チョコのせいで筋肉痛や

アムール行って大荷物ずっと抱えてたせいで次の日から筋肉痛でもう笑うしかないよね😂

なんやねん、チョコのせいで筋肉痛ってw

去年はスノー大量買いしてたから去年のがもっと荷物の量ヤバかったんだけどね!でもスノーチーズもラルケストも全然抽選当たらん…😇

今回意外にもスノーの方は新作以外フリー入場の人でも買えるみたいね?でも私は午後や夕方からだと中々行けずなのでまぁ今年はいいかって感じです🤣

それよりスノーチーズのが食べたい…。あとホントはアイスバーグとチーズワンダー食べたい…。でもチーズワンダーってスノーと同じ系列らしいね?朝の列で並んでる時、前にいた人たちが喋ってたからそこで初めて聞いた笑

チョコレートバンクの新作チョコ食べてみたけど、外パリッと中はとろーんな食感で一口食べて「わぁ…♡」となってました🤣

あのチョコの薄いけどでもちゃんと食感も残るコーティングすげぇ…。これは息子には絶対あげない。だって5本しか入ってないもん🥺

そして華革命ラストーー!本編書いた日付け見直してみたら2014年って書いてあって戦慄したよーー🫠

幸介くん、それ以来一切出てこなかったって訳ですからホントごめんなさい(´・ω・`)笑

 

 

平行世界の君6

 

帰ってきてから取り敢えず桜井と一緒に簡単なのでカレーだけ作って全員同じものを食べたけど、それぞれが共に食事する…ということはなく、各々タイミング見計らって時間ズラしながら食べていた。俺とユキだけは一緒に食ったが。

桜井も嫁さんに急な仕事が入ってちょっと泊まってくるというなんだか変にしか聞こえない言い訳をつけてから全員高見沢の家で泊まることになってしまった。幸介はもちろんこの世界を好き勝手探索させる訳にもいかないし、桜井と高見沢は特にマサとシュンが呼び起こされている状態なので何かあった時の為に幸介が近くに居なきゃ危ないのでここに居るしかないという判断だ。こうなると俺とユキも帰れるはずもなく…、なので結局は全員ここに寝泊まりするしかない。

全員メシも食って風呂も入ってあとはそれぞれで好きなようにするだけ。と言ってもやることないのでこっちの世界に慣れていないせいで疲れ切っていたっぽい幸介は高見沢のベッドを借りる為に寝室へ行って寝てしまい、桜井もダイニングテーブルに突っ伏して寝てるっぽい。俺は…風呂だけ入るか。結局最後になっちまったけども。着替えはさっき買い出しに行ったついでに下着やら一応買っておいたのでまぁなんとかなった。高見沢は近くのコインランドリーに行って俺たちの洗濯物を洗いに行ってくれた。雪はもうとっくに止んでおり、そこまで積もってた訳でもないのでもう地面はコンクリートが剥き出しになっていたから高見沢も車出して行けたようだ。

はァ〜〜今日は疲れたーー…なんて思いながら脱衣所までやって来て風呂入ろうと服を脱ぎかけていると後ろから小さな足音が聞こえてきた。なので振り返ってみせるとそこには幸介とさっき一緒に寝たはずのユキがそこに居るではないか。どうしたんだ?

 

「なんかあった?」

「……ウチも入る」

「あれっ?一番に入ったんじゃないの?」

「幸之助と…入りたい」

「別に…いいけど…」

なんか…空気が若干重苦しい。なんでだ。

服を脱ぎ二人して浴室に入ると、先に体を軽く洗い流してから風呂へ浸かる。…が、ユキとの距離がなぜか遠い。

俺と対面で座っては数分間ずっとちょこんとめちゃくちゃ縮こまって座っているユキを見ながらなんて声かければいいのか少し迷っていると、ユキの方から先に俺の名前を呼んでくれた。ちょっと助かったかも。

「ん?」

「か、体…洗ってくれないか?」

「なんで…」

「別にいいだろうっ?ほら、花魁は禿(かむろ)や新造(しんぞ)の子たちにウチの世話をさせていたからな…!なんだか今日は幸之助をこき使いたいから命令するぞ!」

「……いいけど」

「じゃ、じゃあほら…!洗っておくれ」

「うん…」

何を企んでいるのかは不明だが、一先ずユキの言う通りにしといてやろう。

「お前さぁ、俺たちが出てる間高見沢とまたなんかあっただろ?」

「はへッ…!?」

「なんつー声だよ…てかどんだけ分かりやすい反応だよそれ」

「ち、ちちち違うからな!?別にそんな変なことしてた訳じゃ…!」

「お前らは変なことばっかしてんでしょーが。言われんでも分かるわ」

「っ〜…!あ、熱くなってきたぞ…」

「もうちょいあったまりな。今日寒いんだから」

「う、うん……」

なのでもう少し温まってから二人して出て、ユキの頭と体を洗っていく。

先に頭をシャンプーでわしゃわしゃ洗い、次にトリートメントもつけてから丁寧に洗い落とし、そして次は体を洗い流していく。変に厭らしくならないようあまり意識せず淡々とユキの体に触れては綺麗にしていくだけ。なのにユキから言い出した癖に体に力が入ってちょっと緊張しているのが面白いくらいに伝わってきて、鏡に映るユキの顔をふと見てみるとかなり赤い。風呂入ってあったまったせいなのか、それとも俺に触れられてるのが恥ずかしいからなのか。

俺も何も言わずユキの体を洗っていると、ユキの方からようやく口を開く。

 

「こ、幸之助…」

「次はなんのご要望ですか?ユキ様」

「…っ。あの…その、えっと…ウチな、今日だけ薬のお陰で……ウチ、体が一番元気なんだが…」

「幸介から聞いてるよ」

「…!そ、そうか。それなら…分かるかと思うが……ウチ、今日こそ幸之助と……」

「しないよ」

「……っ。ど、どうして?今日は別にしたって…」

「例え薬の影響だったとしても…俺はユキの体をそんな風に軽んじたくない」

「幸之助…」

鏡の中に映るユキの表情が哀しく崩れていきそうになる。

「沢山…お前は苦しんできたんだから。もう少しだけ体を休ませてあげなさい、ユキ」

「……うん…」

「気持ちは嬉しいし応えてあげたいけど…、でも俺はやっぱりユキを大事にしてやりたい。お前の今の気持ちを受け流しているんじゃなくて、ただ本当にユキのことが心配だからしないだけ」

「…うん」

小さく頷くけれど納得はしていなさそうな顔が苦しい。

「一つ屋根の下で暮らしてる若い女の子がいたらそりゃあおじさん我慢出来なくなって理性保つのに精一杯な時だってあるよ、もちろん」

「えっ…?」

シャワーで最後流し終えたユキの腕を掴み、椅子に座っていた体をグッと無理やり立たせて俺と向き合う形にさせる。

「幸之助…?」

「ユキの体はまだ完全じゃない。こんなにも若くて未来ある娘がこんなにも俺たちの関係を曖昧にしてる癖に結局は欲にまみれたバカなおじさんなんかの相手しちゃダメだよユキ…。お前には本当に幸せになって欲しい。だからその時までに取っておかなくちゃダメなんだってば」

「それは……幸之助以外の人でってことか…?」

「もちろん。何度も言ってるけど俺はユキとは…」

「…っ!嫌だ!ウチ幸之助がいい!幸之助がいいもん!幸之助じゃないと嫌だッ!」

「だって…、今の今までずっと…お前の気持ちを避け続けてきた酷い男なんだよ?そんな奴と幸せになれるとでも思ってるの?そうなら相当おめでたい頭してるなぁ、ユキは」

「いいもん!ウチバカだもんっ!!だから幸之助がいい!この体治ったら幸之助と一つになりたいッ…!だってウチ本当に好きな人と本気で愛し合えたことないんだぞ…!?こんなにも苦しいことって…こんなにも苦しいだなんて…っ、こんなにも近くにいるのに…ッ」

「けど…お前の体、もう…」

「そんなこと分かってる!分かってるから幸之助がいいって言ってるんだ!なんで分からないんだバカ幸之助ッ!」

「ユキ…」

その今にも溢れ出しそうな涙を…俺はそう簡単には受け止め切れない。

 

「さっきも王子と……いや、俊とも少し…あ、遊んでた。俊がウチと一つになりたいって言ってきたけどウチ断った…。だって幸之助が良かったから…!今日なら幸之助もちょっとは揺らいでくれるんじゃないかって思ってたのに…。でも…やっぱりアンタはウチの体のことを一番に考えてくれてるんだね…。それは本当に嬉しい。こんな卑怯な考えをしていた自分が恥ずかしくなるくらいに…幸之助の気持ちが凄く嬉しいぞ」

「当たり前じゃん。お前がこっちの世界に戻ってきてくれた時からそう自分の中で誓ってたから」

「……。や、妬いたりしてくれないのか幸之助は…?」

「へっ…?」

「ウチがいっつも王子の方へ行っちゃって…色々…その、してるのに…幸之助はなんとも思ってないのかい?」

「それは…」

ヤキモチや嫉妬と呼べるなら可愛いもんだと思うよ、俺だって。

けど俺の中に渦巻いているこの感情たちは、妬くという言葉だけでは片付けられないくらいのなんとも言い難い感情がいつも俺を蝕んでいる。

ヤキモチや嫉妬の感情だけならどれほど楽だったのだろうか…

「俺がなんとも思わないで高見沢の元へユキを見送ってやってると思ってるの?」

「え?それは…えっとぉ…」

「そんな訳ないじゃん。俺どれだけユキのこと考えてやってるか分かってる?本当にそれ分かってるユキ?俺が…どれだけお前に行って欲しくないか……知らないでしょ??」

ユキを俺の方へまた更に引き寄せてみせればユキの顔がまた更に赤くなる。

「…っ」

互いの片手が重なり合う。そして濡れた体が冷えぬようこちらもピッタリと重ね合わせてみせる。

「こんなにも可愛いと思ってるのに…、お前はいつもシュンや高見沢ばかりに構うね。別にいいよ?それは全然いいんだけどさ?だけど覚えといて…。俺の方がシュンや高見沢に…それとマサと桜井なんかよりも…幸介なんかよりも、誰よりもお前を大事に想っていることだけは忘れないで」

「幸…之助…」

「いつも好きって言ってくれてありがとう。未だに俺はその答えを出せずにいる最低な男だけど、でもユキを想う気持ちに偽りはない。確かに本物だ。だから……だから、ユキの体がちゃんと治って…その時ユキがまだ俺のことを好きでいてくれたなら……その時は…」

「…こ、幸之助…?」

しっかりと見つめてくれるその大きな目。俺の小さい目なんかとは大違いだな。

だからしっかり目を見て言う。

これだけはきちんとユキに伝えなくちゃいけないから。

 

「その時はユキの気持ちに応えてあげる。絶対に。誤魔化したりなんかもうしないから」

「……っ!」

俺の最後の一言が嬉しかったのか、ユキの目元に溜まっていた涙たちが一斉にポロポロと流れ出していき、そしてその涙を拭うことをしないまま俺の胸板に顔を押しつけてきては小さく唸りながら泣きじゃくるユキが愛おしい。

なので空いていた片手をユキの背中に回し、更にピッタリと引っ付いてみせた。

 

「…ぅ、嬉しい…っ。本当に嬉しいぞ幸之助…っ」

いつもとは違う、消え入りそうな弱々しい声。

でもちゃんとハッキリと聞こえてるから。

「うん。その時までにユキが待ってるのか…それとも俺が待っている状態なのかは分からないけど、ユキの気持ちに変わりなければ俺はユキとこれから先もずっと一緒に生きていきたいと思ってるよ」

「本当に…嬉しい…。ウチ幸之助のこと好きになって良かった…。諦めないで良かった…!」

「そっか、それなら良かったよ…俺も」

すすり泣くユキの顔を持ち上げてみせれば再び俺としっかりと目が合う。

大丈夫。俺はユキがこれから先高見沢たちとどうしようとどうなろうと、どこへ行こうが俺のところへ戻ってきてくれたらそれだけでいい。

ユキの体が完全に治る頃には俺どれだけ歳取っておじさんになっているんだろう…。いつまでもこんなおじさんのこと好きでい続けられるだなんて、そんな幻想を抱(いだ)くつもりもないけれど、ユキがこんな俺でも良ければ…の話しなだけさ。簡単なこと。もしユキが本当に大切な人を見つけてきたら俺はそれを心から祝福してやれるようにしたいし、俺への想いや未練を断ち切って新しく人生をスタートさせて欲しい。

その時は傍に居なくても構わない。ただ、ユキが幸せに笑ってくれていれば俺はもうそれでいいから。

 

「幸之助…」

「ん?」

「キス…して欲しい」

「…分かった」

深く重なり合うこの唇。

もしその時まで俺を好きでいてくれて、俺を選んでくれたのなら俺はユキを心から愛そう。

お前を守ってやりたい、だなんて偉そうなことを言える立場じゃないのは分かっちゃいるけど今は少しだけ格好つけさせてくれ。

お前のこの体…もっと大切にしてあげて欲しい。長生きして欲しい。沢山苦しんだ分、俺と一緒に過ごすことで沢山幸せを与えられるようにしてやりたい。

 

「……。」

「…わっ!?ちょっと幸之助ってば…!?いきなり頭からシャワーかけるな!」

「ははっ、ごめんごめん。俺もそろそろ体洗おうと思ってさ。なに、今からエッチなことして貰えると思って期待した?」

「なっ…!?ば、バカ幸之助!」

「俺もお前もバカだもんね〜」

「んもぉ〜…せっかくいい雰囲気だったのにぃ〜…!バカ幸之助め…」

流れそうになってしまった涙を誤魔化したくて頭からシャワーをぶっ掛けたのは俺だけの秘密。

 

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「ふあ…。ねむ…」

テーブルの上に突っ伏して仮眠してたが流石に起きてしまう。

確か幸介はさっき寝室に行ったのは覚えてるが、坂崎も高見沢もユキちゃんもいない。だけどお風呂の方で何やら音が聞こえるので誰かが入ってるのだろう。

ムクっと起きてお茶くらい飲もうかなと思った時、玄関のドアが開く音と共に高見沢が帰ってきたところだ。あれ?どっか出掛けてたんか。

「洗濯物?」

「うん、コインランドリー行って全員分の服洗ってきた」

「あっ。ありがと」

「感謝しなよ」

うーん…、やはりちょっと気まずい。

高見沢とこうして二人きりになってここまで気まずい経験なんて初めてかもしれん。だけど高見沢は気にしてない様子で洗濯物の入ってるカゴをそこら辺に置いては俺の目の前に座ってきた。どっか別の部屋へ行くか、向こう側のソファーに座るかと思っていたからちょっとドキッとしてしまったのは仕方ない。

高見沢が俺の様子を伺っているので俺は「桜井だよ」とだけ一応答える。

 

「分かってる。でも桜井と二人きりだとなんか不思議な感じがする」

「俺も。何喋っていいか分からんくなってる」

「うん…」

数秒の沈黙はあったが、先に高見沢の方から「ねぇ」と声をかけてきたので「なに」と返す。

「桜井は今どう思ってんの?マサのこと」

「どうって…、どういう意味?」

「明日にはシュンもマサの人格も消えちまうじゃん?でも前回と違って俺たちは二人と上手く自分たちを交代出来て感情も記憶も共有出来てるのにこのまま消えちゃうのは可哀想かなと思って…」

そういう意味ね。

「俺とマサはなんとか上手くやれてるけど、お前とシュンは難しいだろ。特にシュンの奴、ユキちゃんのこととなると突っ走るんだし?そしたら高見沢がまた抑えつけられちゃうんでしょ?」

「か、かもしれない。俺もそれはちょっとコワイとこでもあるかも」

「前世の記憶を持ってたとしても俺たちは逆に不幸になるだけなんだからこのまま眠っててもらった方が俺としちゃあ自分たち三人の為にもそれが最善策だとは思うけどね」

「だよね…やっぱりそうだよね」

「悪ぃなマサ。お前を消したい訳じゃないんだ、分かってくれ」

そう俺がもう一人の自分に声をかけると「ごもっともだからなんも言わねぇよ」と返ってくるだけ。確かにムカつく野郎だしいい奴とは言い切れねぇが、やはり本物の悪人という訳ではないから俺としちゃあ対応がどうしても甘くなってしまう。

「高見沢はシュンがいなくなると寂しいのか?」

「え?別に、全然。コイツ頭おかしいし」

高見沢が俺が思ってたような一言を放たなかったせいで俺もマサも思い切り吹いちまって、そんな辛辣なことを言う高見沢に怒ったのか分からんがシュンになんか言われたのか高見沢が「あ、すまん」とちょっとヘラついているのがおかしい。

二人で喋っていると、風呂から出てきた坂崎がリビングの方へ戻ってくる……あれ?

 

「な、なんでお前ら二人で喋ってんだよ…」

「今は桜井と高見沢だからね。にしても幸之助さん、貴方もしかしてユキちゃんと一緒に入ってたの?」

そう俺に指摘された坂崎は嫌そうな顔をしていたけど、隣で立っているユキちゃんは坂崎の腕を軽く取っては「えへへー」とニコニコしている。二人きりの時間でなにか話し合えた証拠かな?

俺がそんな二人をホッとした様子で眺めていると、急に高見沢がムッとしたかのような顔して「幸姉今日は僕と一緒に寝て!」とシュンが出てくる。坂崎とユキちゃんのあの感じを見て激怒しないだけまだマシとも言えるか。もしまた次にコイツら二人の人格が蘇ってきたとしても、シュンの奴ユキちゃんに対する対応がリセットされそうでおっそろしい。だから出てきて欲しくない。

はぁ〜…と軽くため息をついていると、マサが「アイツ超面倒くせぇだろ?」と尋ねられたので素直に「うん」と答える。

「高見沢のワガママとシュンの異常性の併せ技はとんでもねぇバケモンが生まれてくるな」

そう俺がボヤいているとシュンが「うるせぇッ!!」と怒鳴ってはユキちゃんを掻っ攫ってまたソファーの上で先程と同じ体勢でベタベタに引っ付く。そのせいで坂崎がまた納得いってなさそうな顔している。素直になれない人だこと。

「坂崎ぃ」

「なに」

「そろそろ寝る?」

「そうだね、寝るか。明日もまた俺仕事入ってるし」

「幸介と一緒にベッドで寝たら?仕事あるならしっかり寝といた方がいいでしょ」

「男二人だと狭いうえに一緒に寝るのがもう一人の自分かぁ…。まぁこんな機会中々ないし寝室行ってこよ。じゃあ寝るわ、おやすみ」

「うん、おやすみ」

「ユキ、俺寝室で寝るから〜」

「えっ?あ、分かった…!おやすみ幸之助」

「んー、おやすみぃ。シュンも程々にしとけよ?」

「明日の朝までしか居られないなら別にいいでしょ。好きにさせて」

「はいはい」

 

桜井と高見沢とユキを三人だけにしてもいいのか?と少しは思ったけど、試しに三人にしてみるのもアリかもなと思い立って俺はこちらへ来た。

広めのベッドで占領しているもう一人の自分は俺がやって来た音で目が覚めたのか「寝るの?」と聞いてくるので「隣いい?」と聞き返すが、やはり少し嫌な顔されてしまった。ま、俺も今この歳だから物事に対しての考え方や捉え方をいい方に見出せるが、こんだけ若いとそうはならんよなぁ。俺としちゃあ興味ありまくりで若干ワクワクしているんだけども。でも一応場所空けてくれたから隣で寝てもいいとのことらしい。良かった。

「ごめんね、寝る場所が他になくて。布団もないし」

「……。ねぇ」

「ん?」

「酷いこといっぱい言ってごめん」

「意外と素直に謝れるなお前って」

「それどういう意味だよ!」

「なんかツンケンしてるから謝れない奴なのかな〜と思ってたけど違うね。幸介可愛い奴じゃん」

「男相手に可愛いとか言われても嬉しくねーよッ」

「なんかね、もう一人の自分と話してる気分を久々に味わえて俺は楽しいよ」

「あ、そう」

「俺がさ、君が突然現れた時にそんなに驚かなかったのもユキのせいかな、やっぱり。ユキに出逢ったあの時が一番困惑したし恐かったし俺傍から見たら笑けるくらいビビってたと思うもん、あの時」

「ふーん」

「なんで幸介はユキを俺に託したの?」

「…平行世界の俺の中で一番マトモそうだったから?」

「えっ?…あ、そっか。ありがと」

平行世界って他にもあるのか…?

い、いやもうやめよう。これ以上考えると頭こんがらがるし。

そう思っていたら幸介がポツリと「本当はこういうことしちゃいけないんだよね」と小さく呟く。

「んまぁ、そう言われてみればそうだよね。全く別の世界の住人だもんね君たちは。異質な存在ってことだもんね…ユキも」

「向こうの世界では姉さんは有名人なのにね。ここだとだーれも姉さんのこと知らないから不思議な感じだ」

「ユキもそんなに有名人だったんだな…。やっぱりアイツら三人結構凄いんだな、そっちの世界の基準にしては」

「うん、言いたくないけどあの三人は凄いよ。俊の奴も姉さん助ける前までならアイツのこと格好いい兄ちゃんだと思ってたのにな〜…。まだマサのがマトモな奴だとは思わんかった…」

「お前も苦労してんな」

「苦労ばっかしてたよ。羨ましいよ、お前が。人生楽しそうにしか見えないもん」

「…うん。楽しいよ、俺の人生は」

「ま、こんだけ人生の勝ち組にいる俺相手ならまだ姉さん託せるからいいんだけどね」

「ありがとね、幸介」

「ふんっ。眠いからもう寝る」

「うん、おやすみ」

一応距離を取りながら気を遣いつつ、俺は俺と一緒に寝ることとなった。

☀︎*.。

 

なんとなく目が覚めたから起きてみせると隣ではまだ幸介が寝ている。なので起こさないようにそっとベッドから出てリビングへ向かう。うーーさみぃ。

リビングの方はまだ暖房が効いていて暖かいので有難い。そっとした足取りでキッチンへ向かい、コーヒーだけ一杯貰おうとお湯を沸かす。でも静かにしてないとまだみんな寝てるしね、起こさないように気をつけないと。

ユキと高見沢が相変わらずの体勢でソファーで毛布に包まりながら寝ており、桜井の方も毛布被りながらテーブルに突っ伏したまま寝てるからなんか申し訳なくなってしまった。

お湯が沸く間暇だなぁ。とか思っていたけど、一杯分だったからすぐに沸いて良かった。なのですぐコーヒー淹れられたから体を温められるのは有難い。

マグカップを持ち、まだ寝ている三人をチラッと見つめながら窓の外を眺めてみせると昇っているはずの朝日は雲に覆われ隠れており、代わりにまた雪がチラついている。まぁこの程度ならすぐ止むし積もらないでしょう…。多分。

 

「Baby, Talk to me 話をしたいのさぁ〜…
友達のこと…あいつのことぉ、二人の未来の夢を…

夜の闇にぃ、君が…迷わないようにぃ…。孤独な悩みいくつか…打ち明けて欲しい…」

俺たちはちゃんと話し合えたのだろうか。

前回はみんながみんなそれぞれ勝手なことばかりやっていたせいで話し合いすらも出来なかった状況だけれど、昨日は違った。

ちゃんと話し合えた。

確かに銃が出てきたりユキが人質に取られかけたりで何度かヒヤッとする場面はあったが、俺たちは俺たちなりに上手くこの関係を完結出来たような気もする。シュンとマサが高見沢と桜井と上手く共存し、互いを尊重し合えば悪いことは起きないはずだ。俺には二人の苦労が分かってやれないけど、高見沢も桜井も自分の中に飼っているもう一人の自分と衝突したり葛藤したり、時には慰め合いながらなんとか一日持ち堪えられたのでそれで上出来じゃないか。二人とも本当にお疲れさん。

 

「Baby, Talk to me 語り合いたいー…世の中のこと
政治のこと…この星の平和への話もぉ…

でも大切なぁ…ことは、恋人達がぁ〜…。花に抱かれいつまでも…眠れることさぁ」

でも歌のようには上手くはいかんな。

俺とユキは未だに恋人でもなんでもないやっぱり曖昧なままの関係。けれど俺は昨日ユキに対して間違ったことは言ってないと言い切れる。

本当に大切にしてるからこそ俺はユキに長生きして欲しい。もっともっと人生を楽しんで欲しい。苦しんだ分、お前はこれからこれまで以上に幸せになれる未来がお前には待っているんだから。その手伝いくらいは俺ならしてやれる。だから目先の欲だけに惑わされないよう、しっかりその目で見極めて欲しい。大丈夫、ユキなら自分自身をきっといつか幸せに出来るはずだから。

冷たい窓際で雪を眺めながらフラレボを一人淋しく歌う俺は、ついこの間まで感じてたような疎外感を前ほどは感じなくなっただけ気が楽になれたような気もする。だって向こうの世界の奴ら全員ときちんと話し合い、お互いの本音をぶつけ合ってみんなのことを深くよく知れたからだ。それに向こうの世界の俺とも出逢えたのが一番デカいかもしれないしね。

「あちっ」

口の中火傷しないよう気をつけなければ。


 

あれから暫く経ち全員が起きてきて、各々好きなように過ごし、そして幸介が時計を見つめながら「あと少しかもな」と呟くと二人とはお別れの時間がやってくる。

高見沢も桜井も二人ともがソファーに座り、時間がくるまでもう暫く待つ。ユキ曰く二人の人格が消えると気を失うらしいので、気絶する前に前もってここで座らせておくことにしたみたい。俺も昨日幸介がいつ何時何分に二人に注射器ぶっ刺したかなんて覚えてもねぇもんな〜…

すると高見沢が幸介の名前を呼んでくる。

「あ?なんだ?」

「本当にシュンたちの人格がいなくなるの…?」

「いなくなるというより眠っててもらうって言った方が正しいかもな」

「じゃあまた前みたいに記憶もなくなってしまうのか?」

「そこが分かんないんだよねぇ〜。高見沢と桜井が俊と賢とここまで上手く共存出来てたからもしかしたら記憶だけは少しぐらい残るかもしれないけど…」

「せめて記憶だけは残せないか?」

そう桜井が幸介に尋ねてくるけど幸介はあまりいい顔をしない。

「俊と賢の記憶辿ってアンタらにいいことある?俊は幸姉さんのこと好きすぎるが故に高見沢がそれに影響受けないかがコワイし、賢としての記憶が鮮明に残っていると桜井が姉さんに対する見方も変わっちゃう気がしてそこが嫌なんだよ…記憶残るってのは」

「あぁ…そっか」

「そりゃそうだよな…」

二人は寂しそうに納得せざるを得ない感じだった。

「記憶をある程度残せて、尚且つ俊と賢の記憶が高見沢と桜井のことを邪魔しないようにする応急処置の薬ぐらいしかないけど、それでも良ければ注射打つか?」

そう答えた幸介に二人は二つ返事で「うん」と頷く。なので幸介がまたどこからか取り出したのかは分からんが何かの液体を注射器に注入しつつ、それを二人に打つ準備をしているようだ。

 

「成功するとは限らんし、俊と賢の人格にどう影響してくるかも分からない。帰ったら改めて薬作り直すけど、時間かかるかもしれない。記憶がそれだけ多く残っているということは眠っている二人の人格を刺激する羽目にもなってしまうし、昨日のように何度もあんな頭痛が頻繁にこれから起きるかもしれない。仕事に支障出ても俺に文句言うなよ」

「分かった」

「君を責めたりなんかしないよ」

「よし、じゃあ先に打っとくか」

幸介が二人の首に注射器を打つところを眺めている俺とユキだったが、俺の方も「何かあったらちゃんとサポートするから」と答えると、隣でユキも「ウチも頑張る」と少し不安げになりながら言い切ってくれたのが嬉しく思えた。

「ありがと、ユキちゃん。坂崎もこれからちょっと負担増えちまうかもしれないけどよろしく頼むわ」

「大丈夫、気にすんな」

「ウチに出来ることはなんでもする。ウチも俊と賢さんの傍にいてあげたいから」

「ありがとねユキ姉。シュンも喜んでるよ」

「最後に俊と賢さんに…会えるかい?」

そうユキが尋ねてみせると、二人の目の色が別人に変化したかと思いきや高見沢の方が「どうしたの、幸姉?」と優しく話しかけている。シュンの奴…こんなにも穏やかでいられるだなんて、昨日のことがまるでウソみたいだなと。

 

「ごめんな…いつも二人にばかり我慢させてしまって…申し訳ない」

「うぅん、仕方ないよ。だって俺たち二人は結局生まれ変わりなんだもん。この体は高見沢のもの。だから返してあげなきゃ。それに幸姉が傍にいてくれるって宣言してくれたからもう僕寂しくないよ?ずーっと幸姉といられて、幸姉が僕を気にかけてくれるなら我慢出来る。昨日はごめんね、恐い思いさせちゃって。本当にごめん」

「大丈夫だよ。向こうの世界でアンタと一緒に暮らせるはずだった理想や想像をこれからも俊には沢山与えてやるぞ。もう逃げたりなんかしないから、ウチも」

「ありがとう幸姉、…大好きだよ」

「…うんっ。賢さんも、なんだかんだ貴方は私を助けてくれる恩人なんですね」

「幸のこと一番に可愛がってやってたからな。そりゃ大事な俺の商売道具だったんだもん」

「…ですよねっ。やっぱり私は貴方のことが嫌いにはなれません。一応私をここまで立派に育て上げてくれた恩はありますから。両親だとここまでには育ててくれなかったでしょうし、教養も芸事や立派な着物も全て貴方が私に与えてくれた。その恩だけは忘れませんから」

「当たり前だろ、お前は俺のただ一人しかいないお気に入りの遊女だったんだからな。…あの日、逃げ切ってくれて、そして今ここでこうして生きてくれてありがとう幸。俺の選択は間違ってなかった」

「そうですね、間違いではありませんっ。…賢さんもありがとうございました」

「気にすんな」

すると二人がうつらうつらし始めたので二人がもうそろそろ眠る時間になってしまったようで、俺も二人に最後くらい何か言ってやらなきゃ…

 

「あ、あの!シュンとマサ!」

「…ん?」

「なんだよ、坂崎…」

「二人ともありがとう!お前たちと出逢えて、沢山話し合えて良かった!そしてお前たちのことを知れて本当に嬉しかった…!これからも俺はお前らのこと絶対に忘れないから!」

俺がそう言い切ってみせるとシュンの奴が眠そうな目をしながらもフッと微笑んだかと思うと「俺らは坂崎のこと、昔からよく知ってたから」と呟く。

「……えっ?」

「高見沢から通してお前のことはずっと見えていたよ…。だから俺らはお前のこと…よーく知っていたさ」

「…へっ?」

すると今度はマサが言葉を紡ぐ。

「何十年の付き合いだと思ってんの、幸之助ちゃん?俺らは坂崎のこと好きだから。…ちゃんと好きだから。だから続けてこれたんでしょ?」

「マサ……シュン、お前ら…っ」

あ、ヤバい…泣きそう。

なにそれ?突然なんのカミングアウト?そんな話し聞かされたらさぁ…

…俺、…俺っ…!

「お前に酷いことばっかしたり言ったりしてごめん。これからは俺ら大人しくしてるからさ」

「桜井と高見沢と三人で…しっかりアルフィー続けていけよな?」

「……っ!」

あぁ…ダメだ。涙が止まらない。

二人とも俺のこと…そんな風に思ってくれてたなんて全然知らなかった…

やっぱり俺はいつも一人だけ置いてけぼりで寂しいな、なんて最後の最後でそう思ってしまった。

 

「姉さん、二人を眠らせてあげて」

「…うん。二人とも、後ろ向いててくれないか?」

そうユキが泣きそうな顔でお願いしてくるので俺ともう一人の俺は何も言わずに体ごと後ろを振り向くしかない。

「……っ」

あぁ…遅い、遅すぎるよ俺。

初めてシュンとマサにいなくなって欲しくないと、そう心から願ってしまった。

だけどもう後の祭り。もう二人は今にも消え入りそうな瞬間でしかないのだから。

もっと…もっともっともっと二人と話していれば良かった…。せっかくの貴重な一日だったのに俺何やってんだろうなぁ…。ホント俺バカだわ…

 

「俊…」

「おやすみ、幸姉…」

「おやすみ」

チュッと高見沢さんの体だけれど俊相手に落とす口付け。

最後に綺麗な涙を流す彼はとても幸せそうに見えてしまったのは見間違いではないのだろう。

そんな彼に口付けを与えた瞬間、やはり前回と同じようにすうっ…と眠りについていくのでウチはそっと高見沢さんの体を支えてから背もたれに体を預けさす。

そして今度は賢さんの前まで行き、今にも眠ってしまいそうな彼の唇にそっと自分の唇を落とす。

「おやすみ、賢さん…」

「あぁ…。おやすみ、幸…」

桜井さんも高見沢さん同様ウチが口付けをした瞬間に眠りに入ってしまい、前に倒れそうになった桜井さんの体を支えてそっと後ろへと持っていく。

二人とも…本当にごめん。そしてありがとう。

ウチはいつまでも二人の傍にいる。

「もう、いいぞ…」

 

振り返ると高見沢と桜井は完全に眠りについてしまっており、俺はそんなユキの寂しげな背中をただ見つめるだけしかなかった。

一分したかしないかくらいで高見沢も桜井もゆっくり目を覚まし、二人とも頭が重たいのか片手で頭を支えながら少し唸るかのような声で起き上がってきた。その様子を三人で見つめつつ俺が二人に向かって「大丈夫か?」と静かに尋ねてみせると桜井の方が「意外と大丈夫かも…」と答える。

「確かにマサの記憶や今まであったことを忘れてる訳ではないから薬の影響はあるんじゃないか…?高見沢はどう?」

「うん。俺もシュンの記憶もあるし、今回のことも前回の出来事も大体覚えてる感覚がする…。成功したといってもいいんじゃないか?」

「そうか。二人ともお疲れさん」

「ちゃんとまた俺が新しく薬開発してくるから暫く待ってろ。もうこんなゴタゴタ面倒くさいだけだしな」

「ありがと、幸介」

「…じゃっ、そろそろ俺も帰ろっかな!」

「えっ?幸介もうアンタ帰っちゃうのかい?」

「ラボを放置しっ放しもヤダからね。でも今回幸姉さんに会えて良かった!でもちゃんと定期的に帰ってきて薬飲んでもらわなきゃダメだからね!?分かった??」

「あ、あぁごめんごめん…!次からは気をつけるぞ」

「絶対だからね?それとそっちの俺」

「えっ?は、はい」

急に呼ばれて少し慌てふためくが、幸介が俺に向かってニッと今までにない笑顔を見せてくれたのでなんだかやっぱりコイツは自分自身ではあるが可愛い奴だなと思ってしまった。まぁ生きてる世界も環境も何もかもが違うから別人のように見えるのも原因なんだろうけどさ。

 

「ありがとな、そっちの俺。会えて良かったよ」

「ホントか?俺もお前に会えて良かった。これからもユキのことよろしく頼むよ」

「あったり前よ、大事な家族なんだから。そっちの俺も幸姉さんのことよろしく頼んだぞ。絶対だからな!」

「あぁ。不幸にだけはさせないよ。絶対」

「よし…っ。高見沢も桜井も…またなんか違和感とかあったら幸姉さんに隠さずちゃんと言えよ?姉さん伝いに俺にも伝わるから」

「わ、分かった」

「もしなんかあればユキちゃんに伝えるわ」

「おっけー。じゃあ俺行きますわぁ」

「じゃあな幸介、あまり研究しすぎてムリするでないぞ?あとご飯もちゃんと食べなさいよ?それと…」

「大丈夫だってば!風邪もひかないようにするし寝不足にもならないよう気をつけます!…あっ」

クルッと振り向いてきた幸介が俺の目を見て最後に一言口を開く。

「んじゃーな、〝幸之助〟!」

「えっ?あ、おう…っ」

そう言うと幸介は来た時と同じくサッサとこの部屋から出ていき玄関の方から帰っていってしまった。…ていうかアイツどっからどう来たんだ??

最後の最後でユキと同じ呼ばれ方されたわ…。なんかやっぱアイツ可愛いな。

そう思いながら「そろそろ俺と高見沢も動かないとまた仕事行けなくなる」とだけ呟けば、それぞれが帰る準備や出掛ける準備をするだけだ。まぁユキも一旦俺の家に帰らせて少し休ませよう。

なんとなく四人ともあんまり余計なことは話さないようにしていると、突然高見沢が大声で「あーーーッ!?!」と叫ぶ。デカい声出すなビックリしたぁ…!!

 

「な、なにっ?」

「幸介の奴拳銃一丁忘れてったぞオイ!?」

「げっ…」

「ま、マジか…。どーすんのそれ?」

「持ってると銃刀法違反になるでしょ…!?ヤバいって絶対!」

「世間にバレたらとんでもないことになりそうだからな…」

俺たち三人でアワアワしているとユキが「また幸介呼びつけて持って帰らせるから預かるぞ?」と言ってくれたのでまだ良かったけど、お前が銃持ってても大丈夫なのかそれは??

「い、いいの…?危なくない?」

「大丈夫だぞ、ウチらの世界の人たちはそれなりに慣れてるからな」

そう言うとユキは高見沢から銃を預かると、手元でガチャガチャしているかと思いきやマガジンを取り出しては何かを確認している。え、なんかすっげぇ…ユキの奴。普通に銃扱えてるじゃん。

「弾も一発しか入ってないみたいだな。念の為のお守りで持ってきただけなんだろうな、多分。弾は取り出しておいたからもう大丈夫だぞ。見られないようにタオルかなんかで包んでウチが持って帰るぞ」

「ゆ、ユキお前…格好いいな」

「えっ?そ、そうか?ありがとな幸之助!」

「ユキちゃん男前」

「男の俺たちのがダサいなコレ…」

「しょーがないぞ、こっちでは違法なんだもん…!」

最後になんとか柔らかい雰囲気になったから良かった…のかな?

流石にそろそろ俺たちも出ないとヤバいので、取り敢えず四人で高見沢の家から出て全員で下へと向かう。そうすると積もってはいないけれど、また雪がチラチラ降ってきているようでどうにもこの寒さには懐かしさが蘇ってきてしまうもの。

俺たちはこれから先もなんとか次へと繋がった。大丈夫、もうこれ以上おかしなことにならないよう気をつければいいだけだ。

 

「…じゃ、行こっか」

そう俺が呟けば、桜井も高見沢も自分たちの車へと向かいそこでさようならをして、俺とユキは俺の車に乗り込んで帰路へつく。

お前が隣でそうやって今ここでこうして笑ってくれていて本当に良かったよ…ユキ。

 

「なぁ、ユキ」

「どうした?幸之助?」

「お前がこの世界に来てくれて、そして俺や桜井に高見沢とも出逢ってくれてありがとう。これからもまだ苦難が続くかもしれないけど、俺はお前と一緒に生きていきたい気持ちに偽りはないから」

「…ありがと、幸之助っ。ウチも幸之助たちと出逢えて良かったぞ。そして絶対幸之助を振り向かしてみせる!」

「やってみろバーカ」

「バカという方がバカなのだ、バカ幸之助!」

 

さて…、帰ろっか。

俺の家まで。

……あ。幸介の奴に俺のコート持っていかれた。

 


 

こんなに長くなるとは(´;ω;`)

去年(2025年)の冬からずーーーーっと考え続けてて途中まではストーリーが出来てたのに、その先が全く思いつかずだったので思い切って書いてみました!そしたら思いの外上手くまとまってくれた!( ;꒳; )笑

喫茶店で幸之助、幸介、華桜(マサ)が話し合うところまでは思いついていたのだけどその先が全然続かなくて…。なので書いてみた時の流れとネタバレ集に載っている続編に上手く繋げられるような伏線的なものも書きつつ、全員が不幸にならないことを考えて書いた結果です!

今のところ続編を書く予定は考えていませんが、ここで上手く綺麗になんとかまとめてあげられただけ私頑張った…( ߹꒳​߹ )

幸介くん、本編に一回出たきりで全然登場させてあげられなくて申し訳なかった…。やっっっと出てこれたね…!(まさかの12年越しww)そして相変わらず俊くんヤンデレだけど、彼もユキ姉を前にすると全部吹っ飛んでっちゃううえにまだまだ若いんだから(私の中では23か24)精一杯だしギリギリな精神状態だから仕方ないよね(´・ω・`)

賢さんも悪い人ではないけどいい人でもないから描き方がムズいね( ˘•ω•˘ ;)ムズカシイ…笑
ユキ姉自体も賢さんのことは好きかと聞かれれば「うん」とは言えないし…でも感謝しているのは本当だから嫌いとまでは言わない、みたいな複雑な心境なのも確かウンウン(( ˘꒳˘))゛

この二人はいつでも嫌い合ってるけど華桜華高的には二人のことは嫌いではないから四人でもなんとか上手くやっていきたいとは思ってる。そして四人ともがちゃーんと幸之助のことを好きで俊くんと賢さんも幸之助のことを見続けてはいたから嫌いになんてなれないもんね( ᐛ )

ユキ姉と幸之助の関係はまだ曖昧なままですけど、以前よりかはハッキリと決着はついた感じかな?ずっとこの二人のこともどうにかしたかったのでスッキリとまではいかないけど、他の女の子たちとはまた違ったこういう愛の形があってもいいじゃんねということでこんな感じになりました( ˙꒳​˙ )ウム

幸之助がどれだけユキ姉のことを想いやっているのかなんて、幸之助がそれを一番誰にも負けたくないくらいユキ姉のことを考えてやってると思ってるはずです笑

長々と解説?すみません!読んで下さりありがとうございました!これからものんびりと続けていきます( * ॑꒳ ॑*)

 

 

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