ジ、ジークぅうwwってなってしまったけど、これで良かったんだろう‥な。それとなんとな〜く予想してた展開がまさかホントに来ると思わなかったので、ちょっと拍子抜けしてビックリしちゃった( ºΔº )
エレン以外のみんなはこのまま生き残って欲しい‥。エレンは分からん‥どうなるんや‥
最恐トリオ9
現れやがったな衛兵!
無事に俺と主君のところまで送り届けてくれた最強サカザキと白黒騎士はというと、もうとっくに元の世界へ戻って行ってしまった。いや、それでいい。衛兵は俺たち狙いとはいえ誰をどう捕らえるか分からんから、サッサと帰ってくれた方が有難いんだ。
秘密警察が上空から降ってくる衛兵に気づいた時、俺たちの方を睨んでは「テメェら何しやがった!?」と怒鳴ってくる。
「残念だなぁ秘密警察、俺たちと仲良くなっちまったばかりにこんな事に巻き込まれちまって‥あぁ可哀想!」
「こんな凶悪な犯罪者なんかと連んでなきゃこうはならなかったかもしれんのによ。それがお前の運の尽きってやつだな」
「おめーら犯罪者なのか!?」
「おう、そーだぞぉ。自己紹介させて頂こうか。俺は七十二番。罪人たちの舟っつー作品の高見沢だ。罪状は監禁罪に殺人ってところかなぁ。多分お前の想像以上に人殺しはしてきてるはずぅ」
「じゃあ俺も自己紹介しようか。俺は主君と呼ばれている自由への咆哮という作品の桜井。自分の会社の地下深くで大勢の可哀想な奴隷共を飼っている。ま、ソイツらを騙して地下に閉じ込めて最終的には殺し合いのゲームに参加して貰う為に、な」
「は、はぁ!?なんでそんなヤベー奴らがこんなとこに野放しになってんだよ!お前らの世界に警察はいねーのか!?」
降りてきた二体の衛兵が秘密警察を守るかのように俺たちへと敵意を露わにしていやがる。
「残念だが俺の世界では警察なんてもの無意味だ。金で買い取っちまえばこっちのもんさ」
「ま、俺の世界は警察どうこうって以前に島流しされた一人の罪人にしか過ぎねぇよ。こんなんでも今一応、自分の世界のストーリーでは反省してるクチではあるんだけどねぇ」
「よく分からんが俺をここに連れて来たのはなんの為だ!お前らを逮捕してやる為か?あ?」
「それがさぁ、俺と主君とお前の三人揃って〝最恐トリオ〟なんて呼ばれてる訳。始めの頃はまぁ、なんつーかぁこんな風にお前も俺たちも敵意剥き出しだったんだけどよぉ」
「知らねーうちに俺たちはよく連む仲になってたっつー訳よ。‥なんでか知らんがアンタは俺たちを憎むというより、仲間と認識してくれた。頭おかしいんじゃねーの?」
「言ってる意味が分からん!なぜ俺がお前らみたいな犯罪者と連まにゃならんのだ!」
「うん、昔はよくそう言ってたぜぇ」
「だから‥俺はお前らなんか知らねぇって言ってんだろ!!」
「いいや、分かってもらうね。これからお前の記憶を引きずり出して俺たち‥いや、ここの世界の俺たち全員を思い出させてやる!」
「どんな手を使ってでも力尽くでも思い出させてみせる!」
「上等じゃねーか!かかって来いやッ!!」
構える体勢に入った秘密警察を見て、俺と主君は何も考えずに突っ込んで行くだけ。
そうすれば秘密警察を守っているかのような衛兵共が、俺らに向けて武器を向けてくる。よし、来い!!
カッと光る真っ白な景色。
眩しくて思わず目を細めながら走り続けていくと‥‥
「‥‥ハッ」
「ちゃんと精神世界に来れたようだな‥」
気づけば真っ暗闇な何もない空間だけが広がっている。ただ前回と少し違うのは‥
「下に薄く水が張ってる‥」
「それより秘密警察はどこだ?」
「‥いた、あそこだ!」
「行くぞ!」
バシャパシャと音を立てながら、たった一人ここの暗闇で取り残されて幽閉されているあの男の元へと走り出す。
「秘密警察っ!」
コイツの元へ辿り着いた際、バシャアッと水しぶきが舞うも奴はそんなもの耳も目にも入っていない様子。相変わらずコイツの記憶は涙を流しながらここで静かにしているって訳か‥
俺も主君も、ただひたすらにコイツの手首に絡まっている鎖を解くしかねぇ。
「なんだこの鎖‥解けそうに見えるのに全く動かねぇな」
「前回もこれで手間取っちまったからな。もう秘密警察の存在は無視してこっちに集中するしかないなと思ったんだが‥大の大人二人してでもビクともしねぇのかよ!」
「おいコレ絶対失敗する未来しか見えんぞ‥!」
「失敗したっていい!何度だって衛兵に立ち向かえばここに来れるはずだからな!」
少しずつでいい‥ちょっとずつ解けさせていけばいいだけなんだ‥!何度でもここへ来てこの鎖を取り外してやる!
がむしゃらになりながら、鎖を自分の口元へ持っていき歯でなんとか引きちぎろうとするが‥やっぱり厳しいか。主君の方は持ってきていたナイフで鎖の根元から断ち切ろうとしているが、やはりあっちも傷一つすら入らない状況。
くそっ‥!どうすりゃこの鎖が切れるんだよ!
やっぱり‥‥アレしかないのかもしれんな‥
ここに居ること数分。やはり時間切れのようで、この暗い空間から少しずつ白い光が漏れだしてくる。
「主君!受け身の準備してろ!」
「お、おう」
ギリギリまで鎖を解こうと奮闘していたが、次第に光が俺と主君を覆いかぶさってこようとしていたので、意識のない秘密警察に向かって叫んでみせた。
「おい、秘密警察!お前を必ずここから連れ出す!だから‥だからもう少しだけ待っててくれッ!!」
そして元の現実世界に戻ってきた時‥
受け身の準備をしていた為か、今度は吹っ飛ばされてはいても体のバランスを整えてタンっと地面へと着地することに成功した。主君の方も、俺みたいに体力がある訳ではないので足を着いて着地することは出来なかったものの、身構えていたのもあって上手く受け身を取ってからすぐさまバッと体勢を整えていた。良かった、怪我はしてないようだな。
「大丈夫か主君!?」
「俺は平気だ!もう一度衛兵のとこへ‥」
そう主君が言いかけた直後、俺たちの後ろから俺と主君の名前を呼ぶ声が聞こえてくるではないか。
やっと来たか、アイツら。
「待たせたな二人とも!マモン様に頼んで聖の剣強化してきたぜ!」
「社長、ご無事ですかっ?」
「船頭、桜井っ‥!早くこっち来い!」
「棚瀬たちも急げっ!」
現れたのは俺んとこの船頭と桜井。そして主君のとこの坂崎と俺と秘書。ソイツらが全員全力でこっちに向かって走ってきている姿が見えたので、急いで貰う為に急かすと、衛兵と秘密警察の坂崎の後ろの方から奴の仲間たちも俺たちを追いかけてこっちまで来ちまっているところだった。あ、やべぇ。
ここで秘密警察の坂崎を連れ去られたら終わっちまう!つーか俺らが最強サカザキにぶっ殺されちまうじゃねーかよ!それだけは勘弁だ!
主君が秘密警察たちを見ながら「どーする?」と聞いてくるので、「いっそのこと全員巻き込ませりゃいい‥!」とだけ答えれば、俺も主君ももう一度衛兵の方へと立ち向かう。
流石にこんなに大勢向かって来られたら、衛兵も何をどうすればいいのか戸惑っているようで、四方八方から向かってくる俺たち目掛けて再び光を放ってきた。よし、これなら次でもしかするとなんとかなるはずだ‥!
「くっ、眩し‥」
「なんだ!?」
「坂崎ぃッ‥!」
真っ暗闇‥
戻って来れたのかっ!
「おい、七十二番」
「なんだ?」
「下の水が‥くるぶしまで来てるぞ」
「んなっ‥」
まさか‥ここに来る度に水位が上がってくるのか!?だったら早く‥本当に早くアイツを助けないと、手遅れになっちまう可能性がある‥!
他の奴らはここの空間に飛ばされて困惑しているが、俺と主君が秘密警察を見つけてそちらへと一直線に走って行けば後ろからは全員が追いかけてくる。
秘密警察たちは奴を見つけた時、五人ともアイツの名前を叫んですぐさま坂崎の元へと降り立ち、奴の顔を見た瞬間凍るような空気がキンと張り詰めた気がした。ま、今のアイツ意識ないとはいえ泣いてる状態だからビビるに決まってるよな。
そして秘密警察の名前を叫び続けている五人。可哀想だが今の坂崎はお前らの声なんて一言も聞こえちゃあいねーんだよ‥!
船頭、桜井、そして主君のとこの坂崎と俺と秘書がこっちへやって来ると同時に全員で秘密警察の坂崎を縛り付けている鎖を取り外そうと試みる。コイツらには予めどんな場所か、秘密警察がどんな状態かを伝えておいたので説明することもなくすぐに取り掛かってくれたのが有難い。
しかし、案の定鎖が外れない。
「お、おいおい!男七人がかりでやってんのにビクともしないのかよ!」
「これは一筋縄じゃいかない訳だな‥!」
どれだけ引っ張っても引きちぎろうとしても、どうやったってヒビすら入らない。いや、傷すらつかない。ダメだ、こんなんじゃまた現実世界に戻っちまう!!
「出し惜しみしてても仕方ねぇ!船頭!聖の剣でやってくれ!」
「全員離れてろ!秘密警察たちもここから離れろ!」
「でも、坂崎が‥っ」
「いいから早く!!時間が限られてるんだ!」
秘密警察の坂崎から離れるのを躊躇しているコイツらを、主君のとこの三人が無理やり引き剥がしては少しだけ距離を置く位置まで連れて行ってくれた。気が利く奴らだな。
俺たちも船頭の後ろに待機してみせると、船頭は秘密警察の手首に絡まっている鎖目掛けて剣を打ち付けた途端、バリバリバリィッという物凄い閃光を放っては鎖に少しずつ亀裂が入っていくじゃねぇか。やった‥!
だが、鎖の方も壊れるのを拒むかのように船頭を吹き飛ばそうとせんとばかりの風と閃光で抵抗している。踏ん張ってはいるが、船頭も息がしづらそうにしては耐えているもののキツそうだな‥
「おい、主君‥」
「あぁ‥」
船頭だけにやらせられねぇ。
今にも後ろに吹き飛ばされそうになっている船頭の隣にやってこれば、俺も主君も剣の柄に手を伸ばそうとした時に船頭が「やめろ!」と止めに入ってきやがる。
「なんでだ!?」
「忘れたのか!?この聖の剣はお前らみたいな罪人を拒む剣なんだぞ!?」
「だからどうした!」
「っ‥。自分らに何が起きるか知らねぇから自己責任にしてくれ‥!」
「あぁ!」
「分かってらぁ!!」
俺と主君が剣の柄を握りしめた途端、ブワッと心の中に流れてくるこの嫌な感覚‥。思い出したくもない記憶が一気に頭の中へ鮮明に‥そして細かい描写まで隅々と蘇ってくるこの感じ‥忘れてたよ‥っ。死ぬほど辛くて‥自分さえも死んじまえばいいと心の底から思っちまうものだと‥
自分のことで精一杯すぎて主君のことを気にかけてやれねぇが、アイツもそれを承知でこの剣に触れたはずだ‥。どんなに辛い記憶だろうと、向き合わなきゃいけねぇ時があるんだ‥っ!
秘密警察を救う為には俺たちの苦しさやしんどさなんていくらでも犠牲に出来る!!
「七十二番、主君頑張れ!もう鎖が切れるぞ!!」
「くっ‥!」
「外れやがれぇえええッ!!」
バチッ‥!!
切れた!?
だけどっ‥
「お前ら全員受け身を取れるように準備しておけッ!!」
「えっ!?」
「なんだ?白い光が迫ってくる‥」
「クソっ!!」
「秘密警察‥!」
手首の鎖が外れ、やっと解放された秘密警察の坂崎のことを倒れそうになったところを主君が受け止めようとして、俺はコイツの手をグッ‥と引っ張ってみせた。
これでコイツを助けてやれる‥!
そう思っていた。
「あっ‥」
白い光が俺たちを包み込んだ時、俺の手からは秘密警察がいつも嵌めてある手袋だけがスルっと抜けてしまった‥
そんな‥‥
手袋だけが抜け…!? みんな諦めちゃ駄目 !!! 頑張って!
涙の海に泳ぎ疲れても、諦めるための船には乗らないで!!
ノマ坂「おぅ、ここで高見沢リードボーカルの曲で応援するとはねw」
ノマ桜「正直俺ら空気だから、高見沢がなに考えてるのか未だに分からん」