今日急遽仕事入ったんだけど、ちっこいの連れてったからか私のお客さんがサロンまで来てくれたのに、ちっこいのがずっと駄々こねるせいで私一切お客さんのお顔触れんかったからね😂
他の人たちがみんなでフォローしてくれたから良かったし、この仕事のいい所は他に人がいるならもう全部任せちゃっても構わないってところだからホントありがてぇ( ˶˘꒳˘˵ )
ピッカピカの小顔になって満足して帰って行ってくれたし、ネットワークに理解ある子だから逆に仕事には興味あるみたいだからそう言って貰えるだけで嬉しい( ;꒳; )
でもちっこいのの相手ばっかしてたから、その場にいたみんなの話とかの輪にも全然入っていけなかったし、何喋ってたか分からんくて後から聞いたりしてたわ残念😂
最近仕事のやる気モードが落ちてたところだったから、今日仕事入って逆に良かった!!
それと話し全く変わるけど、桜音さんの話の内容が思い浮かんできたから勢いよくメモったけど、まだ書けるかどーか分かんない笑
なんつーか令和に生まれた女の子キャラたちはみんな性癖が歪んでしまうという呪いでもあるのかな😂
一応桜音さんたちも三角関係?にはなるのかならないのかよく分からん設定で…でも不幸にはならないようには舵切ったから大丈夫なはず…。高のキャラが若干嫌〜な奴かもしれんけど笑
あ、そうそう多分BSS(僕が先に好きだったのに)要素があるから、苦手な人は苦手かも…?でも鬱展開はないだろうし、NTRとかではないからそこら辺寛容な人は楽しめるかなぁ?😂
こういうジャンルに手を出したことがないからよく分かってねーけど、見ている人からしてみればおかしな関係だけど当人たちはそれでもいいと思っているなら…みたいな系?分からん😂
ブッチギリで性癖ぶっ壊れてる幸華と化物には敵わんだろうけど、その次くらいにはアレになるかもしれん( ´◔‸◔`)
てなわけでタイトル通り船頭さんたちのお話ちまちま書いてたのでアップしときます( ᐛ )
罪人書くのも何ヶ月ぶり?半年ぶり?いやもっとか??
船二七
船頭たちがこの島までやって来るのを待機して数分。霧の中からやっと舟の影が七つ見えてきたので、俺と桜井は大きな流木に下ろしていた腰を持ち上げ、またこの仕事を三日間しなければならない合図が訪れてくる。
岸辺まで辿り着いた舟たちを一斉に引き上げる為に、ここまで着いた舟たちを流されないよう一隻一隻浜の方へと連れていく作業をしたのち、罪人たちを点呼で確認してから収容する為の施設へと強制的に連行されるのを見届ける俺たち。にしても今日は三十人くらいか…。ま、多すぎても困るしこれでいい。日本という国に見捨てられた愚か者たちに与えられた最後の審判の時まで俺たちが見張っていなきゃ…いや、見守っていなきゃいけねぇからよ。
今日は人数も多くないから部屋の割り当ても一人一部屋ずつとなった。
罪人たちの話しを今聞こうかどうしよっかな〜とか考えていた時に船頭から「んじゃ、マモン様に報告行ってくるわ」と告げられたので俺も桜井も「へーい」と一応軽く返事だけしておく。
仕方ねぇ、ちょっとくれー話し聞いてやるかぁ。
そう思いつつ何人かの話しを軽く聞いてから、次で一旦ストップにしよ〜とか思って次の牢へ移動してから腰をストンと落とすと、そこには女が一人壁際に体を預けさせながらこちらをジッと見てきたかと思いきや、俺が来たのに気づいて格子の前まで寄ってきた。まぁ、見たとこ俺と同じ年齢かそれよりちょい下くらいの雰囲気で顔も可愛い系というより綺麗系な容姿の持ち主だ。こんないい見た目なら本土じゃいくらでも自分の思い通りだったろーになんでこんなとこまで来たんだ?
「おめーの罪状聞いていいかぁ?」
「…ねぇ、お兄さん。私お兄さんのこと知ってるかも?」
「あぁっ?」
「むかーしニュースでやってた気がするの。…女を監禁して殺したってニュースでアンタの顔を見た覚えがある」
「んだよ、そんなことかよぉ。そーだぜぇ?多分おめーの言ってる話しの犯人と同一人物だと思うぜぇ?」
「綺麗な顔して結構男前だねぇ。…ねぇ、私をここから連れ出してよ?同じ犯罪者でしょ?」
「あいにく俺もここの島から出られねぇ身でよぉ、連れ出せるもんなら全員連れ出してやりてーが見張りの目がありすぎてムリなんよ。あと逃げ出そうとしたら普通に殺されるしぃ」
「じゃあ死ぬ前までに私といい思い出作らなぁい…?」
あー、そういう系ね。はいはい。女の罪人たちからは俺と桜井は結構そういうお誘いがあったりもするし、なんなら昔は船頭に許可もらって抱いてた時期もあったもんだ。船頭はすげぇ嫌々だったけどぉ。ま、今はもうしてねーぞ。
ちなみに俺もこんな見た目しているし、桜井も強面系な見た目だからか稀に男からも誘われるがぜってーねぇよと言ってあしらっている。つか俺はかなりの女好きでぃ。
「悪ぃなお姉さーん、昔の俺ならアンタを抱いてやれたかもしれないけどぉ、今はここで案外真面目に生きてっからもうそういうのはナシにしてるんよぉ」
「はぁ!?このED野郎!気持ち悪ぃんだよ!!」
「ンなっ…」
なんっっだこの女!?いきなり態度変えて罵倒しやがってきてなんなんだよ!?
腹立って仕方なくなってきたせいで、体が勝手にこの女目掛けて手を出そうとしたけれどなんとかグッと堪えてみせる。ここで手を出したら前までの何も反省してねぇ俺と同じになっちまうじゃねーか。だから一回落ち着け俺。
眉間に皺を寄せながらもフゥー…と深呼吸を一つ吐き出す。
「俺が勃たねぇか勃つかは置いといてぇ〜…、おめーは何してここへ来た?」
「そんなもん知るわけねーだろ」
「罪認めてない感じぃ?」
「あたしはあたしで幸せに暮らしてたのにさ、なんっで邪魔されなきゃいかんかったのって話し!」
「んー?なんかあったんかぁ?」
すると桜井がこっち来ては俺に向かって「そろそろ戻ろーぜ」と伝えてきたが、それを軽く手で制してからもう一度女へと向き合って話しを聞いてみせる。
「あたしは彼氏とずっと一緒にいたかっただけ!それをあの子らが邪魔しただけだっつーの!別に殺すつもりなんてなかったのに」
この女の一言で、隣で立って聞いていた桜井がピクッと反応を示すのがなんとなく察知出来た。あー…もしかすると虐待したか?
いつも以上に鋭い目つきをしている桜井を横目に、取り敢えずもう少し話しを聞き出す。
「ガキいたのー?」
「五歳と三歳の息子と娘がいたよ。でもアイツらがいたからあたしの時間がなくなるわ喚いてうるさいわで最悪だったわ。あたしが彼氏のとこ行こうとすると行かないでーとかずっと叫んで泣いてたけど知らねーっつーの。彼氏んとこへ一緒に行ったこともあるけど、彼氏は鬱陶しがってたしで結局はあたし一人だけで行くことのが多かったかな」
「んで、そのガキ共を殺したってか?」
「家に暫く帰らなかった時にいつの間にか死んじゃってたねー」
「…そうかぁ。まー、遊びてー気持ちは理解出来るよぉ?ガキ産むとマジで自由なくなるって話しは昔ダチから聞いてたこともあったしぃ」
「経験してないお前が言うな」
「んじゃ経験してる俺から言ってやろうか?」
やっぱり口閉じてられんかった桜井が割って入ってきたが、もう一度手で軽く制しながら「まぁまぁまぁ」と抑止しようとするも、ガキのこととなるとコイツは罪人だろーが共感じゃなく説教しようとしてくるので止めなきゃならんのよ。
「なに、そっちのお兄さんは子供いるの?」
「実子じゃねーが俺には養ってた子供たちが大勢いたが?」
「なにそれ、アンタが種無し野郎だったってこと?それとも奥さんに托卵でもされてたの?」
「誰がそんなこと言った!!俺には俺の仲間たちと一緒になって、身寄りのない子供たちを引き取って暮らしてたんだよ!テメェなんかと一緒にすんなッ!!」
「おい、桜井落ち着けって…」
「胸クソ悪ぃ!行くぞ高見沢ッ!!」
「ちょっと待てよ…!ったくぅ〜、しょーがねぇな〜」
憤っている桜井の背中追う方を優先させ、この女の罪人とは一回話しするのをストップして立ち上がり、そのまま桜井の後を追いかける。
俺や桜井にだって感情はあるから罪人たちの全てを受け止め切れている…とは思っていないが、船頭たちなんかよりは何倍も俺らはアイツらの気持ちは分かっているつもりだ。ただ、同じ犯罪者とはいえやっぱり苦手な分類というのもあるので特に桜井にはガキ関連で罪を犯した者たちとはなるべく話し合わせないように配慮しているつもりだ。さっきみたいな奴に当たると桜井も我慢ならんくなるうえに説教始めるから、そこはちょっと昔から困った面でもある。
とはいえガキ殺して後悔していたり心から反省している罪人たちに対してはアイツだってなるべく寄り添って共感しているみたいだ。十人十色だから罪人の数だけ色んな罪状もあるしな。たまに俺ですら共感しづらい奴もおるから難しいところだ。特に今の俺なんか更に罪人たちを理解しにくい状況に自分でしちまったしな…。この仕事していくうえでこんな自分で良かったのか良くないのかが分からん。
「桜井、お前はあの女の話しは聞かんでいいからぁ!俺が担当するってーのぉ!」
「クッソ…、マジで気分悪ぃ。あんなクソ女の元に産まれたばっかりに小さな子たちが死ななきゃならねぇなんて…ッ。……考えるだけで胸が苦しい。俺のところへ来てくれたらどれだけ幸せになれたか…」
「それはそーだろうけどぉ…。でもお前今この島にいるから子育てムリじゃーん?」
「んなもん分かってるわ!」
フンッとそっぽ向いちまった。俺よりかは真面目に生きている桜井だし、なんなら今の俺なんか半分は罪人たちの気持ちから離れちまっているからお前だけが頼りなんだからあんま感情を剥き出しになられると困るんだけどなぁ〜…
不機嫌な桜井の隣で暫く歩くことにはなっちまったが、別に気まずいとかは思ったりしてねぇからそこら辺はまぁ平気。俺と桜井の仲だからねぇ。
歩いて数分、館の方まで一応行くと船頭たちが全員今しがた外へ出てきたところだった。
「あれ、お前らもうこっち来たのか?俺たちも今から罪人たちと話そうと思ってたけど…」
「桜井がキレたから一旦やめ〜」
「どうしたんですか、二十四番さん?」
「また子供関連のことですか?」
「あぁそーだよッ。誰だ、あの女を舟に乗せてきた奴は」
「女は今回一人だったんで多分、俺じゃないかと…」
「四番…ってことは怠惰の罪か…。大方そんなこったろうと思ったよ。ベルフェゴールならあの罪を許さんだろきっと」
「お前が共感出来なかったってことは反省の欠片もない奴ってことでいいんだよな?」
「そーだよ、全く見られなかったよ。悪ぃ高見沢、アイツのことは頼んだわ」
「だからぁそう言ってんじゃーん」
「…まぁいいや。じゃあこれから俺と二十四番で窯の点検に行くか。そっちはよろしく」
「へーい」
「分かりました」
そう船頭の指示が出たので俺はまた元来た道を他の船頭たちと戻り、もう一度あの収容所へ向かうこととなった。
なんで俺と船頭二人きりで窯の点検に行かなきゃならんのだ……
あの後高見沢たちと分かれ、船頭と一緒に窯のある方へと向かっている途中でわざと大きなため息を吐いてみせると、前を歩いていた船頭が案の定嫌な顔して「おめーがキレる方が悪いんだろ」とかほざいてきやがる。うっせ、知るか。
「俺はなんも悪くねぇだろ?」
「子供のこととなると怒りっぽくなるのは勘弁して欲しい…。それでよく俺たちに罪人理解しろとか言ってこれたもんだよな」
「何も抵抗出来ない子供を巻き込むのと大人同士のソレとはまた別だろっ?」
「そう言われるとまぁ…」
「だってよぉ、あの女自分の彼氏と二人でイチャつきたいが為に子供二人も置き去りにして放置で死なせやがったんだぜ?自分の子がいた訳でもない俺でもその理由に虫唾が走る」
「たまにニュースとかで聞く理由だよな、そういうの。いたたまれない気持ちは分かるよ」
「俺にとっちゃ苦しい…その子らのことを考えると胸が痛む」
「……。お前は本当に子供が好きなんだな。詐欺師なんかじゃなくて保育士とかになれば良かったのに。そしたら今でも子供と関われただろ」
「アホかお前。俺はれっきとしたヤク中だぞ?しかも中学高校すらマトモに行ってねぇ男なのに、ンな奴を雇ってくれるとでも思うんか?」
「んー…確かにそれはちょっとムリがあるか。せめて学校ちゃんと卒業してればなぁ…」
「俺は詐欺して大金手に入れられてたから大勢の子供たちを養えてたんだよ。やり方は汚ぇが子供たちを幸せにしてやれてた自覚はある。世界中の貧しい子供たちの為に金ばら蒔いて寄付出来たのは、俺が詐欺師だったからだ。一応貢献出来てるとは思ってるからそれは間違いじゃないとは自分でも思ってるさ」
「お前くらい頭良ければ詐欺師なんかじゃなくて起業して社長とか出来たはずなのに…もったいねぇ」
「騙すのが一番手っ取り早かったからな」
もったいね〜と呟きながら歩く船頭だが、俺としちゃあ起業したところでそうそう上手くいくとは限らねぇんだよ。起業するにも莫大な金がいるし、借金作ってまで成功するのか失敗するのかも分からん未来に投資する気にはなれねーな。
そんでもって会話していたらなんだかんだすぐ窯がある場所まで来てしまった。
めんどくせーが一応窯の調子を見る為に二人して窯のてっぺんまで行くもんでこのクソ長い階段を登っていき、蓋が壊れてないかを一度開けてチェックしてみる。すると物凄く灼けるような業火が底から沸いて出ており、これは何度見てもゾッとする光景だ。俺らはこの窯に喰われなかっただけマシなのかねぇ…
蓋も装置も異常はなかったので下へと降り、窯の周りにヒビが入っていないか割れている箇所がないかを点検するので、窯の周りをグルっと一周して下から上まで隈なく確認する。ま、この窯は相当丈夫らしいので大丈夫だとは思うがな。
「…よし、なんともなさそうだな。次は備品のチェック行くか」
「へいへい」
「早くその機嫌直せよ。やりにくい」
「テメェには関係ねーだろ。俺が機嫌良かろうが悪かろうがお前にとっちゃ俺といるだけで居心地いいとは言えんだろーが」
「そうツンケンするな。それに、昔よりかはお前らと一緒にいたって嫌な気分にはならねーぞ。…多分」
「へぇー。気持ち悪ぃな船頭」
「分かってるわ。でも、この間のことがあってからどうにもお前らを邪険に扱えなくなっちまってな。…お前が死なないでいてくれて良かったよ。てか、俺の命なんだし先に死なれちゃ困るっつーの」
「そうかよ」
「うん。でもなんでだろうな、俺の仲間たちはお前らに殺されたようなもんなのに…なんで俺あそこまで行動出来たんだろ」
「……悪かったってば」
「唯一の救いはお前たち二人が俺の仲間に直接手を掛けていなかったってことだけだ…。あーぁ、死んだ仲間たちは今の俺見てどう思ってるんだろ…。失望してるかなぁ」
「んなこたぁねーだろ…。少なくとも俺と高見沢のことを一応想ってくれてるのは分かっちゃいるから、死んだ奴らもそこはちゃんと見てくれているだろ」
顔を片手で覆ってからハァー…と大きめなため息をついてた船頭だったが、その覆っていた手はすぐに顔から離れていき握り拳を一瞬グッとつくっていたのを俺は見逃さなかった。
確かに船頭の言う通り俺たちは指示役に回っていたのでコイツの仲間たちを直接的に殺したりなんかはしていない。だけど殺すよう仕向けたのは俺たちだ。そりゃあそんな相手と十年も一緒に生きているなんてマジモンの変人だとは思う。しかもどこにも逃げ場のない閉鎖的なこんな淀んだ空気しかほとんど吸えないような孤島で。改めてコイツを見ると、やっぱ色んな意味でヤベぇ奴だなと実感する。
「そうだといいんだけどねぇ…。一歩間違えれば俺も闇堕ちしそうになってたしなぁ」
「そうまでして俺を助けたかったのかよ…?」
「助けたかった。せっかくお前たちとここまでやって来れたのに…あと少しでお前らの心に触れられそうだっていうのに、死なれちゃあ目覚め悪いだろ?俺お前のことまだ分かってない…。二十四番だってこんな俺を見捨てずに文句ばっか言いながらも従って着いてきてくれるし、俺の体が動かない時は助けてくれるじゃんかさ。それにお前が死んだら置いてけぼりにされる七十二番だってツラいだろ?お前らは二人いるからこそここでもなんとか生きていけるわけで…一人失っちまったらもう片方が可哀想だろーが」
コイツ…高見沢のことまで考えてくれてたんか。
俺より先で歩いているから表情とかは確認出来ないが、真剣に語りかけてきていることは伝わっているのでここは一先ずからかうのだけはやめておこう。昔の俺たちなら船頭が真剣に話してこようとしてもそれを遮ってバカにしてただけだったのに、いつの間にやらこんな風になっちまったんだか。我ながらやはり気持ち悪ぃ。
でもやっぱりあの出来事は俺たち三人を変えるくらいの事だったんだろう。
「それに、俺たちは三人同じ時に死ぬんだ。誰も先に逝かせたりなんかさせねぇよ」
「そうだったな、俺らは全員同じ時に死ぬんだったよ」
「うん。…あとこれはまだ二十四番には言ってなかったけど、あの時…七十二番は泣いてたんだよね」
「高見沢が…?」
ちょっと意外だったので少しだけ目を見開いちまった。
「二十四番が死ぬかと思った時、震えるほど恐かったって言ってた。ご存知の通りアイツは今罪人側にも俺たち側にもいられない中途半端な立ち位置にいる。その理由(ワケ)は、二十四番が死にかけて初めて誰かを失うかもという恐怖を知っちまったからだ。アイツはアイツで今苦しんでるはずだし、どうしようもない自分にもがいてるだろう。七十二番がこの先自分の中での答えが見つけ出せるかは俺にも分からないし、なんなら見つけられないまま先に寿命がくる可能性だって高い。だから俺はせめて…せめてお前たちの心だけでも知りたい。こんなに一緒にいて知りもせず死んじまったら俺は…俺はこの仕事をしてきた意味があるのか?」
「船頭…」
「許せねぇよ…。そりゃお前たち世間から見て許されないことをした犯罪者たちなんて心から死んじまえばいいのに…って時々その衝動に駆られるよ。俺だってこんな場所で未来もなにもない自分のこんな人生になって、ごく稀に夜になると気が狂いそうになって仕方ねぇよ。…ごめんな、いつまで経ってもお前らを理解してやれなくて。俺だってどうすりゃいいかずっとずっと悩み続けているのだけは分かって欲しい。本当にごめん」
「……。」
俺たち罪人にだって人生ってもんはあった。
ただ、それは真っ当に生きていたらの話であって…こんなバカなこと仕出かした俺たち罪人は国が見捨てるのも頷ける。だってこんなにも世間から怨まれるようなことばかりしてきた奴らなんて日本になんていらねぇもんな。
平気で人を殺し、嘘をつき、身勝手で、マトモな思考でもなければ頭イカれたちまった奴らの残る掃き溜めのような場所。悪魔たちの餌になるだけの愚かな人間だということを。
罪状や犯行動機など聞いてもやっぱりこんな俺でもモヤる時だってあるし、だからと言って自分がソイツらに何か言える立場じゃねぇのは分かってるしで…だから話し聞くしかねぇんだよな。間接的とはいえ俺だって船頭の言った通り人殺しをしているようなもんだから、なんで船頭は俺と高見沢だけを生き永らえさせたのか…。いや、分かるよ?罰受けさせる為だってのは。
船頭の今言った気弱なセリフに申し訳なさが心から滲み出てくるようなこの嫌な感覚が俺を蝕める。もう俺たちも船頭がこんな言葉を吐いても無理やり「理解しろ」とは言えない立場に置かれているのもそうだし、そんな風に謝られるとこっちも困る。
なぜだか今ふと思ったが、この男は本当にすげぇのかもしれないということ。
だって大っ嫌いで本当ならコイツに復讐されてもおかしくない俺たち二人を、ましては自分の命と引き換えに死ぬまで一生共に生きていく道を選んだコイツはマジもんのヤベぇ奴なのかもしれない。正確に言うと俺たちは無理やり生かされて船頭の言うことに従い続けてこの島から出られずに人生終えるっていう船頭の、文字通り命を懸けた復讐なのかもしれないが、そこまでしなくても自分の幸せを優先させることだって当たり前だが出来たはずなのに…
コイツのあの時の覚悟とやらはハンパないものだったということか。例え死んでも地獄だろーが天国だろーが関係なく不幸を盾にして一人突っ走っているのが目に見えるわ。
「謝るな船頭。俺たちを許せないのは当然だ。俺がさっきのあの女に腹が立ったように、弱い立場の奴が命奪われて許せなくなる気持ちは一応だが俺にも分かる。俺が言うのもおこがましいとは思うかもだけどよ…」
罪人たちが作業に使う道具などが保管されている倉庫の手前まで着くと同時に船頭はそこでピタッと足を止め、なぜかクルッと体ごとこちらに振り返ってきた。
「いや、そんなことない。お前たちが俺たち船頭側の気持ちを知ってくれるだけで嬉しい。それに、二十四番の事件があって以来不思議と心が軽いんだよね。七十二番が心から悔やんでいるのも知れたし、二十四番ともこうして真剣に話し合えてる。十年かかったけど、少しずつ俺らは距離を縮められている気がして…ちょっと嬉しい気持ちはある…のかもな」
「……、」
普段絶対笑わないはずなのに…
笑おうとしても下手くそな笑い方しか出来ない男なのに…
振り返ってこちらを向けたその顔は、ほんの一瞬だったが口元が嬉しそうにほころんでいて…だけどすぐにキュッと唇を閉じてしまったけれど、コイツと十年一緒にいるからこそ分かるが、本当に心から嬉しいんだろうなってのは嫌でも分かっちまう。そんな自分が生理的に気持ち悪ぃ。
だけど最近たまーに笑うようになってきたな船頭。
コイツの中で何かが変わり始めているのだろう。
「キモイこと言うなバーカ」
「んだよ!お前ら俺が素直になればなるほどなんでそんな嫌がるんだよっ!…あ。もしかして照れてんのか?ん?」
「俺と高見沢がお前ごときに照れると思うか?つーかもっと早く素直になれやテメェも」
「あー…ですよねぇ、はいはい。まぁいいや、点検終わったらもっかい罪人たちの方行こーぜ」
「おうよ」
明日使う道具たちの点検を一通りしてから再び収容所の方まで行くと、高見沢や他の船頭たちが罪人たちと対話をしている様子が見れた。人数もそこまで多くないので、今日は一人一人に結構時間をかけてるのか意外と長いな。
「あ、おかえり〜」
「なぁなぁ、そのお前らが言ってた女の罪人はどこだ?」
「えーっとぉ…あそこの檻だぜぇ」
「行ってみるか」
「マジか」
へー、興味湧いたんかねぇ船頭は。
不思議に思い船頭のあとを追う俺と、なぜかこっちに着いて来た高見沢も三人でその檻の前までやってきたところ、あの女の罪人が船頭を見た瞬間にとんでもねーことを言ってきやがった。
「アンタは喋るにしてもエッチしてもめっちゃつまんなそう。どっか行け」
「なっ…!!」
その一言で思わず俺も高見沢もブフッ…!と吹き出してしまい、堪えきれずに思わずゲラゲラ笑っちまった。ムカつく女だけどその一言だけは評価すんぜ。
「テメェら笑うなッ!!」
「こんなん笑うに決まってんだろぉ〜〜!?初対面の女にさえ見抜かれててウケるぅーー」
「ヤベぇ、腹痛てぇ…!!面白すぎる…!流石童貞ッ」
「だからぁ〜〜違うっつってんだろーがぁ!?」
三人でこんだけ大声出していたら他の船頭たちも気になったようで、「何やってんすか坂崎さん」とか「またお二人に弄られてるんですか?」とか呆れ半分、面白半分尋ねてはいたけど船頭もムカついているのかなんなのか、仲間たちに対しても体をプルプルさせながら「うるせぇッ!」と質問を完全に突っ撥ねてしまっていた。
檻に入れられている他の罪人たちも、俺たちのやり取りを目撃していた奴らは下品そうに笑っていたりニヤニヤした視線を向けられたりもしたが、俺と高見沢は当然そんなの気にもしない。しかし船頭はこの空気が最悪だった為か、今来たばっかなのにもう外へ出て行っちまったじゃねーか。面白くねー男だなぁ。
「追いかけた方がいいんじゃないんですか、二十四番さん、七十二番さん?」
「あ?女相手じゃねーんだからそぉんな面倒くさい真似したくねーよぉ」
「ちょっと一言謝るだけなら別にいいじゃないッスか。坂崎さんも気にしてるかもしれないので可哀想ですよ!」
「お前それアイツのこと心配してる風で実はディスってねーか?」
船頭仲間たちに謝りに行った方がいいと促され続け、仕方なく俺と高見沢は船頭のあとを仕方なく追いかけることにした。
。
。
ハァーー……と思いっっきりデカいため息をつきながら施設の外へ出てきてしまったが、やっぱりアイツらのああいうとこはめっちゃ腹が立つ…
なんつーかもう、こういうやり取りが染み付きすぎて最早当たり前すぎるのだがやはり嫌いな相手からからかわれるのも慣れにくい。こんなんじゃあ、いつまで経ってもアイツらのこと分かってやれるワケがねぇよな…ははっ。
いやけどさ、ムカつくもんはムカつくんだってば…!
アイツらのこと分かりそうで分からねーもんだなぁ…。まーだまだ距離が開きすぎているのも察してはいるつもりだが、ちょっとずつ縮まっていってる気がする…?とか期待を募らせているとコレだから、あんま期待しないでおこう。
施設の近くにある畑まで行き野菜たちの様子をボーッと眺めていたら、なぜか罪人二人がやって来ては俺の後ろで立ち止まる。さしずめ仲間たちから行けと言われて仕方なく来たクチか。
「悪かったって船頭、そんな不貞腐れんな気持ち悪ぃ」
「そーだよぉ、経験ないことは恥ずかしいことじゃないよぉ?」
「おめーらソレ本当に謝ってんのか?ていうか、経験あるかないかとかどーでもいいんだってば!いやあるけど!…ほら、最近お前らのことを少しずつ違う見方が出来てきて、やっとここまでこれたと思ってんのにお前らがそんな態度だから腹立つんだっつーの!また視野が狭まるじゃんか!つーかお前ら一応俺の従者なんだからちっとは言うこと聞けやッ」
「なんで」
「寝言は寝て言え〜」
「ほらその態度だってば!あーーもぉ、ほんっっと腹立つなぁ〜〜!!」
はーーやだやだ、コイツらといるとストレスしか溜まらんわっ。
そう思い、またここから離れようとしたが七十二番が「待てよ」と引き止めてきたので返事もせずに振り返ってみせる。
「俺らはお互いに嫌い合ってんだから態度に出て何が悪い?けどまぁ、俺らは約束通り死ぬまで船頭と生きるぜ。お前は俺みたいな犯罪者が一番死ぬほど嫌いなくせに、よくここまで一緒に生きてこれたよな〜と感心はするし?これは本当。俺のしてきたコトは一般人からすりゃあ胸クソ悪いどころじゃねーのはもう理解しているつもりだ。遺族は俺のこと殺してやりてぇんだろーな…とか最近ぼんやり考える時もあるし、あの時マモンにやられて死んだ方のがその人らのことを考えるとそっちの方が良かったのか、今こうして生きながら罰を受け続けている方のがいいのか…どっちが正解だったんだろうとかムダに考えちまってる」
「……。」
真面目に聞いて欲しそうなので、嫌な顔せず七十二番に耳を傾けてやる。
にしても…そんなことまで考えていたのか。本当に罪と向き合っている証拠なのだろう。
「…ま、七十二番がそこまで考えられるようになっただけマシなんじゃねーの?昔のお前ならそんなこと絶対言わなかったはずなのにな。だからやっぱり生きてて良かったんだと俺は思うぜ」
「…そうか。それならいいが」
なんか…二人とも急にこういう時は素直になりすぎて逆に不気味なんだよな…。このことは絶対に口にしたりなんてしないけどね。言ったら逆に俺の方がコイツらに軽蔑されそうだし、ここまでようやく築き上げてきた信頼関係も壊れちまいそうでそれも恐いからってのもあるかもしれん。
うん…。俺もそんな風に思えるようになったってことは、コイツらとは着実に関係を徐々に構築していっているという解釈でいいのだろうか?多分、昔なら言えたセリフが今じゃ恐くて言えない…なんて、逆に凄いことなんじゃねーのか?とふと思えた。
「なぁ、聞いてもいいか?」
「あ?」
「んだよ」
「もし…悪魔たちの監視下じゃなく、俺ら船頭相手だけだったとしたらお前たちは俺に最後まで着いて行こうと思えたのか?」
そういきなりの俺の疑問に二人は妙なツラをしてはいたが、一応口を開いては答えてくれた。
「それは分からん。恐怖の対象に支配されていなけりゃまた結果は変わったかもしれん。悪魔たちさえいなけりゃそりゃあまた反逆出来るしな。俺たち罪人のが数は多いからよ、自由を奪い取る為ならまた俺は人を欺くし人を動かすはずだ」
「俺も人は殺してきてる身だもんで、悪魔っつーセーフティがなけりゃ多分平気で人殺してると思うぜ。そりゃこんな場所に留まるより自由勝ち取ってやりてぇからな」
「……つーことは、お前らは俺のことを平気で殺せたって意味か?」
この一言で二人は数秒黙り込むも、もう一度口を開く。
「…さぁな」
「そんなの知るわけねぇだろ」
「そう、か」
ま、これでこそコイツらって感じの返答でどこか寂しい自分もいるし、逆にホッとしているような自分もいる。
しかし二十四番が「でも…」と言葉を続けようとするので、逸らしていた目をそちらへともう一度向けてみせた。
「俺は思うんだ…。こんなにも嫌いな罪人相手に命を懸けてまで生き続けると心に決めたお前の心は鋼どころじゃねぇなってよ。俺たちを殺して本土戻っていればそのまま幸せだって手に入ったはずなのに…なんでその選択をしなかったんだろうなって思うぜ。お前は幸せになってもいい男だったというのに…」
「ふん…。俺にゃあ不幸がお似合いってか?」
「自ら不幸を選んだ男だとは思ってる」
「そうかもな。…でも、この十年悪いことばっかじゃないのは確かだったから。それに、もうここまで来ちまったからこのまま行くよ」
そんなことまで考えてくれてたのか…。やべ、なんか小っ恥ずかしいな。
照れているのを隠す為、ははー…っと苦笑いしてみせるも二人は口の端をフッとあげては「そうだな」と返してくるだけ。
「お前は不幸がお似合いな男だもんな」
「悪魔と契り交わしているうちは幸せなんて訪れねーよ〜」
「うるせー…!もういいからこっち来たんなら他の仕事任せるぞっ」
「うへぇ〜」
「しゃーねぇ、やるか」
「へーい」
よし…、なんやかんやあったけど仕事すっか。
終わりが分からなくなってしまったから強制終了⸜(ˊᗜˋ)⸝
船頭さん、罪人の御二方、お疲れ様です♪
罪人の皆さんも、複雑な人生があるんですね(しみじみ)
二十四番は、止むに止まれず犯した罪なんですねぇ…。
密かに純米酒を持ってきたから、ま、一杯、差し入れ。
…それにしても、船頭さんって本当にイイ男だなぁ。
人として深いというか…あ!でも、惚れないからね!
私は七十二番一筋だから(^ε^)-☆Chu!! by めい
七「返信遅くなってごめんねぇめいちゃーん!酒ありがたく頂いていくわぁ〜!♡」
船頭「そんなハッキリ言わんでもいいじゃないか…。いやでも褒めてくれるのは嬉しいけどね?ありがと、いつも」
二「んまぁ俺の場合は船頭が言ってたように真っ当な仕事就いていればこんな目には遭わんかったとは思うぜ。せいぜいクスリでしょっぴかれるくらいだろーし。俺ら罪人はアホって意味よ」
七「真面目ちゃんになっちまった俺たちでもぉ、続けて愛してくれよな〜めいちゃん♡ 俺らも死ぬその時までは頑張るからさぁ」
船頭「これからもよろしく、めいさん」
いつもいつもコメントありがとうございます、めちゃ励みになります( ˶’ᵕ’˶)