分岐って難しいね

レクイエムで一応選択肢が出てくるシーンがあるんだけど、バッドエンド選択すると とんでもねぇ事になっちゃうので最初観た時ビックリし過ぎて唖然とした😶

カプコンさん、そりゃねぇぜ…。泣けるぜ…

あれ間違えて最初に観ちゃうとガチへこみしそう😂

もう観おわったので色んな配信者さんの実況観たり、解説や考察動画でも観ようかなって感じです

動画観ていれば作業用にもなって絵を描けるけど、お話書くとそうもいかないので暫くは絵を描いてたってのもあるが、よーやく話を書きたいと思えるようになったのでちょっと執愛のお話書いてました。今回ほのぼのしてます𓂃𓂂ꕤ*.゚

 

 

けろけろΘωΘ

 

今珍しくお兄ちゃんと二人きりでカフェに来てちょっとだけ時間潰しをしている。

このあと桜井さんと高見沢さんとも合流するんだけど、お兄ちゃんが少し早めに出てどっかでご飯でも食べようかって言ってくれたから一緒に出てカフェでちょっと食べて飲んでる最中。ここの店の新作のドリンク飲んでみたかったからちょうど良かったんだよね~。しかもお兄ちゃんが奢ってくれたからラッキーって感じだ。

お兄ちゃんはもう食べ終わってて今飲み物飲みながらスマホ触ってる最中。二人と連絡でも取ってるのかなぁ、なんて思いながら私もフワフワ系のドーナッツを食べていると、隣に座っていた女子三人組の声がなぜか耳に入ってきた。別に聞き耳立ててるつもりなんてまったくなかったけど、こういうのって聞こえてきちゃうから仕方ないよね~。

見た感じ私よりは少し年上で、多分お兄ちゃんたちと同じくらいの年齢の女の人たちって感じ。恋愛トークをしているみたいなんだけど、その中の一人が「付き合いたての彼氏がさ~…」なんて愚痴を言い始めていて、よーく話を聞いてると早い話が蛙化してなんか急に冷めたとか言っててウケる。そんなすぐに蛙化するもんなの?

そんな話で盛り上がっては三人で彼氏やら好きな人の愚痴?を言い合っているのを横目でしら〜っと眺めてはいるけど私の視線には気づかれていないからまぁいいや。

あぁでもそういえば私の友達も急に好きな人が振り向いてくれると冷めるとかなんとか言ってたなーそういえば。案外多いのかな、そういうことって?

 

「……、」

自分のことを振り返ってみて思うことは…

私、アルフに対して蛙化したことなんてそういえば一回もないなと気づく。

そりゃアイツが化物なうえに性癖が性癖だから私たちがドン引きするようなことはしてくるっちゃしてくるけど、でも私アイツに幻滅とかしたことないや。寧ろ最近好きと気づけて更にアイツの見たことないような一面も沢山見れて嬉しいと思っちゃうし本気で可愛いやら格好いいやら思っちゃうもんなぁ…

うーん…どちらかと言うと私は元彼の方に冷めかけてるもんな~…。いい思い出なままで別れて終わりにしたかったけど、別れたあとからもちょっとしつこくて流石にウンザリしてきてしまっているのも本当。未だに絡んでこようとするから逃げるようにして離れたり、友達が庇って逃がしてくれるからなんとかなってるけど…。でも本当にそろそろどうにかしないと元彼はアルフにそのうち殺されるんじゃないかっていう、そっちの心配も出てきそうになるわぁ。

はぁ~…なんて呆れかけたため息をつけばお兄ちゃんが「お前まだ食っとるんか」なんて文句を言ってくる。別にいいじゃんかさー!

 

「男の人と食べるスピード一緒にしないで!」

「はいはい、文句だけはいっちょ前だもんなお前は」

「うるさいなー!早く食べればいいんでしょ、食べれば」

「おう、そうだぞ」

相変わらずお兄ちゃんはウザいな~~…

ジト目でお兄ちゃんを睨みながらドーナッツ食べていると、後ろから高見沢さんと桜井さんの「よぉ坂崎~」という声が聞こえてきたので私も振り返る。

「あれ、もう来ちまったんか。ごめんごめん、食べたらこっちから行くつもりだったのに」

「別にいーよ、俺らも腹減ってたし」

「幸華ちゃん隣座ってもいい?」

「うん、いいよー」

ちょうど四人座れる席だったので隣に桜井さんが座ることになったけど、二人はそのまま注文する為にすぐカウンターの方まで行っちゃった。

「幸華が早く食わねーから二人が来ちゃったじゃん」

「い、いいでしょ別に!二人だってお腹すいてるって言ってるんだしちょーど良かったんじゃないの~?」

「そういうことにしときましょか」

「ウザいなーーもう…!」

お兄ちゃんのことは無視しとこ。

暫くしたら二人はトレー持って戻ってきて、桜井さんはオシャレなハードパン系のサンドイッチとブレンドコーヒーで、高見沢さんは私と同じく新作のドリンクとソーセージロールともう一個はチーズケーキ頼んでいた。よく食べるなぁ高見沢さんは。

 

「高見沢さんよく食べるね」

「さっきまでジム行ってて腹減っちゃってさ…!」

「鍛えてんのにそんな甘いもんばっか食っててもいいんかお前?」

「だって見てたら食べたくなっちゃったんだもぉ~ん…」

「誘惑に弱い奴よのぉ」

「うるへーっ!食いたいもん食って何が悪い!」

お兄ちゃんと桜井さんに詰められている高見沢さんが言い訳しながらもしゃもしゃと早速食べ始めてるの見てるとなんかおかしくて笑っちゃう。だけどなんだかんだお兄ちゃんたちって仲良いよね~。しょっちゅう三人でいるみたいだし、いつも楽しそう。

そんなことを思っていたら、前に座ってたお兄ちゃんがスマホの画面見つめながら急に「…んっ!?」というビックリしたような声を出すので、私たち三人で「どーしたの?」と問う。

「い、いや…ちょっとこのネットニュースの記事見て…」

「ん?」

「なになに?」

お兄ちゃんのスマホがテーブルの真ん中に置かれるので覗き込む私たち三人。

私がスマホに指を置きながら記事を見ていると、その内容とは…山の方で撮られた黒い大きな人のような形をした巨大生物の画像が掲載されている。まぁ遠目で撮られたのか知らないけど正直ぼやっとしてて分かりにくい画像ではある…が、それでも私たち三人は一斉に「え゙っ…!?」という変な声が出てきてしまった。

 

「ちょっと…え!?これ化物…?」

「俺らの知ってる化物さんではないんだろうけど、既視感しかない画像だなコレ…」

「こんなんネットニュースの記事にしていいもんじゃねーよ…」

「って思うだろ?コメント見てみたら“どうせ合成”やら“AIだろ”っていうコメントが大半だから誰も信じちゃいねーよ」

「ま、それもそうか。知ってる俺ら側の人間の方のが少ないんだから」

「今の時代、AIとかが溢れ返ってるから逆に化物さんたちもこうやって紛れ込めて楽なんだろうね。どうにでも誤魔化せちゃうしねー」

確かにそうではあるんだよねぇ。昔の方のがアルフたちにとっては生きにくかったりするのかも?今はこうやってフェイクが多いから逆に内心安心してそう。

四人でこうしてお喋りしていると、よーやく隣の席の女の人たちがいなくなった。なのでちょっとお兄ちゃんたちに聞いてみたいことがあるので聞いてみよ。

 

「ねぇねぇ、誰か周りで蛙化しちゃう女の子っているー?」

「え?蛙化かぁ…」

お兄ちゃんが一瞬考え込むと、高見沢さんが「あっ」という反応をする。

「そーいやぁこの前の授業で前に座ってた女たちがそんなような話しをしてたわそーいえば!」

「へー」

「そんなことあったっけ?」

「あ、俺らが取ってない講義か!」

「お前ら二人がサボってた授業だよ!」

高見沢さんのツッコミが面白い。ていうかお兄ちゃんも桜井さんも何サボってんのさ。…とか言ってるけど私も大学入ったら当たり前のようにサボりそうだから口には出さないでおこ。

するとお兄ちゃんが「なんで急にそんなこと聞く?」と尋ねてきたので、さっきまで隣に座ってた女の人たちのトークが聞こえちゃったってだけ伝えとく。

「そんな話ししてたっけ?」

「してたってば。お兄ちゃん全然周り見てないしスマホ触ってたから気づいてないだけだって」

「全然気づかんかったわ~」

「坂崎って…鈍いよな」

「うん。色々と鈍い」

「そうかー?」

「でも二人はお兄ちゃんが鈍い方のが助かるんでしょ?」

なんて私が言っちゃうから、二人は変に焦ったような顔して「何言ってるの幸華ちゃん?」とか「なんのことかな?」なーんて言って誤魔化してるし。やっぱこの二人面白いよねぇ、からかいたくなっちゃう。

そして相変わらず何も分かってないお兄ちゃんだけが「?」って顔してる。これ以上この話題に触れたくないのか、高見沢さんが慌てて「蛙化する女の話しでしょ、今は!」と強制的に話しを遮る。

 

「そ、そうだよその話しだよ…!え、なに、もしかして化物さんに冷めちゃったの…?」

「へ…?」

隣に座ってる桜井さんがなんかちょっと不安そうに聞いてくるので一瞬呆けてしまったが、慌てて「違うちがう!」と否定してみせた。

「なら良かった」

「ただ単純に私ってアルフに対して冷めたりとかしたことないな~なんて思ったり?」

「そりゃ化物さんと別れたあとも未練がましく会いたくて追いかけ回してる奴が冷める訳ねーだろ」

「お兄ちゃんはちょっと黙ってて!」

んもぉ~…一々小言がうるさいなぁー!

「けどよぉ~、好きな相手から“俺も好きだよ”って言われたらフツー嬉しくね?なんでそこで冷めるん?」

「フードコートで彼女探してキョロキョロしてるとこに冷めるとか、そういうのって俺ら男からしたらどーにも出来なくね?じゃあお前が取りに行けよってな」

「理不尽なんだわ、そういう奴らって」

高見沢さんと桜井さんが愚痴ってるけど…まぁ、それは確かに男の人側からしたらどうしようも出来ないもんなぁ…

「幸華ちゃんはもし化物さんがフードコートで幸華ちゃんを探してキョロキョロしてたらどう思う?」

「えっ?」

唐突に高見沢さんに振られたけれど、私アイツと一緒にフードコートとか行ったことなかったなそういえば…。どうなんだろう?

ちょっと想像してみる。

私が席を取りに行くついでにそこの席で座って待ってて…、人が多い中私を探してキョロキョロしているアイツを遠目から眺めてみる自分。

…そんなに冷めるかなぁ?

それでもってアルフが私のいる場所に気づいた瞬間にアイツはきっとめちゃくちゃ嬉しそうに満面な笑みをパアァッと花でも周りに咲かせとんのかって言いたくなるくらいニッコニコしている姿しか想像出来ない。

 

「か、可愛いかも…」

「だよねぇ」

「俺もそう思う」

「ま、化物さんなら幸華見つけた瞬間めっちゃ嬉しそーな顔してそうだもんな。俺からしたらよく分からんけど」

「一々一言多いなぁ…!もう!」

でも全員考えてることが一致しまくってておかしい。アルフのそういうのって分かりやすい証拠なんだろうね。安易に想像出来ちゃうもん。

「でも私アイツとフードコートとか行ったことないや」

「いつも高級なお店しか行かないの?」

「そ、そういう訳じゃないけどさぁ…!」

「高校生のデートなんてフツーはそういう金かけない場所なのにね~」

「化物さんは超絶金持ちだもんなー、羨まし~」

「でも私そこら辺にあるお店とかしか行かないよ…?高級店とか逆に緊張しちゃってムリだと思うもん。それにそういういいお店に連れてって欲しいとかなんて思ったことないよ?全然こういうどこにでもあるようなカフェとかでいいもん」

とかなんとか私が言ってると、お兄ちゃんが目をパチクリさせたかと思えば「…だからお前は化物さんに溺愛されるんだろーな」と答えてくれる。

「え?」

「俺も幸華がそういう人間で良かったと思ってるよ。あんなにお金持ってる人が目の前にいたら、そりゃあ男だろうと女だろうと関係なく付き合いが長くなればなるほど奢ってもらって当然とか思うようになっちゃうんだろうな。でも幸華はそういう人間じゃないから化物さんもそれを見抜いて幸華にアプローチしていったんだろうなーって思うよ」

「そ、そう…?」

「でも幸華ちゃんたち高校生のお財布事情なんてたかが知れてるのに自分でなんとかする時はするって言っちゃうんでしょ?化物さんはそういうのが嬉しいんだろうね、きっと」

「そうなのかなぁ…?今もこうして色んなとこで奢ってもらったりしてるのに申し訳ない気持ちもあるにはあるから…。だからいつか大人になってちゃんと稼げるようになった時は、少しずつでもいいからアイツに返せるようにはしたいなってのは前々から思ってるんだけど…」

「幸華ちゃんってある意味純粋だよね。君のそういう所は変わらずにそのままでいてね」

「う、うん?」

高見沢さんの言葉はよく分からなかったけど、まぁ褒めてくれてるんだろうからこのままでいいってことなのかな…?

 

「結局さ、そういう女ってさ、男を顔でしか見てないんだって絶対。心から好きな相手じゃないからすぐ冷めるんでしょっ」

「顔のいい高見沢がそれ言うとなんか腹立つわ」

「なんだとぉ?じゃあモテてみろよ桜井だって」

「俺はもうきっと彼女つくれませんからぁ」

「でしょーね」

「高見沢さんもでしょ」

「幸華ちゃんさっきからうるさいよ…!ちょっと黙ってて…!」

「え?二人とももう彼女つくる気ないのか?」

お兄ちゃんの素直な疑問に高見沢さんも桜井さんも「うぐ…」となっちゃってる。自分からすぐ墓穴掘っていくなぁ、この二人。

「い、今はまぁいいやってだけで…諦めてる訳ではない…から」

「なんでそんな歯切れ悪いん?」

桜井さんが恐る恐る発言してるけど、こういう発言をどっかで聞いてるアイツに知られるとあとでとんでもないコトになるので、こういう有耶無耶にした言い方しか出来ないんだと思う。

お兄ちゃんの前では誤魔化したいけど、でも誤魔化しすぎるとアルフの問い詰めからの餌食になっちゃう未来が見えるから難しいところだよねぇ。頑張って~。

そしたら高見沢さんが「そういう坂崎だって最近どーなんだよっ?」ってまた慌てながら聞いている。

 

「俺ぇ?俺はまぁ今はお休み中~」

「え、なんで?」

「まぁいいじゃん」

「お兄ちゃんのそういう話しは聞きたくないから私がいないとこでして」

「あ、そりゃそうか。ごめんごめん」

はーーもう…

すると私のスマホに通知が鳴るので「ん?」と思えば、アルフがもうそろそろこっちに向かってるという連絡だったのでそのことをお兄ちゃんたちに伝えとく。あ、そうそう、ボッコボコになった車は結局廃車になっちゃってまた新しく同じ車をアルフが買ってたやそーいえば。だってね…私たちまだあの日しかあの車乗ってなかったもんね…?

すぐに欲しかったからまた中古らしいけど、気にならないくらい綺麗だから私は満足してるよあの車。

四人でダラダラ喋っているとそのうちにアルフが到着してたみたいなので、最後にアルフの為に私がアイスコーヒーだけ買ってお店から出てアルフの車まで全員で向かう。…けど、なぜか桜井さんと高見沢さんに「幸華ちゃんはちょーっと後ろの席おいでー?」なんて言われちゃあ後ろの席に行くしかない。お兄ちゃんは不思議そうにしてたけどそこまで気にしてる風ではなさそう。

「幸華ちゃーん?」

「んー?なーにー?」

「なーにー?じゃないでしょ君…!さっきからなんであんな際どい発言連発するの…!?」

「だってホントのことじゃん?」

「あんま調子のるとエッチなことしちゃうよ?いいの?」

「お兄ちゃんがいる今やってみたら~?出来るもんならだけどー」

「あのねぇ~…!」

「ったくもぉー…」

二人に詰め寄られているけどそれを回避出来るのはお兄ちゃんがすぐそこにいるから。お兄ちゃんがいなかったら多分きっとまた二人…いや、アルフも交えて三人でエッチなことさせられるのは分かってる。だからお兄ちゃんがいる今だけは強気でいられるってワケ。

にしても二人ともなんかワナワナしててウケる~。

 

「おめーらコソコソと何してんの?」

「べっつに~」

「幸華ちゃんが坂崎には聞かれたくない話しがあるんだってよ」

「ふーん?」

「ちょっとなに勝手なこと言ってんの…」

三人が後ろでゴチャゴチャやってるのが気になるが、まぁいいかと思い前へ向き直ると化物さんが「後ろは楽しそうですねぇ‪‪❤︎‬」なんて言いながら本人も楽しそーにしている。

そんでもって俺はさっき見つけた記事のことを思い出し、化物さんに対して信号で停まってる隙に「化物さん、この記事見た?」と問いながらスマホを渡して見せてみせるとこの記事のことは知らなかったようでほんの少しだけ目を見開いては驚いてる仕草を見せた。化物さんのこういうちょっとした反応とかってなんか貴重な気がして見れると妙に嬉しいんだよねぇ…

「これって化物?」

「えぇ、完全にそうですね。私たちの種族ではありませんが、色合い的にアイツらか…?」

顎に指を当てながら軽くうーん、と考え込んでいる化物さん。

「あぁ…この前俺のこと攫った奴ら?」

「いえ、それとはまた違うと思うんですよ。まぁ今はいいじゃないですか、この話しは。お兄様も嫌な記憶が蘇ってきてしまうでしょうし」

「え?うん…そうか…な?」

あれ?なんかちょっとはぐらかされた気が…?いや、気のせいか?

「それよりもお兄様、最近出会いはあるのですか?」

「えっ?」

化物さんにもこれ聞かれちゃあなぁ~…。チラッと後ろを見てみるとアイツら三人はなんか下らなさそうな言い合いしてるから聞いてなさそうだったもんで、ちょっと正直に話してみるかー。

 

「それがさ~、あんなことがあった後だからちょっと今女の人と出会うのが怖くなっちゃってるんだよねぇ…」

「そうだったんですか?」

「マチアプなんて以ての外だし、大学やバイト先の女子たちですらちょっとなんつーか警戒しちゃってて…。人間なんだろうなってのは分かってるつもりなんだけど、でももしまた本当に化物だったらと思うと色々と躊躇しちゃうんだよね…」

「お兄様、」

「ホントねー、あんなことがあった後だから自分でも仕方ないとは思うけど流石にこのままじゃあヘコむな~とは思うよ?」

はぁー…と軽くため息をついちゃうと、隣で運転していた化物さんがものすんごく嬉しそうな表情をしながらこっち見てくる。あ、あの…なんでしょうか…?

「な、なに?」

「そのまま他の女性に目も眩まさずにいて下さいねっ?」

「えぇ?」

「私が必ずお兄様のことをお守り致しますので他の誰かに好意を寄せたり惚れたりなどムリにしなくてもいいのですよ?」

「あ、あははー…。ありがとう…」

本気なのか冗談なのか分からんな…この人の言ってることは。い、いや本気なのか?化物さんがこう言うってことは本気の可能性のが高いのかもしれん。

でも返答に困るんですよねぇ…

とか思ってると、化物さんが後ろにいた幸華に声をかけるので幸華も一応それには反応していた。

 

「なぁに、アルフ?」

「今から行きたい場所とかあるんですか?」

「行きたい場所か~…」

「ないならまた私の家まで行きますが」

「あっ!じゃあフードコート行きたい!」

「フードコート??」

唐突に提案してきた幸華の言葉に拍子抜けしてそうな化物さんだったが、他俺たち三人は内心「ほぉ」と思い幸華の言葉を遮らないようにしてやろうとなり、そのまま二人に会話を続けさせる。

「さっき甘い物食べちゃったからどっかのアウトレットかショッピングモールでたこ焼きかポテトかなんか軽いもの食べたい!」

「??別にたこ焼きならどこか今からお店探してその店舗で買えばいいのでは?」

「あーん、別にいいでしょ?ついでに服見たいからさ~」

「それならいいですが。ではどこか行きましょうか」

「うん、よろしくー!」


そしてやって来たのがあの例のアウトレット。

私とアルフが一番始めにデート…?した場所だ。あれ以来一度も来てなかったからなんだか懐かしい気分かも。

早速フードコートの方へ行ってみるも、お昼の時間帯よりちょっと遅めとはいえまだまだ全然人は多い。しかもここ結構広いからいいチャンスかもしれないね。

結局たこ焼きの気分じゃなくなったのでフライドポテトが売ってるお店で注文することになり、アルフもまだお昼食べてないからってそこのお店で一緒にセットのハンバーガーも買って食べることになったので、私たちは先に席取っとくねと言い残してからテーブルのある方へ向かう。

ちょっと意地悪かもしれないけど、わざと遠めのアルフのいる今位置からじゃ私たちの座ってる席が死角になってて見えにくい場所を四人で探してそこに座る。アイツの様子を伺ってみると、まだ注文してオーダーしたやつが来るまでその場で待っていたけどようやく受け取ったようで、早速私たちがどこにいるのか探している様子。

結構見えにくい位置にいるから案外キョロキョロしちゃってるなぁ。

 

「化物さん俺らのこと見つけられないのかな?」

「影の力とか使わないのかなぁ?」

「こんな場所で影の力を使うほどでもないから使ってないだけじゃないの?」

「それもそーか」

四人でアルフの様子伺いながら会話をしていると、余りにも私たちが見つけられないせいかアイツの顔が少しだけしゅん…というかちょっとした焦りみたいな顔になっちゃってるので慌てて私たち四人で「おーい!」とアルフを呼んで軽く手を振ってみせた途端…

それはそれはもう、予想した通りの反応をする訳でして。私たち四人が手を振って自分を呼んでくれたのが相当嬉しいのか、めちゃくちゃにパアァッ!‪‪❤︎‬と笑顔を魅せては私たちの方へとルンルンで向かって来る化物。

か、可愛い…

きっとこの場にいた四人が全員一斉に思ってしまった感情だってのだけはなぜか言い切れる。

私たちはあの化物の虜だっていう証拠かもね。

 

「…絶対に蛙化なんてする訳ないじゃん」

 

だってこんなに可愛い生き物なんだよ?誰がどうしたら冷めるって言うの?

アルフのこと好きだって気づく前の私ですら今のアイツのあの反応を見ても冷めることなんてないって絶対に言い切れる。

てことは私はちゃんと最初からアルフのことが好きだったって意味なのかな?

まぁでもこれだけは言える。

カフェの隣の席で愚痴ってたお姉さんたちや私の友達にお兄ちゃんたちの大学で愚痴ってた女の人たちなんかよりも、私はよっぽど彼氏のことが大好きなんだなってことだけは強く言い切れるね。絶対に。

相手の表面だけじゃなくて、内面を見て私はアルフのことを好きになったんだなって改めて実感した。

そしてニコニコ顔で戻ってきたアルフは「中々見つけられずに焦っちゃいましたよぉ」なんて少し照れくさそうにしながらちゃんと言葉に出してそういうことを伝えてくれる。それが余計に可愛く見えちゃってまた私はコイツにドキドキする羽目になる。

…だけど今日は好きって言ってやんないんだからねっ。

 

桜(化物さんのさっきの笑顔可愛すぎる…)

高(自分の顔なのになんでこんな可愛いとか思っちゃうんだろ…)

坂(なんで俺化物さんにちょっとドキッとしたんだ?)

 

♡┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈♡

 

幸華の性癖はぶっ飛んでるけど、この子の内面はとても綺麗で素直で化物に対する思いやりは強いので、私も幸華のこういうところが好きです¨̮⃝

 

 

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