最強主様とサクラ5

21時くらいに眠くなって少し寝ようと思って寝てたら23時半になってて草でした。その後フォンダンショコラ作ってました。美味しく出来ました( “´༥`” )

フォンダンショコラはインスタに載せてあります〜!

絵も描きたかったけど、寝てたから話しか書けんかったわー。あと1、2回で終わるかな?かなり簡略して書いてるからこの程度で済んでるものの、フツーに書いてたら凄い長くなりそうな話だね

最強主様とサクラ5

 

「テメェみたいな中途半端な奴がこの俺に勝てるはずがねぇだろーが」

 

兄さんは自分の影を自由自在に操り始めたかと思うと、もう一人の自分を捕らえてその影であっという間に拘束してしまった。

そしてなんの躊躇もすることなく、兄さんはもう一人の自分の目の前まで行ったと同時に、右腕を思い切り伸ばしては心臓を貫いているその光景は異様なものでしかない。

本編でサクライさんもタカミザワさんも、兄さんにいいようにいたぶられて、体を何ヶ所も貫かれて本当に酷いことをする人だなと思ってはいたけど、それを仮にも自分自身に出来るなんて..どんな神経をしているんだろう。やっぱり兄さんって相当ヤバいんだなと、久しぶりにこの不気味な感覚を味わった気がした。周りに居るみんなも凄く引いてるのが分かる。

 

傍に居るサクライさんも、その光景を薄目で見ていたようで「流石は主様..」と呟く。

これで終わった。そうみんなが思っていたけれど、兄さんは腕を引き抜いたせいで倒れてしまったもう一人の自分を物凄く怖い表情で見下したかと思いきや、今の兄さんは憤怒の感情が強いのか分からないけど..倒れた自分の顔面目掛けてグシャッ!!と足で踏み潰してしまった。

僕もサクライさんも月姫も「うわ..」とはなったものの、みんなはそれを見てドン引きしている。そりゃそうだよね..

 

「..終わった、のか?」

船頭さんが僕たちに尋ねてきたけれど、僕らにもよく分からないんだ。完全に兄さんの気分次第だし。

サクライさんが「さぁな..」と口にしている横で、僕は兄さんが居る方へと駆け出してみせた。

後ろからは罪人さんや悪魔の引き止めるような声が聞こえたけど、それを無視して僕は走り出した。兄さんをあのままにしておきたくない..!

 


 

月姫「コウノスケっ..!」

主君「アイツ大丈夫かよ?」

二「どーなっても知らんぞ!」

罪サク「….。」

ソ「それより、サクラさんも秘密警察さんも大罪の私もまだ目を覚まさないけどホントに大丈夫なの..?」

月姫「出来ることはやっているんですが..」

船「大罪のタカミザワは感情が元に戻れば大丈夫なはずだ。サクライより罪が一つ少ない分、力がなくて起きられないんだと思うけど..。秘密警察は..まだちょっと分からんな」

七「お前、こんなとこで絶対死ぬんじゃねぇぞ..!」

主君「お前は俺たちと違って最恐トリオの中じゃ生き残らなきゃいけない人種だろーが!早く目ぇ覚ませッ!」

悪タナ「..!?み、みなさん少し下がってて下さい!」

ユ「どうしたんだい?」

悪サカ「最強の俺の野郎、もう一人の自分まで取り込みやがった!おいタナセ、結界張るぞ」

悪タナ「はい!」

۞

ソ「さっきみたいに心が不安じゃなくなってる..」

ユ「ホントだ」

悪サカ「結界張ったからアイツの力を遮断出来てるんだろう。ただ、アイツのが力つえーからこの結界がいつ破れるか不明だが」

二「あのサカザキはどんだけ強いんだよ..」

船「俺も..力貸すぞ」

月姫「まだ動いては..!」

船「こんくらい..平気だ。聖の剣よ、頼むぞ」

 


 

邪魔だ..

この美徳の感情が邪魔をする..

 

飛び出てしまっていた俺の感情を再び取り戻した今、奴の中に強く残っている美徳の感情が大罪の感情と戦っている。心の中がぐちゃぐちゃすぎて気分悪くなるな..クソが。

胸の辺りを手で押さえる仕草をしていると、近くから「兄さん..」と俺を呼ぶコウノスケの声が聞こえた。なので振り返ってみせると、コウノスケは俺を心配そうに見つめながら「大丈夫?」と問うてくる。

 

「..今の俺に近づかん方がいいぞ、コウノスケ」

「凄く怖いけど..、兄さんの悲しい感情がさっき伝わってきてしまったから..」

「..離れていなさい」

「兄さん、サクラさんのことが大事なの..?」

「….っ」

「兄さん?」

「魔女の話しは今やめろ..」

 

なんだってんだ..この嫉妬の感情は。

有り得ない。この俺が女にうつつ抜かすなど有り得ない..っ。

だが、この嫉妬と色欲の感情が….

 

クソっ。

 

「兄さん、僕の感情を抜き取って?」

「なに?」

「もうすぐサクラさんも目覚めると思うし..さっきの兄さんの姿をサクラさんに見られなくて良かったなって内心思ってたんだ。だから..サクラさんが起きたら、ちゃんと兄さんが心から謝れるように..僕の感情を抜いてよ」

「はァッ..?俺は何もしてねぇぞ」

「でもさっき取り込んだのは兄さん自身でしょ?」

「….。」

「ダメだよ兄さん。サクラさんは他の世界のヒトだし、国王様のとても大切な人なんだから」

「..この俺が、あの魔女をまるで好いてるみたいな物言いをするな、お前は」

「違うの?..僕たちはここのみんなと始めはあまり関われなかったんだ。それは兄さんが怖すぎるからなのは分かってるよね?でも兄さんは一足先に僕たちよりも、仲良く出来る相手が出来た。..サクラさんが居てくれたお陰でしょ?みんなが逃げてく中、あのヒトは兄さんを怖がらず傍に居てくれたじゃん。

だから..だから、兄さんは外の世界ではサクラさん..そして国王様のことがとても大切なヒトたちなんでしょ?」

「….、」

「逃げないで兄さん!人を想うことは悪いことじゃないよ!だってこの僕だって兄さん自身なんだよっ?みんな兄さんのこと冷たくてヤバい人だって言うけど、僕は兄さん自身!僕は兄さんの美徳の感情そのものなんだよ!..こんな僕が言うのもおかしいけど、僕はみんなから言われるように優しくて笑顔も絶えなくて、傍に居てあげたいと思われるような人間。

兄さんは確かに強すぎて恐れられてしまっているけど..、それと同時に大事だと思える人たちを想いやれる素敵な人間なんだよ..!」

「..俺がか」

「うん。大丈夫だよ、兄さん。今は罪の感情のが兄さんを支配してるだろうけど、僕の感情を使えば兄さんは〝本来の兄さん〟に戻れるから。だから..今の本当の自分を確かめてみて。兄さん」

 

ニコッと微笑むコウノスケ。

そんなコウノスケの方へと片手をかざしてみせると、ドクンッ!と強く鼓動が打たれた直後にコウノスケは気を失って倒れてしまった。

地面に体を打ち付ける前にコウノスケを支えてみせれば、俺はそのままコウノスケを抱きかかえる。僅かに感情は残しておいたものの、普通の人間なので目を覚ますことはそうないだろう。

 

トクン..

 

「これが..今の俺の気持ち、か」

 

悪サカ「なんだ?急に空気が変わったような..」

七「澄んだ空気になってる」

月姫「コウノスケ..」

罪サク「..主様は..コウノスケの感情を取ったのか..?」

船「そのようだな。だが、そのお陰で結界も張らなくてよくなったみたいだ」

二「..ん?」

 

サ「….ぅ」

ユ「あ!サクラちゃん!」

ソ「大丈夫、サクラさん?」

サ「….?ユキさん、ソフィアさん..?どうして..貴方たちが..」

悪サカ「せ、セリ様ぁああ!」

悪タナ「無事に目覚めて良かったです、セリシール様..!」

サ「..なんでアンタたちまで..。というより、ここどこ..?」

主君「お前なんにも覚えてねーのか?」

サ「え..?」

罪サク「..覚えてないのなら、それでいいさ..寧ろ忘れてくれ..」

サ「? それよりも大丈夫ですか?特に秘密警察の坂崎はどうしたのです?翼生えてるし..」

七「体の中に瘴気を注ぎ込まれて、中に居る天使ちゃんも危ないんだよ」

月姫「先ほどから瘴気を取り除いているのですが、量が多くて..」

サ「月姫さん..。貴方もお辛いのでは?私が代わりますわ」

主君「治せるのか?」

サ「やってみます」

 

 

「どけ」

「え..?」

 

そう言われ、振り返ってみるとそこには最強のサカザキがもう一人の優しいサカザキを抱えてこちらにやって来たところだった。

 

 

 

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