見沢の許可を取ってから追加でデザートのキャラメルアイスを注文をする棚瀬の姿が楽しそうで嬉しそうでやっぱり可愛い。

 

「ところで高見沢さんと坂崎さんって今日の夜もまた仕事ですか?」

「いーや、今日は仕事ねーよ」

「そっか。じゃあ一人じゃないから心細くないやっ」

「おめーそんな寂しがり屋だったか?」

「温かい居場所を俺にくれてる皆さんがもし何かあったらって思うと気が気じゃなくて…」

優しい少年だこと。

そんな寂しがり屋の彼に対して俺は「そうそう失敗することはないから大丈夫だよ」と一言添えてみせた。

「でも失敗することってあるんですか?」

んー…、となっている俺を見た高見沢が大きなため息をついては「秘密警察が超厄介なんだよ」と説明し出す。

 

「秘密警察って?」

「表には出てこない、普通の警察とはまた別の組織みたいな連中でよ。その中に俺と坂崎と桜井と……そんで棚瀬と同じ顔を持った奴らがいるんよ」

「……えっ!?」

「でも性格は全く違うし容姿も違う。向こうの俺はアホみてーに髪なげーし、秘密警察の坂崎は特にヤバくてな…」

「お前の方が犯罪者だろっていう顔つきしてるんだよ。俺とアイツを目の前に出されたら百人中百人は向こうの俺を犯罪者だと言うレベルのヤバい男。でも実力は半端じゃないから毎回俺らも逃げるのに必死なんだよね」

「…??え?な、なんの話しですか…??顔が同じって……え?」

「ま、あんま考えないことだな。秘密警察たちは体力と運動神経がバケモノ並みなうえに向こうの棚瀬も相当強いからな…。あんまりお前と秘密警察を会わせたくないんだが、アイツら俺らを鬼の執念で追いかけ回してくるからいつかぶち当たるだろーから覚悟しとけよ」

「…え、と。は、はい」

「大丈夫だよ。こっちにはうちの桜井がいるし、なんとでもなるはずさ。何回もアイツらと出くわしてるけど毎回逃げ切れてはいるからね」

「つっても前に秘密警察の棚瀬にブチ切れられて俺も坂崎も怪我させられたからな〜アイツもすげー厄介なんだよなー。坂崎なんて初めてあんなボロクソにやられたもんでよぉ…暫く仕事も出来んかったつーの」

「か、回復力が凄まじい坂崎さんが寝込むほど強いんすか、そっちの…俺って?」

「そうだね。向こうの高見沢と桜井、それに新人っぽい二人はまぁなんとかなる。だけどあっちの俺と棚瀬は桁違いだ。油断してると死ぬぞ絶対」

「そんなにヤバいんですね…」

 

今はデザートのアイスを食べていた棚瀬だったが、地味に溶けかけているくらい手と口がストップしている。ま、同じ顔の自分がもう一人居るなんて聞かされても困るし現実味ないもんね。俺たちも最初はそうだったが、なんかもうこれ以上考えないようにしている。多分考えたってムダだろーし。

「…あっ!だから皆さん俺と初めて会った時全員俺に銃向けてきたんですか!?」

棚瀬がハッとしながら合点がいったかのような表情でそう口にしてきたので、俺も高見沢も「うん」とだけ簡単に返す。

 

「ただでさえ修羅場だったのに、皆さんに銃を一斉に向けられた時本気で終わったと思いましたもん…!」

「あーすまんすまん。俺らにとっちゃ秘密警察の棚瀬は脅威でしかないから反射的に銃構えるしかなかったんだよ…ごめんな?」

「今はもう気にしてませんけど、本当にあの時は生きた心地がしませんでした…」

はぁ〜〜…と肩を下ろす仕草を見せてくる棚瀬はものすごーく疲れたような顔をしては「もー…」と文句を垂れてくる。ごめんってば。

そして棚瀬がデザートを食べ終わり、高見沢がお会計をするから「ごちそうさま」と二人して彼に伝えれば先に外で待ってろと言うので俺と棚瀬だけで取り敢えず外で待機することにした。…が、隣にコンビニがあったので棚瀬には「ちょっとコーヒー買ってくるからここで待っててくれん?」とだけ伝えれば素直に「はい!」と応じてくれた。

 

 

「はー…!お腹いっぱいで幸せだ〜…!こんなに美味しいご飯いつぶりだろう?」

家ではこんないいご飯出てきた記憶がない。俺のご馳走といえば小中までは給食があったからまだ良かったけど、高校にもなると給食なんてものはないし底辺校だったから学食なんてある訳でもなかったから…あぁ、俺は高見沢さんたちと暮らせてどれほど幸せなのだろうか。

フフっと一人で思わず微笑んでしまったが、なんかそんな自分がキモかったうえに外も暗くなって寒くなってきたからなんとなくマスクを着けてからお店の前で待機していると、ドンッと誰かと肩がぶつかってしまった。あ、いけねっ。

咄嗟に「すいませんっ」と謝って相手の様子を伺おうとしたところ、思わず「えっ…」と小さな小さな声が自然と口から漏れてしまっていた。だってこの人…

 

「わっ!こっちこそすんません!」

「おい、何やってんだよ」

「いや、ちょっとぶつかっちゃって」

相手は謝ってからすぐに連れの人とどこかへ行ってしまって、俺のことなんて全く気にも留めてなさそうだったけど俺と……俺と同じような顔だった気が…

幸いちょうどマスクしてたとこだし、相手もただの道行く他人とぶつかっただけとしか思ってない…はず。てかそもそもあの人ホントに俺と同じ顔だった?ただ似てるだけ?俺も一瞬すぎてあんまりちゃんと顔が認識出来てなかったというか、さっきあんな話し聞かされたせいで意識しすぎちゃってるだけ?

どっちなのか分からない…

 

うーん…と一人モヤモヤしていると、ほぼ同時に高見沢さんと坂崎さんが店から出てきては「おまたせー」と言ってくれた。ど、どうしよう…言うべき?でも俺の勘違いだったら恥ずかしいし…

とかなんとか思っていると、高見沢さんが「ちょっとここの近くに次の仕事で来ると思うから下見に行ってもいいか?」と聞いてきたので、坂崎さんが「いいよ」とだけ返すと高見沢さんは一人で行ってしまった。

「一緒に行かないんですかっ?」

「え?別にそんな三人でワラワラ行くようなことでもないし、大人数で行くと逆に怪しまれるだろ」

「そ、そうですか」

少しだけ高見沢さんが気がかりだけど、それはいらぬ心配ってやつなのだろうか?

「……やっぱり俺気になります!!」

「えっ?あ、ちょっと!どこ行くんだよ棚瀬!」

そう言って坂崎さんの言葉を振り切って俺は高見沢さんが行ってしまった方向へと脚が自然と駆け出していた。

 

____________

 

えーっと確かこの辺りだったような…

マップを確認しながら次のターゲットとなる奴の職場があそこで、そんですぐ目の前にあるカフェをよく利用してるとかなんとか。んーと…あ、そうだな、ここだな。

スマホと建物を見渡してちゃんと合っているかどうかの照合をしつつ、人通りを立ち止まったままだと邪魔になりかねないのですぐそこにあった横道みたいな細くて人もあまり通らないような場所があったのでその場所へと避難する。えーっと、桜井に取り敢えずこの場所ってのを伝えたいから写真と動画で周りを撮って残しておきたいもんでと…

スマホを構えていざ撮ろうとした時だった。

 

「…は?なんでおめーがここに居んの?」

「あ?」

俺と全く同じ声をしたその声が真後ろから聞こえてきたので、思わずバッと慌てて振り返ってみせると…

そこに居たのは秘密警察の俺とその後輩の二人が佇んでいやがった。

「ンなっ…!秘密警察!?」

「テメェ、いつもと格好が違うが殺し屋だろ!?」

「クソっ…!!」

「おい待て逃げるなッ!!行くぞ正将!」

「はい!!」

 

早くここから離れねぇとッ…!!

とはいえ坂崎と棚瀬がいる方へとは逃げたくない。まだコイツらを棚瀬に会わせたくないもんでねぇ…!

すぐ様踵を返し、ここの狭い道から大通りに出なくては…と思い何も考えずに走り出したがやはり相手の身体能力はえげつないのは分かっちゃいたけど、上から一気に飛び越えてきて片目を失ったもう一人の俺が目の前を立ち塞ぎ、そして後ろにはその後輩も控えているせいで挟み撃ちにされてしまった。

やっべぇな…。今日バイクも車もねーから逃げる為の足がないのが痛すぎる。どーするよ俺?

するともう一人の俺はスマホを取り出したかと思うと、誰かに連絡し始めたが…会話の内容からして秘密警察のあの〝リーダー〟だろうと予想はつく。アイツだけはマジで勘弁してくれ。

 

「…うん、うん。近くにいるん?なら至急こっち来てくれん?…おっけ、りょーかいした」

スマホをしまい、今度はタバコを取り出すもう一人の俺は後輩に向かって「坂崎たちこっちに来るからそれまで油断すんなよ」と警戒を促す。それに元気よく「はい!」と返事をする後輩くんがいる背中の方へギロっと睨みを効かせると、少しビビったようなツラを一瞬見せたが怯むことをやめて俺を睨み返してくる。この間会った時よりかは成長してそうだな。

「テメー、この間はよくもうちの正将と太郎を虐めてくれたなぁ。お礼を言わなくちゃ気が済まねぇ」

「テメーこそ何言ってんだ。虐められたのは俺らの方だっつーの。お陰で俺も怪我するし何より坂崎を一ヶ月も寝込ますほどのアイツはなんなんだ?」

 

「そのアイツって俺のことっスかー?」

「!?」

真上から声が聞こえたかと思うと、黒い影二つが上からバッと降りてきやがったが…

あぁ、そうだよ、お前だよ。

でもなんか…

「お久しぶりですねぇ、殺し屋の高見沢さんっ!」

「……なんか前と雰囲気違くね?」

「え?あ、まぁそうかもしれないっスね。前回うちの新人くんたちを貴方がたが可愛がってくれてたのでちょっと本気出しちゃっただけなんで、あんま気にしないで下さい!」

「…ふーん」

前回会った時とは明らかに違う。

見た目も、話し方もオーラも。喋り方はこんな愉快そうな感じじゃなかったはずだし、何より笑顔なんて一切見せなかったくせに今じゃニコニコしている。それがかえって不気味さを助長させている。

そして秘密警察の棚瀬が立つ隣にいるのは俺たちが一番嫌いな相手…

ドン引きするほどのおっそろしい目つきに、お前の方が絶対犯罪者だろと言わんばかりの険しい顔と眉間に寄る皺と特徴的なマスクを常に貼り付けているのは…秘密警察の坂崎だ。ほんと殺し屋の俺が言うのもなんだけどコイツ、ヤベーんだもん。ヤダよこの男。

今も腕組みしながらこっちをすんげぇ勢いで睨んでくるからさっきの俺の睨み方なんて可愛いもんでしょ?

 

「なーに坂崎ぃ、そんなに俺を見つめちゃって?俺のこと大好きで堪らないってか?」

「随分余裕そうじゃねーか、殺し屋の高見沢。ま、俺らとお前らはある意味相思相愛だから俺はお前に会えて嬉しいぜ?お前に会えるのをどんなに待ちわびたか」

「あー…でもごめん、俺はもう君らの相手すんの飽きたから帰ってくんないかなぁ?」

「坂さんフラレちゃいましたねー」

「残念だ。いつもいつも俺らはこんなにもお前たちに会えるのを楽しみにしているのに…殺し屋たちは違ったみたいだ。本当に…お前一人だけで残念だよ。全員に会いたかったなぁ、俺は」

「ノーサンキューすぎるわ」

やっぱり…秘密警察の坂崎と棚瀬だけは雰囲気だけで別格だなと肌で感じる。逃げられる気がしねぇ。

「さて、どーする殺し屋高見沢?今からお前は俺らとデートをしなくちゃいけない身だが、帰るってんなら強引に俺らに付き合ってもらうことになるだろう。このまま大人しく着いてきてくれりゃあ俺たちだって優しくするぞ。さぁ、どーする?」

「うるせーDV野郎。このまんま大人しかろうが騒ごうが着いてったら暴力振るわれるのなんて目に見えてるわ。…ま、でも痛いのは嫌だから極力優しくしてね、幸ちゃーん?」

「……ふんっ。高見沢、鈴木、丁重に扱えよ」

「はーい、分かりました幸ちゃん」

「テメェらはその名前で呼ぶなっつってんだろッ!」

 

坂崎の横を通り過ぎようとしていたあっちの俺に対してソッコーで容赦ない蹴りをお見舞いしているのを見て、呆れとため息が出てしまいそうになる。お前のそういう暴力的なとこが俺らは嫌いなんだっつーのぉ。好かれたけりゃちっとは俺らに優しくしてみろ。

ドカッと蹴られた向こうの俺はケツを押さえて涙目になっているにも関わらず棚瀬はケラケラ笑って、そして俺の横に来た鈴木とかいう奴はそんなの日常茶飯事の光景だと言わんばかりの表情で俺に向かって「貴方を拘束して逃げられないようにしますから動かないで下さいね」と告げる。一番下の後輩が一番しっかりしとるやんけ。

そんな訳でこんなに大勢の秘密警察たちに囲まれちゃあ流石の俺でも切り抜けられる気がしない。しゃーなしに大人しく連行でもされようじゃないか。あーもう最悪だ。

 


「……たっ、」

「しっ。絶対今声を出すな」

「……。」

咄嗟に棚瀬の口を塞ぎ、秘密警察たちにバレないよう息を潜めながら遠目で建物の影から伺っていたが高見沢が連れてかれた…か。行き場所はさしずめ秘密警察の本部だろう。

仮に俺が捕まっていれば薬の副作用で暴力を受けてもそこまで酷い目には遭わない。あーでもこの前のように向こうの棚瀬にボッコボコにされちゃあ再起不能になるから困るけど…。でもこういう囮役はやっぱり俺のが慣れているし、高見沢があんなヤバい奴らに暴力振るわれでもしたら回復が出来ないんじゃねーのか?

…高見沢がやられないうちに助け出さなければ。

そうこうしているうちに高見沢と秘密警察たちは消え去ってしまった。

 

「…ど、どうしましょう坂崎さん!?」

「うん。まずは桜井に伝えて合流しよう」

「見捨てたりなんかはしないですよね…!?」

「大丈夫、こっちには桜井がいる。アイツがいる限り仲間を見捨てようなんてするはずがない。俺一人じゃどうにも出来ないけど、桜井がいるから大丈夫」

「良かった…」

ホッとしている棚瀬だが、やはり高見沢一人だけ捕らえられたのは危険すぎる。しかも秘密警察の本部に連れて行かれたら警備やらとんでもなく厳しいはずだしどう突破口を見つけるんだろ。

「取り敢えず桜井に電話してみるか」

スマホを取り出し桜井に電話して、今あった事情を話すとすぐさまこっちへ来てくれるそうだ。

 

「桜井からの指示が出た。ちょっと買い出しに行くぞ」

「買い出しって…何をですか?」

「服」

「服??」

 

 

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