コンビニスイーツさー

この前セブンでティラミス買って食べたけど「…ん?私が作った方が美味くね?」ってガチで思ってしまったり

そんでさっきローソンのガトーショコラだっけな?を食べたんだけど、なんかこれも別に自分で作った方が美味しいよな…って思っちゃって「あれー?」って感じだった😂

とはいえローソンはやっぱりスイーツ当たり多いからたまに食べるんだけどね!そんでたまにセブンでも買うけど、最近セブンのスイーツどれを食べても感動しなくて毎回「こんなもんか」って思ってしまうからセブンの味が落ちたのか、私が手作りスイーツ作りすぎてるのかどっちか分からなくなってしまったよ🤣

あとセブン私的に魅力的なスイーツあんま売ってない。ローソンのが美味しそうな商品多そうに見える。ファミマはあんま行かないから分からん

でもセブンって最早印象悪すぎるからあんま売上に貢献したくねぇとは思ってしまう気持ちもあるにはあるw

さて、母の日何を作ろうかまだ悩み中〜

追記は昨日言った通り桜音と幸之助の小話です!

 

 

ちょっと聞きたい

 

「なに、俺だけ呼び出して」

「あっ!本当に来てくれたっ」

少しだけ疑い深いような目をしてはいるけれど私が呼び出してみたらちゃんと来てくれてなんだか嬉しい。

「こんにちはっ。ちょっとユキさんのとこの幸二と話しがしてみたくて呼んでみたんです。迷惑かけてしまってすみません」

「迷惑とは思ってないけど…、なんで俺?」

こっちの幸二が「なんで?」って言う理由も分からなくはない。だってそこまで接点がある人ではないし、私たち女子メンバーはよく集まるけど案外お相手さんたちとは会ってきてないから少し新鮮ではあるかも、私からしてみれば。昔からいるソフィアさん、ユキさん、サクラさんにとってはそうでもないんだろうけど。

 

「えーっと、幸二に聞いてみたいことがあって…それで呼び出してみたんですっ」

「聞いてみたいこと?」

相変わらず訝しんだような表情をしているけど、私が「そっちの幸二ってどうやって嫉妬やヤキモチのコントロールしてます?」っていきなり直球に聞いてみたら、思いのほか幸二がピクッと分かりやすい反応をするもんだから「おっ?」と内心呟く。

「聞いちゃっても大丈夫でした?」

恐る恐る尋ねてみせると今まで訝しんでいたような表情だった幸二の顔がすぐに憂いを帯びてしまったような、なんとも言えないくらい切ない表情へとすぐに切り替わってしまったせいでなぜかこちらがグサッと傷付くような気持ちになってしまう。

わーーーごめん、ホントごめん幸二…!貴方の傷を抉りたいとかじゃないの…!

なので慌てて「ご、ごめんなさい!言いにくかったら話さなくて大丈夫です!」とワタワタしながら両手でブンブン拒否するかのように横に手を振るけど、幸二は数秒置いたあとに私の目をジッと見つめてきては「出来てないよ」と儚く答えてくれる。

 

「…えっ?」

「コントロールなんか出来てない。ずっと俺は…高見沢に桜井、シュンとマサに対して複雑な感情しか抱けてないよ」

「それって…」

こっちの幸二たちって、ノーマルさんと同じミュージシャンでグループで活動してるのにそれって大丈夫なの…?

ふとそんな疑問が浮かび上がってくるも、それが表情に出ていたのか幸二が「解散しないよう俺たち三人はもちろん気をつけてるから安心して」と少しぶっきらぼうに答えてくれた。そりゃあ私たちなんかよりも二十近く年上だからそういうのも上手くやっていけるはいけるよね…。流石はノーマルさんたちの特性を受け継ぎまくってる人たちだ。私たちとはやっぱり違う。

「そ、そうですよね。良かった…」

「なんでそんなことを聞く?」

「あっ、えっとですねぇ…。ほら、私たちの関係もそれなりに特殊じゃないですか?ユキさんたちのとこほどじゃありませんけど…」

「そうだね」

「で、私と高見沢くんって友人っていう立ち位置で彼氏でもなんでもないのに最近よく彼の周りにいる女の子たちにあんまりよく思えない感情が芽生え始めてきちゃって…。うちの幸二は私の彼氏だからもちろん妬いたり嫉妬したりしても当然だしおかしくはないって分かるんですけどぉ〜…。でも高見沢くんってほら…女遊び激しいでしょ?私的には彼を縛り付けたくないから私以外の女子を抱いてもいいとか言っておきながら結局なぜか思い切り嫉妬しちゃったりとかして…?なんでこんなことになってるんだろって悩んじゃうというか…」

この幸二ほどの大きな悩みではない為、改めてこの人を目の前にして私が悩んでることを口に出してみると案外そこまで大きな問題ではないんじゃないか?って思えてきてしまった。それほどこの幸二が抱え込んでる問題が大きすぎるって意味だよね…

なんだか言ってて恥ずかしくなってきたせいで言葉がしどろもどろになっちゃったよ。それでも幸二は私の悩みを笑う訳でもなく「俺も少しは桜音の気持ちは共感出来るよ」と言ってくれたので少しビックリしてしまった。

 

「えっ?」

「自分が大事だと思う人が他の奴のところへフラッといっちゃうと引き留めたくなるよね。その気持ちは凄くよく分かるよ」

「ほ、ほんと?」

「うん」

短い返事だけれどその一言が物凄く重たく聞こえる。

「桜音は高見沢のことが友人として好きなんだよね?」

「そうなんですけど…、そんな友人相手にこんな気持ちになるのはおかしいのかな〜?と思っちゃって…」

「いいんじゃない?だってそっちの高見沢なんて思いっ切り嫉妬しまくって桜音のこと独占してるんでしょ?それはアイツも桜音も同じなんだから別に良くない?って俺は思うんだけどね」

「ま、まぁ確かに」

言われてみればなんで私だけこんな風に悩んでるんだろう…?高見沢くんなんて隠すことなく私に近づく幸二以外の男には敵意剥き出しで嫉妬しまくって怒ってるんだもんね。なんで私だけこんなに悩んで我慢してるんだ…?

んーー?と少し考えながら唸っていたら、幸二が「お前たちは若いからまだ許されるんだよ」と付け足してくれた。

「そうですかねぇ…?でもこんなことずーっと続けていくのもなんか違うような気がして…」

「そっちの俺はなんて言ってるの?」

「幸二はこれからもこの関係続けていきたそうな感じかな…?寧ろ高見沢くんを手放したくなさそうに見えるかも」

「そっちの俺は性癖が性癖だもんな。そりゃ高見沢のことは手放さんよねぇ、今は特に。ま、いいんじゃないの桜音たちはそれで。三人が納得して続けているんなら文句なんてなんにもなくない?」

「…まぁ?」

「高見沢相手にも妬いたっていいじゃん。そこには三人だけにしか分からない深くて強い繋がりがあるんでしょ?もし桜音と高見沢が関わりの薄い者同士だったら嫉妬されたりヤキモチ妬いたりしてたら鬱陶しいしウザいって気持ちが先行しそうだけど、二人はそうじゃないんでしょ?お互いのことを相当想い合ってるからこそそういう気持ちになるのは俺からしても当然だと思うけどね?ましてや異性だもん、桜音がそうなるのも仕方ないと思うよ俺は」

「そうですか…」

本当にこんなんでいいのかな?とはやはり思うものの、この間も他の女子たちからも肯定されて、今だって幸二にも「おかしくない」って言ってもらえたお陰で少し気持ちが落ち着いたような気もする。

 

「私このままでもいいんですか?」

「お前たちは色々と言い合いしてぶつかり合って、でも〝やっぱり友達としてお前(君)が大事〟っていう結論にしかたどり着かないから悩んでても仕方ない気がするんだけどなぁ俺からすると。分かりやすくて羨ましいくらいだってーの」

「あはは…そうですよねぇ…!」

この幸二に言われると苦笑いしか出てこなくなる。

「楽しめばいいんじゃない?大学生なんだから。お前たちが喧嘩したりしてるのを見てると青春してて楽しそうだな〜って思うもん俺。そういう平和な俺たちって正直少ないからさ、桜音たちはそのままでいて欲しいよ」

「あ、ありがとうございます」

「そっちの俺のことも高見沢のことも、意味は違えど好きは好きなんでしょ?」

「幸二のことはもちろん付き合ってるから恋愛感情として大好きですし、高見沢くんのことは友達として本当に大好きです。二人とも優しいし、私のこととなるといつも本気出してくれるというか私って二人から本気で大事にされてるんだな〜ってのは伝わってくるので…私も二人のことは大好きです。…二人を他の女の人に取られたくないって、醜い感情が出てきちゃうくらいには…好きです」

あ〜…やっぱりこう思うと私って面倒くさい女かもーって若干落ち込む。同じ思考がグルグル回ってるだけで、正解が分からない気がしてきたよぉー…

 

「二人の間に私がいたいって思っちゃうのって…嫌な女ですか?」

そう幸二に尋ねてみせると、幸二はなんとも答えにくそうな表情をしては「うーん…」と顎に指を当てて考えている。

「…ま、桜音が可愛らしい女子っぽい見た目をしてたらなんか逆に女たちからターゲットにされてた気もしなくはないよねぇ、こんだけ男たちに囲まれてたらさ。だから男装してて良かったんじゃない、桜音は?」

「かも…しれませんねぇ」

うーん、想像出来そうで恐ろしい。

「だからなんか男たちの中に入ってても見た目がソレだから許されてる感あるもんねぇ、桜音って。ソフィアが実際そうだったからさ〜、俺らも見てきたから分かるんだよ」

「…あっ、そっか」

そういえばこの前ソフィアさんそんなようなこと言ってたっけな。向こうの私とコウジが王子様っていうのが原因で、二人に好かれていたうえに常に傍にいたソフィアさんが女性たちからターゲットにされていた話は聞いている。

女は…コワいんです、えぇ。知ってます、私もターゲットにされましたから…

でもそれは複数とかじゃなくて、一人の女子だけが私を恨んでた?っぽいだけだからソフィアさんほどではないと言えばないんだろうけどね。

「自分で嫌な女って思う前に、アンタには女子のファンが多すぎて桜音のことをそんな悪く言う奴は少ないと思うから大丈夫だとは思うんだけどねぇ?だから堂々としていればいいと思うよ」

「そうですか?」

「それは桜音にしか出来ない特権だから、向こうの俺や高見沢に棚瀬たちが周りにいようともだーれも気にしてやいないでしょ絶対。…ま、高見沢との関係がみんなにバレたらそれとはまた別になりそうではあるけど」

「高見沢くんとの関係は絶対バレないように努力致します…」

「只でさえ桜音たちは騒動起こしまくってるうえに目立つ存在なんだから、本当に気をつけろよ?こっちだってねぇ、他の自分たちがツラい目に遭ってるとこ見るのもしんどいんだから…」

「…!」

それを言ったら貴方たちの方がこっちも見てるのツラくなるんですけど?

 

「言っときますけど、生まれてそんなにまだ時間経ってない私たちがそっちの幸二やユキさんたちの関係を見ていたら、こっちが泣きそうになるくらい見てるのしんどいんですからね?」

「そ、そう?」

「この間ソフィアさんもそう言ってたんですから」

「そーか〜…」

困ったなーみたいな態度でいる幸二だけど、彼は私から目を逸らしながら今度はそっちが「うーん…」と唸る形になってしまっていた。

「さっき、嫉妬をコントロール出来てないって言ってましたけど私からしてみればすんごいしっかりコントロールしてるように見えるんですけどね?」

私がそう伝えてみせると幸二は「なにも言わず我慢しているだけだよ」と言いにくそうに答えてくれる。あぁう…なんだか答えさせるのが申し訳ないような気さえしてくるよぉー…!

「そもそも貴方はユキさんのことをどう思ってるのですか?恋愛感情として好きなんですか?」

「……。」

言葉が途切れてしまった幸二だけど、フゥ…と小さくため息をつくのでやっぱり聞かない方が良かったやつなのかなと思ってハラハラしてしまう。なんかなにを聞いても地雷な気がして逆になんにも聞けなくなってきそう…

「自分にも未だにそれは分からない。だから俺は自分たちの話の中でいつもユキに対して曖昧な態度しか取っていなかったんだよ」

「そう…ですか」

大事ではあるけど好きとまではいかない感情なのかな…?それってうちの高見沢くんにも通じるものがある?とか一瞬思ったけど、多分きっと高見沢くんとこの幸二とじゃ抱えてる気持ちの大きさや深さが全然違うだろうからそれはないなとすぐに否定した。だってどう見たって一緒ではないもん…

 

「妹のような…親戚の姪っ子のような…そんな目線で俺はいつも見ているし、なんなら俺なんかじゃなくてもっと別の男と幸せになれよっていつも言ってるんだけど、頑なにユキが俺から離れないから扱いに困っちゃうよホント。…俺なんかといても幸せになれるって言い難いのにね」

「そんなことは…」

あれ?この幸二も案外ネガティブさん?うちの幸二とはまた別の種類のネガティブって感じには見えるけど、結局はユキさんたちの関係がごちゃごちゃだからどうしても暗い方暗い方へと考えがいってしまうのかなぁ…?

「幸二はユキさんと本当に他の誰かと幸せになって欲しいって、本音はそう思ってるんですか?」

「思ってはいるよ」

言い方がこれまた曖昧だよぉ…。本気でそう思っていたら、キッパリすぐに「思っている」と言えるはずなのに今の幸二は「思って“は”いる」という返事の仕方だったので、そこはかとなくユキさんを誰かに渡したくないっていう感情が透けて見える気がする。そのセリフのあとになにかの言葉を続けたい気持ちでもあるのかは分からないけれど、この幸二は多分本音は誰にも言わないタイプだろうから彼の本心をこんな私なんかが聞き出せるとは思えないや。

 

「そうですか…。例えそれがそっちの高見沢くんでも?」

「…うん。ユキが選んだのなら俺はなにも言わない」

うーーー…!そんな哀しげな目で言わないでぇ〜〜…!!

こっちの心が疲弊してきそうな勢いで苦しくなるよ…。え、この幸二凄くない?強すぎない?本音は行って欲しくないって言ってたような気がするけど、それでもユキさんの為を想うのなら恋敵(?)的な存在の向こうの高見沢くんとユキさんが引っ付いても身を引くっていうの…!?

こんなこと言えるような大人になりたいです私も…。あんな小さなことでウジウジ悩んでちょっとした嫉妬くらいで自分なにを言ってるんだろ、ホント。

「切ない…っ、これ以上聞くとこっちが泣いちゃいそうになる…!」

「そ、そーかな?」

苦笑して一応笑ってはくれているけど、その笑顔が切なすぎる。あぁ抱きしめてあげたくなっちゃうよこんなの。にしても精神強すぎない?さっきネガティブとか言っちゃったけど、なんかネガティブポジティブとかそういう次元にいない気がするよこの幸二は。

「でもそれだと貴方がツラくないんですか?」

改めてこんな質問を投げかけてみせると幸二は「我慢するしかないよね」と即答する。

「我慢しなくちゃいけないものなんですか…?この前幸妃さんが言ってましたけど、ユキさんも平行世界にもういる訳じゃないからそんなもの気にしなくていいのにって言ってたので幸二もそこは気にしなくていいんじゃ…?」

「同じ俺でも他人ではあるからそう簡単に言えるんだろうね。ユキの傍にはシュンとマサという平行世界からの馴染みがすぐそこにいるんだから俺がその中に割って入っていくのもおかしいでしょ?俺はユキたちの世界を知らない。なんなら桜井と高見沢はマサとシュン二人の記憶も共有し合ってるせいでなんとなくはユキのことを理解してやれる立場にいるのに対して俺は……、一番ユキのことを大事にしてやりたいと思ってる俺が…ユキの世界のことはなにも知らないんだもん。笑っちゃうよねこんなの…。俺が一番ユキを分かってあげられないなんて…」

やだっ…!もうっ!これ以上聞いていたくない!だって泣けてきそうになるんだもん!

自分から呼び出して話しを振っておいて聞きたくないとか自分勝手にもほどがあるだろと自分自身でツッコミは入れるものの、この幸二がこんなにも真剣で誤魔化すことなく話してくれるのが嬉しいやら切ないやら…

そういえばでも、この幸二って確か今までは割と自分たちの世界の話になると誤魔化していたってのは聞いたことがあるけれど、私の質問にはこんなにもしっかり答えてくれるだなんて…どういう心情なんだろうか今。ムリしてないかなって心配になる。

 

「そんなことないですよ絶対…!それにユキさんはいつだって貴方が一番じゃないですか!」

「そう思ってくれてたらいいんだけどね」

声のトーンが物凄く落ち着いている。どれだけこの人は苦しんできたのだろう。

「桜音たちはさ、可愛いよ」

「へっ?」

どういう意味だろう?

「桜音やそっちの俺に高見沢はさ、好きな相手に嫉妬やヤキモチをしてもしっかりとそれを伝えてはお互いのことを想い合って謝れる仲でしょ?それが出来るだけで本当に素直な子たちで可愛いと思うんだ、俺は」

「そうですかねぇ〜…?自分じゃ全然可愛くないとしか思えないんですけど…」

と、やんわり否定してみせると幸二が私の方にスイっと目の前まで近づいてきては私の右手を取ってその手を彼の心臓部分にピトッと置かれた。なんの行為だろう?と思って頭がハテナになってしまったが、幸二の表情はなんだか無に近いような表情になってしまっている。

…え?

 

「俺の感情覗いてみる?桜音たちなんかよりずっとずっと醜くてドス黒くてぐちゃぐちゃだよ?」

「…幸二?」

眼鏡の奥の彼の目がヒヤリと冷めた視線を私に送っていることだけは分かる。

一瞬ゾクッとはしたけれど、それでも彼に対してヤバい人だなんてそんなことはとてもじゃないが思えはしなかった。きっとこれが普通の感情なんだろうな…って。

「誰にも見せられない。誰にも見せたくない。ユキや高見沢、桜井にだって知られたくない。本当に俺が思っているこの気持ちを今なら桜音になら見せてあげてもいいけどね?」

「それは…」

余りにも…荷が重たすぎる…

うちの幸二と高見沢くんがいてくれればまだなんとか受け止めきれるだろうけど、私一人でこの幸二の感情を分かってあげられる気がしないや…

「いえ結構です…」

「なーんだ、断るの?俺に嫉妬やヤキモチのコントロールする相談しに来たのに?」

「相手を間違えた気がします」

「だろうね。最強主や旅人さんのとこのアイテム使えば俺のこの感情、桜音に見せてあげられたかもしれないのにね?」

急にパッと私の手首を離した幸二がおちゃらけたような雰囲気でそんなことをサラッと言ってくるけど、幸二の感情を私に見せてあげられるってどういうこと…?って聞きたくなるけど、敢えてスルーしておこう。

 

「私、貴方の頭を覗いたら耐えられなくて泣いちゃいそう…」

「そっちの俺や幸妃のとこの棚瀬も考え方が暗い人だから色んな感情抱え込んで勝手に落ち込んで叫びそうになる奴らなのは分かってるけど、俺はその二人とはまた違うんだよね。俺は別に落ち込んでる訳じゃないから。でも王子たちや国王さん、化物みたいに相手に対して死ぬほど一途とも言えないし…。要するに中途半端なんだよね、俺って」

自分自身に呆れてるかのような仕草でハァー…とわざとらしいため息をつきながらやれやれのポーズをしたかと思うと、幸二は「この中だと俺が年長者なのに本当に恥ずかしいよね」と自虐する姿が悲しい。

「恥ずかしいだなんてそんな…。逆にその年齢だから私たち以上に色んな物事を考えて沢山悩んでしまうのは当然だと思います。寧ろ私たちみたいに感情で突っ走ってる四十代って見てて引くというか“えぇ…”ってなっちゃいそうですし」

「あはは、そうだよね。だから苦しんでるんだよ?」

「ぅ…」

最後の一言を言い放った時の幸二がすんごく冷たい目をしながらも口元は笑っているので背筋凍りそうになってしまった。さ、流石はノーマルさんと同じ性格してるだけあって恐ろしい…。うちの幸二もこれくらいの迫力があれば私の周りに寄ってくる変な男たちを撃退出来たのかなー?なんて思ってしまったり。でもうちの幸二は根はめちゃくちゃ優しい人だからあの人は精神が弱くてもあのままでもいいのかも、とか思っちゃう。

そもそもこの幸二は人に見せられない感情が彼の中に渦巻いてるっていうのは、やっぱり腹黒い部分が強いってことなのかな…?だとしたらノーマルさんの腹黒さをこの幸二は特に強く受け継いでるのかもしれない。そう思うとこれ以上は聞き出したりなんてしない方がいい気がしてしまうのは仕方のないことだよね。

 

「ちょっともうやめて下さいよコワいなぁ〜…!優しくして下さいってばぁ…!」

「怖がらせてごめんね?…とは言え俺たちも何かと決着はついてるようなもんだし以前よりかは俺も心が軽くなったのは確かだから、前ほど酷くはないんだよねぇこれでも」

「それなら良かったです…」

心底ホッとしてしまう自分がいた。

「シュンとマサともちゃんと話し合えて、高見沢と桜井からも逃げずに向き合えた。これで良かった、って強く言えるほど俺は強くはないけどそれでも全員前には進めたような気がするんだ。とは言え君たち全員に心配されてるとはな〜、俺らも大人になり切れてないよねぇ。あーぁ」

「でも、人間だから沢山色んなことに悩んで考えたりするのは当たり前なので貴方がユキさんの為に苦しむほど悩んでいるのなんて…やっぱりユキさんは貴方に愛されてるんですねっ。素敵です」

「…愛してるだなんて、そんな言葉で片付けられるほどのものじゃないよ俺の場合」

「そんなに拗らせてるんですか?」

「拗らせてるとかではないんだけどね…」

また苦笑いしている幸二。まぁこの幸二はユキさんのことを一言で好きって言い表すなんて出来ないような感情を持っているのは今ので嫌というほど伝わってきたので、あんまりからかうのもやめておこう。怒りに触れたらなんかヤバそうだし。

「でもユキさんのことは誰よりも大切にしたいって思ってるんですよね?」

そう私が改めて彼に尋ねてみせると、幸二は私の目をしっかり見据えてから「思ってるよ」と今度はきっちりと言い切ったのを見て、なんだかこっちが嬉しくなっちゃったかも。

ユキさん、貴方は幸二にとっても大事にされてますよ!って今度会ったら大声で言いたくなる。

 

「なんか…ありがとうございました。私のしょうもない相談なんか聞いてくれて」

「しょうもなくないよ。桜音は桜音で悩んでたんだもんね。それぞれの世界の自分たちにしか分からない悩みってあるんだから、そこに大きいも小さいもないと思ってるよ俺は」

「そう言って下さりありがとうございます。貴方の悩みの方が遥かにしんどいはずなのに…」

「しんどいけど俺は俺の世界で生きていくしかないからね!ほら、生きてるだけマシでしょ?死と隣り合わせの奴らなんて沢山いるんだから、俺らは安心して生きていられるだけでも幸せな方だよっ!もし桜音がその可愛らしい悩みを目付きの悪いアイツらに相談したとしたら、容赦なくフルボッコにしてくるから俺に相談してきて良かったんじゃない?ほら、俺優しかったでしょ?」

「あはは…!や、優しかった…です」

わざとなの?わざと聞いてるのかこの幸二は??

やっぱりコワいなぁ…

でも確かにあの目付き悪い集団の人たちにこんな相談事したらバカにされるのが目に見えている…。私のような女のいる世界の奴らは頭お花畑だーとかなんとか言われそうだし。だからこの幸二の言う通り、この人に相談しておいてある意味正解ではあったのかも…?

 

「じゃあ、そろそろ俺行ってもいいかな?ラジオの収録があるんだよねこのあと」

「あっ…!ごめんなさい、時間取らせちゃって…!忙しい中付き合って下さりありがとうございました!」

「桜音は礼儀正しくていい子だね。ユキもそれくらい気遣い出来たら俺も心配なくなるのにな〜」

「ユキさんも明るくてとてもいい人ですよ…?」

そう私が何気なく口にしたら、幸二がパッと私を見てはとっても優しい顔をしながら「そんなの俺が一番知ってる」とサラリとだけ言い残したあと、彼は「じゃっ」と軽く手を振りながらこの場から立ち去って行ってしまった。

い、今の幸二の顔は…あれはどういう気持ちで言ったのだろう?

でもさっきみたいな目が笑ってないとかじゃなかったから、本気で言ってるんだろうなってのは伝わってくる。

 

「…さよなら」

ポツリと呟いた私のセリフが彼の耳に届いてるかどうかは分からないけど、私は貴方と話し合えて良かったよ。ちょっぴりコワい思いもしたけれど、貴方がユキさんのことを本気で大事にしているのをこの目で見れてなんだか私の方がホッとしたし心も温かくなれた。

……あれ?私の悩みってなんだったっけ?って言いたくなるほど彼の悩みの方が大きすぎて霞むよ、もう。

 

 

 

 

幸之助「……ハァ」

幸介「おい、幸之助っ」

幸之助「んん?なんだよ、幸介いたの?」

幸介「なんでお前俺の名前一回も出さなかったんだよ!」

幸之助「俺たちの会話聞いてたんかお前ェ…」

幸介「ンなもんどーだっていいわ!俊と賢の名前出してる癖に平行世界に今住んでる俺の名前出さないってどーゆーこっちゃ!あぁん?ねぇねぇねぇねぇ!なんで??」

幸之助(しつこいなぁ…)

幸介「聞いてんのかオイッ?」

幸之助「それはね、君が向こうの世界の俺であって君が俺の悩みとはそんなに直接関係してないからだよ!だから君の名前出す間もなかっただけだし、俺は君を頼りにしてるしこれからも一緒にユキを支えていける大切な存在だと思ってるから嫌なこと言うつもりがなかっただけだよ!( ᵔᢦᵔ )」

幸介「そ、そうか…。それならまぁいいか…うん(^.⸝⸝⸝.^)モジモジ」

幸之助(俺の嫌味も通じないくらいまだまだ純粋な奴って訳か…。相変わらず可愛い奴め)

 

⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

 

桜音と幸之助という組み合わせもなんかいいね

落ち着いた二人だから書きやすくはあった笑

 

 

 

 

送信中です

×

※コメントは最大1000文字、10回まで送信できます

送信中です送信しました!

name&comment