Lifetime Love(THE ALFEE)
「なぁ、サカザキお前はこれからどうするんだ?」
「そういうタカミザワこそどうするんだよ。ついでにサクライもだけど」
「俺は‥二人の言う通りにするだけだよ」
一枚の紙と一滴の涙から生まれたこの男達。
自分達を作り上げてくれた生みの親を守り抜いた今、お役目はもうなくなっていた。
桃色をした綺麗な髪に、おしとやかで落ち着いた性格の彼女がこの天界のお姫様。
このお姫様によって生まれたのがサクライ、サカザキ、タカミザワである。
一枚の紙に込めた詞が、自分達を生み出してくれたのだ。
「姫を助けたのなら俺達はもう自由だ。だけどこの自由が反対に辛い」
「役目終えちゃったって感じだもんねー。ちょっと寂しいかな」
飛びもしないのに翼を広げたままのタカミザワと、さっきから尻尾をパタパタさせて落ち着きがないサカザキ。
その横でサクライが訳もなく持っていたベースをビィンと弾いて遊んでいた。
別にこのまま姫の元へと帰ってもいいと思うのだが、去る時に三人揃って格好つけすぎたせいか、戻るに戻れなくなってしまったのだ。
ちょっぴり後悔はしているものの、怪物を倒し、この天界に平和が保ち続ければいいと願っているだけなのだ。
もし、再び姫が危なくなったその時に助ければそれで大分満足だった。
「サカザキとサクライは‥自分達の場所に戻らなくてもいいのか‥?」
タカミザワもサクライと同様、隣に置いてあったエンジェルギターを軽く弾き始めた。
自分達が生まれた詞が頭の中に残っているので、その曲を弾いてみる。
「俺達の場所だと?」
「つまり、僕はネコな人が居る場所へ帰るって事?」
質問を返してきたのでギターを止めるタカミザワ。俯けていた顔を上げて応えた。
「あぁ。そして俺は天使達が居る場所へと帰る‥。それぞれ住む世界が違うんだ」
タカミザワの言う事はもっともだ。自分達は種族がバラバラなのだ。
サクライは牛の一族。サカザキはネコの一族。そしてタカミザワは見ての通り天使の一族。
こんな三人が常に一緒に居る事はあまり好ましくない。種族同士仲が悪い訳ではない。寧ろ何処も仲はいいが、自分達が居るべき場所は自分達の種族と決まっているのだった。
「もし、二人が帰ると言うのなら‥俺が姫を見守る。同じ天使同士だから二人よりかは近くに居られる筈」
「ずりぃぞタカミザワ。俺だって姫を守りたい‥!」
「そうだよ!一人だけだなんてズルいよ」
「じゃあ、どうするんだ?このまま一緒って訳にもいかないだろ!?」
「そんな事誰が決めたんだよ!僕達は一緒に生まれたんだよ?今更帰る場所なんてないじゃないか」
「俺もサカザキと同じ意見だな。今頃帰ったって誰も俺らの事なんざ分かっちゃくれねぇよ。それならまだ三人のがいい」
少し呆れ顔のタカミザワだが、二人の言っている意味も分かる。そう、今更帰ったって居場所があるか分からない。なら種族が違えど同じ場所、同じ時に生まれた二人と居た方が断然楽かもしれない。
いつの間にかサカザキがギターをポロンポロン鳴らして鼻歌を歌っている。
「‥‥そうだ。俺達にはこのギターがあるじゃないか。このギターでライブをやろう!そうすれば色んな種族がきっと一つになる!」
「ちょっと待て。このギターは姫を守る為に作られた武器なんだぞ?軽々しく遊びなんかで使ってもいいのか?」
「遊びなんかじゃない。本気だ。そしたらギターも分かってくれる筈だ」
「サクライ歌上手いから歌っちゃいなよ~。僕もギター弾くの楽しいし」
サカザキのネコ耳がピョコピョコして、着けているピアスが一緒に揺れる。
「間違えて観客に攻撃するんじゃねえぞ~」
そう言いながら動いている尻尾を掴むと、まるで本物のネコのように「フギャッ」と声をあげるサカザキ。
悪戯をして笑ってるサクライを横目にタカミザワも思わず吹いてしまう。
「じゃあ‥決まり。ライブをやろう。沢山の種族が一つになる為に。俺達が認められるように」
「あぁ。やってやろうじゃねーか」
「うん!頑張ろう」
座っていた三人は立ち上がり、サクライとサカザキは勢いをつけながら。タカミザワは飛べない翼を広げて天界を飛び立った。
きっと‥
きっといつかまた自分達を生んでくれたあの人に逢えると信じて。
* * * * *
これはPV見た方が絶対いいね。笑
理解する為にも萌えを求める為にも
桜井さんは多分ホルちゃんがモデルだと思うので種族は牛にしましたが‥
坂崎さんと王子はすぐ分かる
そして、飛べない翼を広げて~は明日の鐘で好きな詞だから書いてみただけ。笑
中三の時、Lifetime Loveを聴いてあるひぃを好きになったんです
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