薬屋が映画化するんですかーー??まだまだ先だけどやったら観に行こうかな〜( ᐛ )
スクリーンで壬氏様観てみたいしねぇ♡
あーあとスコーン作ってみたけど案の定失敗したぜ!!最早バターとか関係ねぇ!私がスコーン作るのただ苦手なだけや!!!( ゚∀ ゚)
全然腹割れしなかったし、そもそも生地捏ねてる時なんか生地固くね?と思ってちょっとだけ牛乳追加しようとしたらなんか入れすぎてそこからもう失敗だよね(σ•̀ᴗ•́)σ
捏ねてる時「あーー絶対これ捏ねすぎだーー」って分かっちゃいたけど捏ねるしかなかったんよ。マジで捏ねるの嫌いだわw
あーあと塩も入れすぎてなんかしょっぱかったしダメダメでしたぁ!それとやっぱりバター入ってないと風味がないから物足りなくはあるね〜。スコーン作り向いてないッスね( ᐛ )
そしてC!のお話これで一旦おしまい!まーこの後の続きのお話も近いうちに書けたら書くつもりです!
次は幸妃たちのお話も書きたいなぁ〜…
桜音の焦眉6
この間坂崎が後日談を話していたようだが、もう少し詳しく俺が教えといてやろう。
あの事件が起きてすぐに棚瀬たちがサークルの奴らだけで飲み会があるという情報を持ってきてくれたので、実は俺もそこにほんの少しだけ参加していた。もちろんあの女に会う為にな。
飲み会の制限時間が二時間までだったもんで、俺は終わり頃を見計らって何気なく店までやって来てはコイツらの中にシレッと混じる。近くにいた奴らには流石に「あれ、高見沢じゃんっ」と声をかけられたがテキトーに「おー」と返すだけ。えーっと…いた、あそこにいやがる。相変わらず男たちに囲まれて楽しそ〜にしてやがるのが癇に障るなぁ。
俺の存在に気づいた棚瀬と吉田と鈴木が上手い具合にその女を立たせて引き連れて来てくれたもんだから、俺はこの場所からスッと消え失せては場所を変えてみせる。
さぁ……俺に喰いついてこい、クソ女。
「あ、いたいた」
「連れて来ましたよせんぱーい」
「こんなとこ居たんだ」
「おー、さんきゅー」
上手くこの女を連れて来てくれた三人には感謝だな。
当の本人は気になる存在の俺が外で待ち伏せしているだなんて思いもよらずに俺を目にした瞬間からなんかすげー嬉しそうなのがムカついた。こちとらテメェなんかに会いたくもなかったんじゃクソが。
「あれ、高見沢先輩っ?今日来てましたっけ?」
「今来た」
「も〜、早く言って下さいよぉ〜。それで、何しに来たんですかぁ?もう飲み会終わっちゃいますよー?」
「お前を喰いに来た」
「えっ!」
俺のその発言でなにやら勘違いしているようだが、俺がテメェなんかを抱くと思うか?
目の前に差し出された女は俺の睨みを効かせるかのような目つきでようやくなにかを察したのか、ほんの僅かに後ずさりをしようとしたがそれをすかさず棚瀬たちが囲い込んでくれたお陰で逃げ出すことは不可能に終わる。ざまぁみやがれ。
「テメェ、俺は前にも言ったはずだよな?」
「え…?」
「俺は徹底的に相手を潰すと言ったの覚えてねぇのかぁ?バカだなテメェは。この俺を怒らせるとはいい度胸してんじゃねーか」
「な、なんのこと…?」
可哀想に、声が震えちゃってるじゃないでちゅかー。
「お前のその穢れた胸に手を当ててよーく考えてみ?思い当たる節はないのかね?ん?」
「…私バカだから分かんなぁい。なにかの勘違いじゃないですかー?」
「ほぉ、言ってくれるなぁ。じゃあ尋ねるが、お前は桜音が鬱陶しいからって桜音を他校の奴らに何しようとさせた?悪い子ちゃん、知恵が働くね〜?ウチの大学でそんなことしたら桜音ファンが黙っちゃいねーからわざわざ違う大学の奴らと手を組んで桜音を引き合わせたんだよねーきっと。…ソイツらが有名な悪質ヤリサーだって知ってのことか?あ?」
声をわざと低くしてコイツの顔の目の前までズイッと詰め寄ると、女は平静を装いながら「…なんのことです?」とすっとぼけるつもりだ。
「知らねーフリするってか。まぁそれでもいいんだけどよ、お前は俺を本気で怒らせたことを分かっちゃいねぇからその身でよく解らせてやるよ」
「な、なにを言ってるんです?私本当になんにも知りませんけど?」
「あん時桜音がどれほど怖い思いをしたのか…俺と坂崎がどんな思いで桜音を助け出したと思ってんだよ…ッ!?俺は絶対テメェを許すつもりはないからな?桜音以上に恐ろしい目に遭わせてやらなきゃ俺の気が済まんのだよ」
「っ……」
思い返すだけで腸が煮えくり返ってくる…
俺の悪夢でしかなかったあの光景がフラッシュバックと共に正夢になったあの日、俺は全てが終わったとさえ思うくらい目の前が真っ暗になった気がした。あの光景を坂崎に見せなくて本当に正解だったと今でも思ってるし、坂崎の奴だとアイツ精神的にもよえーからどうなるか分かったもんじゃねぇからな。だからあの時凸した時の動画は坂崎には見せるつもりもないし、坂崎だって見たくなんかないだろう。
「安心しな、今はなんもしねーよ。じゃ、俺は行くから」
「っ……」
「あれ?もう帰っちゃうんスか先輩?」
「このあと二次会ありますよ?」
「俺はもうサークル辞めた身なんでね、アイツらとは飲む気なんて更々ねーよ。じゃ、その女は帰してやれよな。頼んだぞおめーら」
「あ、はーい」
「お疲れっしたー」
「また今度俺らだけで飲みに行きましょー」
「あいよー」
俺が立ち去ったあと、棚瀬たちが上手い具合にあの女を店の中へと押し込んでいったからまぁなんとかなるだろう。アイツらなら俺のやり方はよーく知ってるもんで、あの女を取り逃すことなんてヘマはしないはずだし俺も仕返しする用意は出来ているのですぐに動く予定だ。
絶対逃がしゃしねーよ。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
部屋のチャイムが鳴り、インターホンで誰が来たのかを確認してみるとそこに立っていたのは案の定高見沢。ドアを開けてやり、中へと招いてあげれば「桜音は?」と尋ねられたので「風呂だよ」とだけ答える。
「さっき入ったばっかだから暫く出て来ないと思うよ」
「ふぅん。……桜音の奴、大丈夫そうか?」
「うーん…表面上は普通そうに見えるかな。今日もバイトだったらしいけど、動いてる方が逆に考えずに済むって言ってたから一応大丈夫は大丈夫なんだろうけど…うん」
「そうか」
リビングに入り、俺も高見沢もベッドへ横並びに座り込みながら桜音さんが風呂から出てくるまでの間は二人きりでの会話を続けていく。ていうかコイツ、今日確かサークルの飲み会に顔出すって言ってなかったっけ?もう行ったあとなのかな?
「どっか行ってたん?」
「あぁ。あの女に復讐の宣言しに行ってただけ。あんま相手にしたくないから要件だけ伝えてすぐ帰って来た」
「始めるのか…?」
「そろそろ動こうと思う。宣言しちまったから逃げられないようにしねーといかんからなぁ。まぁでもきっと逃げ切れんだろうから安心しろや」
「…いつもありがとう。なんてお礼をすればいいか」
「桜音さえ抱かせてくれりゃそれでいーよ。…けど今は俺も桜音のこと抱くつもりはないから。アイツの方から言ってくるまで俺からはなにも言わんとこって考えてっからな」
「うん…、高見沢ならそう言ってくれると思った。今はなによりも桜音さんを第一に考えてあげよう。すぐに傷が癒えることはないだろうけど、なるべく早くその傷を回復させるのが俺の努めでもあるから出来るだけ桜音さんと一緒に居るつもり」
「それでいいと思う。俺もなにか手伝えることがあれば遠慮なく言ってこいよ?すぐに駆けつけるから」
「ありがと。けど桜音さんあれから一度も泣いてなさそうだし、何かをされた訳ではないから本人案外元気そうにはしてるっちゃしてるんだ。そりゃあ変にトラウマにでもなったら困るだろうけど…。でも俺が見てる限りじゃなんとかなりそうな気もするよ」
「そうか、それなら良かった。…もし次にセックス誘われたら激しいだけじゃなくて優しくてあま〜いやり方にしてやろうかねぇ。本当は今すぐにでも抱きてぇけどそれは俺がただ安心したいが為の欲望だからな…。無理やりしようとすると桜音も傷つくかもだからやる気はねーけどよ」
「いやまぁそりゃあ俺だって…桜音さんのことを狂いそうになるくらい抱きたいけどさ…。今はそんなことして嫌われたくはないから抑えてはいるけど、俺も高見沢と同じで自分が安心したいが為だけに桜音さんを抱きたいと思うのか、それとも本当に桜音さんを癒してあげたいっていう気持ちで抱きたいって言ってるのか自分でもよく分からなくなっちまって…。だから自分から手は出さない方がいいとは思ってる。俺だって怖いよ…本当に」
「あーそう?坂崎と同じで良かったわ。…普段考えてることなんて真逆の俺らなのに、こういう時だけは同じなんだな。変なの」
「確かにな。それほど俺たちは桜音さんを大事にしてあげたいって思ってる証拠なんだろうね」
「…せやな」
彼氏の俺とそうじゃない男がこんな会話をして桜音さんを想っている話しをしているとやっぱり変な関係だなーって。俺たち以外にこういう関係の人たちっているのだろうか?どこかにいなくはないだろうけど、まぁ数は少ないはずだよなぁ。もしいたら会って聞いてみたいことだらけだ。
それにしても桜音さんを嵌めたその女は哀れというか残念というか。少し前高見沢のことが好きだと言う女子が現れた時、あの子は高見沢に正面から好きだと伝えたからこそ高見沢も面倒くさいとはボヤきつつもアイツはあの時その告白にしっかりと向き合っていたのを俺たちは目の前で見ていた。好きという想いを誠意のあるやり方で相手にきちんと向けていればこうはならなかったものの、やり方を間違えただけで好きな男にとんでもない仕返しをされると思うと……おかしくておかしくて仕方がない。本来なら腹抱えて笑いたいほどざまぁとしか思わないが、桜音さんの前でそんなこと流石に出来ないのでやらないけどね。俺の陰キャな部分が爆発しちゃうから…
高見沢を本気で怒らせると相手が男であろうが女だろうがなーんにも関係なしに恐ろしい目に遭うというのはもう十分に理解した。そんな奴が俺たちの味方になってくれているってだけでものすげー心強いのにも変わりないからこれからも世話になろう。
…あ、そーだ。高見沢に確認してもらわなきゃならんことがあった。
なのでテーブルに置いてあったスマホを手に取っては「今度棚瀬たちとメシ行く時の店ってさ〜…」と話しかけながらそのお店の情報を画面に映し出しながら話す。
「んー?」
「ここの店でもいいかな?完全個室で結構ゆったり出来そうでメシもそこそこ美味いらしいから…」
「まぁいいんじゃね?アイツらも酒さえ飲めればそれでいいだろーし」
「ホントか?じゃあもう予約するぞ?」
「よろしく〜」
ネット予約出来るとこだったのでネットで予約しておいた。電話だと店員さんと喋るのがちょっとドキドキするから嫌なんだよね…
予約取れたよと高見沢に伝えると「さんきゅー」としか軽い返事は返ってこない。慣れてるからもうあんま気にしてないからいいんだけどさぁ。
「棚瀬たちにどうやって俺らの関係伝えよう…」
「ンなもんストレートに言うしかねーだろ。もう誤魔化すつもりはないんなら全部ぶっちゃけるくらいの覚悟で言わんとアイツら納得せんぞ絶対に」
「ですよね〜…」
「隠し通すなら隠す。言うなら言う!どっちかにしないとボロが出て失敗するからやめとけよ。…ていうかもう俺が桜音抱いてるのほぼバレてるから俺は言っちまった方のがいいとは思う」
「そりゃー車ん中で桜音さんのことベッタベタに抱き寄せていたらアイツらだって疑惑から確信に変わるでしょ。お前そういうとこは詰めが甘いんだな…」
「だーって、ああした方のが桜音が絶対安心するだろうし誰だってそうするだろー?」
「彼氏でもない男がソレは中々やらんわ。女子同士なら分かるけど、男と女でそんなベタベタに引っ付いてたら勘繰るどころかもうとっくにお前に喰われてるって一発で伝わるわバカ」
「俺余計なことしちまったか?」
「……。別に余計なことじゃないから。あの時のお前の判断は間違っちゃいないよ。桜音さんだって高見沢がいてくれたお陰で最初から落ち着けてたと思うだろうから、きっとそれで良かったはずだ」
「なら俺の判断間違っちゃいなかったってことでいいんだよな?」
「うん、まぁ…ね」
ふぅ…と無意識にため息が出てしまった俺に気づいた高見沢だったが、コイツ相手に「なんか疲れてる?」と聞かれてしまった。俺疲れてるのかなぁ…?疲れてるというより、心のモヤモヤが凄いって言った方のが正しいのか…
「ずっと心がモヤモヤというか…桜音さんを襲った奴らと嵌めた女にイライラが募ってて頭おかしくなりそうなんだよね…。だから余計に疲れてるのかもしれない」
「……。ちゃんと計画進めてっから大丈夫だ。俺に任せとけ」
「ねぇ、やっぱり俺も一緒に復讐してやりたい…!なんでダメなんだよッ?」
「いいか坂崎。お前はそういうのにも慣れてねーし、もし万が一相手から恨まれたりなんかしたら、逆に俺らがやり返されなくはないんだよ。復讐ってのはそれだけ危険だし、やり返された時に対抗する術や体力を持ち合わせてないとこっちが危ういの。お前にそれが出来るか?幸いお前は顔も割れてねーから大人しくしときゃそれでいいんだよ。復讐してやりたい気持ちも痛いほど分かるがお前は自分の手を汚すことはしなくていい。なんの為の俺らの関係だと思ってる?そういうのは俺に任せとけと言ったはずだろ?」
「…いつもそれ言うけど流石に高見沢一人だけに背負わせるのも俺がしんどくて…」
「俺は慣れてるからいい、坂崎が心配することじゃねぇ。復讐ってのは気力も体力もいるんだよ。一個一個地味に調べて相手の情報や矛盾を探り当てて、相手に隙を与えないようにする為の口車と脅しがお前に出来るんか?」
「それは……出来る気がしない…」
「だったらお前は桜音と大人しくしとけ。慣れないことをムリにしようとしなくていい。器用で頭も切れる人間ならそりゃ俺だって一緒にやり返そうぜって誘えるけど、お前はそういうタイプじゃねーだろ?その怒りはまだ内にしまっておいて、奴らが破滅した時に発散すればいいさ。その怒りがお前をより強くするし、それと同時に桜音の心も救えるはずだから慌てようとすんな。俺はお前が頼んできたからやり返すだけ、そんだけだから坂崎は気にしなくていい。桜音の傍にいてやれ」
「…うん。高見沢がそう言ってくれるなら…」
「ここで復讐に走ると桜音を見失うぜ?これ以上桜音を不安にさせんなよ」
「そうだね…。俺は桜音さんだけを見ていなくちゃだよな…」
ほんとーに高見沢の言葉は不思議と説得力がある。
あと俺たちには一切関わらせないようにしてくれているのも凄く伝わってくるね。それだけ俺たちのことを考えてくれている証拠なんだろう。相変わらず変な奴だなぁ…コイツは。
俺はコイツがこんなにも人を想いやれて人に優しくするような男だなんて始めは思いもしなかった。どっちかっていうとめちゃくちゃ嫌なタイプにしか見えなかったし、誠実さの欠片もないような奴だとそうとしか思っていなかった。いや、決めつけていただけかもしれん。人とあまり関わってこなかった俺が悪いのかもしれないが、こうやって見た目で判断したらダメなんだなーって心底感じられたのがこの男だ。うーん…意外と陽キャっていい奴が多かったりもするのか…?とはいえ自分から積極的に陽キャに絡みにいこうとは今もまったく思えんけどね。
するとお風呂からようやく出てきた桜音さんが高見沢を見つけては「あ、来てくれてたんだねっ」と優しく微笑みを向けていた。
「おうっ。案外元気そうだな桜音」
「まぁね〜!特に何かされたって訳じゃないから意外とヘーキ!」
「そうか、それなら良かったわ」
桜音さんはテーブルの前に座り込みながら風呂上がりなのでスキンケアをしつつ、ベッドに座ってる俺と高見沢へと話しかけてくれる。
「ねーねー、新発売のアイス買ってきたからみんなで食べなーい?三人分買ってきてあるんだー」
「食う!」
「わざわざ買ってきてくれたの?ありがとね、桜音さん。俺も食べたい」
「じゃあ一緒に食べよ!お風呂上がりで暑いからアイス絶対美味しいだろうな〜っ」
アイス一つでワクワクしてしまう桜音さん可愛い。
なんだかんだいつも通りの桜音さんが見れて俺はやっぱりホッとする。ムリに笑顔を作ってる訳ではなさそうだし、変に気遣ったりとかもしていないから大丈夫そうかな…?俺の思い違いじゃなければそれでいいんだけどね。
お顔のケアが終わった桜音さんが冷蔵庫がある廊下の方へアイスを取りに行き、三人分のスプーンも一緒に持ってきてくれてテーブルの上に置いてくれたので俺たちも桜音さんを真ん中に挟んでから下へと座り直す。
「お、全部味違うじゃん。うまそ」
「そうそう、全部美味しそうだったからちょっとずつ分けて食べるのもアリかな〜って」
「桜音さんはどれがいいの?」
「私このティラミス味!二人は?」
「俺トリプルチョコ!」
「決めるのがはえーよ…。んじゃあ俺はこっちのナッツでいいよ」
「どれも美味しそうだよねぇ。二人ともあとで一口ちょーだいね?」
「おう、俺もおめーらの一口くれや」
「俺も気になるからあとで食べたいな」
なんて平和な時間なんだろう。
普段とまったく変わらないこの雰囲気は、とてもあんなコトがあったとは思えないよなぁと思わず忘れてしまいそうになるくらい平穏な時間だ。横にいる二人をぽーっと眺めながらテーブルに置いてあったアイスの蓋を取ろうとした時、高見沢と喋っていた桜音さんが唐突に「…ねぇ」と呼びかける。
なので一度手に持っていたカップアイスをテーブルに戻してから俺が「どうしたの?」と聞き、高見沢がスプーン咥えながら「んー?」なんて言いながら桜音さんを見ていた。
「その…暗い話しをするつもりはまったくないんだけどさぁ…。お風呂入ってる間の一人の時間にさ、ふとまた嫌なこと思い出しちゃって…。世間には私を嫌う人がいて、その悪意の牙を向けられた時私はなにも出来なかったでしょ?あー私ってこんなにも弱い人間なんだなーって初めてそこで実感したの」
「そ、そっか…」
なにを言うのかがちょっとコワイな…。ドキドキする。高見沢も真剣に話しを聞いてるようで、アイス食べかけようとしていたその手を止めて桜音さんの話しにしっかり耳を傾けていた。
「当たり前だよね、色んな人がいるのなんて。現に君たち二人だって嫌いだなんだの言ったり言われてた関係だもんね?目の前で私はそれを見ていたのになんで自分にはその悪意が向けられないって思い込んでいたんだろうって。もちろんSNSで嫌な言葉を向けられる時も時々あるからそっちには慣れてたけど、今回は現実世界で起こった話。私は自分で思ってたよりも人気でもなんでもなくて、人に恨み買うようなことをしちゃってたんだな…って反省した」
「桜音がンなもん気にすんな…!お前は人気者だ!誰だってお前見たらそう言える!」
「だけど現実世界にだってアンチがいることをしっかり理解しておかなきゃダメだったなって話だよ、私が言いたいことは。だから二人にこれ以上迷惑かけたくないからもっともっと周りを見渡して人を見抜く力をつけなくちゃいけないって改めて感じた。自分の身は自分で守れると勘違いしていただけで、私は迂闊で考えなしのバカな女だと今ではホントにそう思う。…高見沢くんが最初ナンパしてきてくれた時から私はきっと自分自身を守れる術もなかったんだろうなーって。あの時もし君みたいなタイプじゃなくて、変な考えで近づいてくる人だったら私はどうなっていたのかなぁ。だから幸二をもうこれ以上心配させない為にも私は強くなってみせるし、ちゃーんと信用出来る人とそうでない人を見極める力を身につけなきゃなって思ったの!」
「桜音さん…」
「幸二も高見沢くんも心配ばっかりかけさせちゃってごめんね。私も守られるだけじゃ嫌だ。だってこんな風に男っぽい格好してイケメンだなんて言われてるのに弱かったりなんてしたら女の子たちに幻滅されちゃうしね!これからは高見沢くんに色んなことを習って私自身も強くなっていきたい。だからよろしくねっ?」
「お、おう…。桜音がそう言うなら色々と教えてやるけどよぉ…でもあんま無茶しすぎんなよ?」
「もちろん」
「…確かに桜音さんってたまにフラって全然知らない人に着いて行っちゃうイメージがあるからその自己防衛の意識を高めることは大事だと俺も思うよ。これからは気をつけようね?」
「はい…気をつけます…」
「でも、だからと言って俺は貴方を束縛したりとかは絶対にしないからそこは安心してね。…束縛してきそうなのはどっちかって言うと高見沢の方だろーし」
「…え゙っ」
珍しく変な声出してやがるが、高見沢は慌てて「お、俺も桜音のことを縛りつけたいとかは思ってねーぞ…!?」と俺の言葉を思いっ切り否定してきた。ホントかね〜??
すると桜音さんが高見沢の方をジーッと見つめては「束縛はやめてね」と真顔で言い放つもんだから、高見沢はもう一度「だからしねぇって言ってんだろ!」と、ウガーッと今にも言い出しそうな態度で反論してくる。
「あはは、ごめんごめん冗談だからさ」
「っ〜…。おめーら俺のことどーゆー目で見てるんでい……傷つくわぁ〜…」
「大丈夫だよ、高見沢くんがそんなことしてくるだなんて思ってないから安心して!」
「あーーもうムカつくわぁ〜〜。アイス溶けるから俺もうアイス食うからなっ!」
「ごめんってば〜。…あ、それともう一つだけいいかな…?」
「なに?」
「ん〜〜?」
すると桜音さんは少し顔を俯けながら恥ずかしそうに小声で「キス…して欲しいなぁ…」とポツリと呟く。
まだそういう気持ちにはならないはずだと勝手に思い込んでいた俺は思わず「えっ…!?」と割と大きめな声が出てビックリしていたけど、高見沢は自分に言われてるとは思ってもいないせいで「ふーん」なんて態度を取っていたからか、桜音さんが高見沢の方をチラッと見ながらこれまた恥ずかしそうに「…君もだよ」と呟く。だから言われた本人もめっちゃビックリして「んんッ??」と動揺しながら目を見開いている。面白い反応してやんの。
「二人にキスして欲しいの…!」
「えと…。わ、分かった…。桜音さんがそう言うなら」
「ほ、ホントに俺もいいのかよ…?」
「だからぁ…二人にして欲しいって言ってるじゃん…!ねぇ、してくれる…?」
「もちろんだよ桜音さん」
「お、おぅ…」
なんだか俺と高見沢の反応がいつもと逆な気がしておかしいな。そんな俺の思考と同じ考えをしていたのであろう桜音さんもクスクス笑っては「二人ともいつもと逆で面白い…!」と笑われてしまった。
あぁ…貴方の笑顔が見れて本当に良かった。
最初はどんな重たい話をされるのだろうと少し身構えたけど、桜音さんの決意と弱ったままの貴方ではなくて強くなりたいという意思表示をこの目で見届けられてホッとしたのは当然か。もうこれ以上あんまり知らない人にホイホイ着いてっちゃダメだからね桜音さん…。俺もそこら辺を見極めながら彼女を送り出したりしなくちゃならないなと改めてそう思う。もちろん全部に対して否定とか行くなとか言ったりするつもりもないけど、ある程度は相手はどんな人かとかお店はどこかとかいう情報を知っておかなければならないなと俺もそこは反省はしてる。
だってもう貴方を危険な目に遭わせたくなんかないからね。
そして桜音さんがチラッと俺の方を見つめてくるので、俺も桜音さんの方へ顔を向けてからスっと貴方に唇を落とす。
「んっ…」と色気のある声が漏れたりはしたが、俺の理性はきっと大丈夫なはずだ。いやまぁ正直ホントは俺も押し倒して沢山貴方を感じていつまでも長く桜音さんと繋がっていたいと思うは思うけど……まぁ、今は絶対そんなことはしないよ。
触れるようなかるーいキスだったのですぐ終わってしまったのが若干惜しいなとは思ってしまったが、これでいいはずだ。多分間違っていない…よね??
「はぁ…っ。なんか…久しぶりにキスしたように感じるね」
「う、うん…そうだね。こんだけ毎日会ってたのにキスしてなかったもんね」
「ね、なんでだろう?」
貴方の為を思って俺は敢えてなにも言わなかったんだよ。
そして今度は高見沢の方へふいっと顔を向けた桜音さんだったが、なんだか高見沢が分かりやすいくらいにドキッとしているのがその表情で読み取れる。コイツもそーやってドキドキするんだな〜って内心ニヤつきながら俺はその光景を眺めていた。
「ほ、ホントにいいのかよ…?こういう時は坂崎だけのがいいんじゃ…?」
「あーもぅグダグダうるさいなーっ。いつもの君なら積極的にしてくる癖になんで今日はしてこないのさ?遠慮してる暇があるなら早くしてよっ」
「けどよぉ…」
「早くしろよヘタレ」
「んだと坂崎テメェ〜…!おめーの為に俺は躊躇してるっつーのになんなんだその言い草はぁ…!」
「ほら、早くしてよ高見沢くん。……してくれないの…?」
わざとなのかは不明だけど、桜音さんが高見沢を挑発するかのような寂しそうな態度で視線を高見沢から外すと焦った高見沢が「違う!違うからな…!?」と否定しながら桜音さんの顔をガッと掴んではそのままの勢いでキスしてやっていた。
「ンんっ…!」
俺の時とは違う声の出し方と強引にキスされてしまうそのやり方に思わずこっちもドキッとする始末。やっっべ…こんな時にでも興奮してきてしまう自分を今は殺したい気分になる…。ちょっとだけ罪悪感が募るものの、興奮材料が目の前にあるせいだから仕方ないよな?
強引にしてはいるものの、高見沢も桜音さんの唇に自分の唇をただ押し当てただけでそれ以上のことはしないようにしているらしい。アイツも我慢しているのが俺にはひしひし伝わってくるが、桜音さんにはきっと伝わりはしないだろう。あんな目に遭ってしまったのだから、俺ら男の性欲に今は気づかないでいて欲しい。時が来ればでいいからさ…
「どーだ?これで満足か?」
「ホントにいつも強引だな君は…」
「でもキスしたんだからこれで文句ねーだろ?なぁ?」
「…うんっ。ありがとね、高見沢くん」
「……おぅ」
お互い照れているのがなぜか初々しく見えてしまった。今更初々しいって表現おかしいのは分かっちゃいるが、だってそうとしか見えなかったんだもん。
「…さ、二人ともアイス溶けちゃうから早く食べようか」
「そ、そうだよね…!食べよっか!食べるの止めちゃってごめんね…!」
「俺はさっきから食べる気満々でいたのに…」
よーやくここでアイスの蓋を開けて三人で食べ始めるも、溶けかけてまではいないけどすこーしだけ柔らかくなってしまったのがスプーンでアイスを掬おうとした瞬間に分かってしまった。てことは俺たちはそれなりに喋ってたって訳か。
おいしー!と隣ではしゃいでる彼女とよく分からん男がいつも通りそこに居て、こうして笑って過ごせるだけ本当に貴重でかけがえのない時間だったんだなとようやくそこで気づけた気がした。
大丈夫、俺たち三人でいれば大抵の問題も乗り越えられるはずさ。一人が欠けてちゃこうはならなかったけど、三人だからこその今があるんだなと…アイスを口に運びながら考えては思わず「あ、うまっ」と呟いてしまっていた。美味しさには敵いませんわ。
いつまでこの関係が続けられるかは分からないけど、大学卒業してもなんか俺らの関係は続いていくんだろうなーってのがなぜかぼんやり確定したような気がする。
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ずーっとブログの方でC!の本当に書きたい話がある!と言ってたのがコレなんです( ᵒ̴̶̷̥́ ᵕ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
ここまでくるのに長かったような短かったような気もしますが、三人が三人ともを想う様子を書けて良かったなと思います(〃•̀⧿•̀)
特にこの話は性格真逆な男二人の物語だと思っているので、そこを交互に強調して書いたつもり…ではあります(゚ー゚)(。_。)ウンウン
やっぱりこうして見ると坂が一番成長したな!と言い切れますね。本編の彼とは大違いで格好いい男になってきたなと( * ॑꒳ ॑*)笑
三人の関係は後輩くんたちにバレちゃいましたが、バレたならバレたなりにまた面白いストーリーも浮かんでくると思うので、まずは旅行編を次は書きたいと思います( ˙꒳˙ )ゞ
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