靴間違われたの

先週の木曜日役員会あったのにまた月曜日にすぐ役員会というね。ハァ〜って感じや😂

そしたらその役員さんの中に私と同じ靴の人がいて、その方が間違えて私の靴を履いて行っちゃって😂

焦ったけどまだ園内にいたから慌てて「そっちが多分私の靴なんですけどぉ〜…」って言ったら凄い勢いで謝られた😂

せやね…私も次からは違う靴履いていくことにするわ…笑

帰ってなくてホント良かった🤣

そしてお話これで一応終わりだけど、眠いからもう読み返してない!また明日読み返して修正するから、色んな箇所誤字ったりしてても気にしないでー😂

眠い中書いてたからもう展開がこんなんでいいのか状態だからそこもすんません…🤣

なんというか、罪人たちの舟聴いて船頭さんたちの方を妄想してたせいでそっちに頭引っ張られかけてるから、自分でもよく分からんくなっちゃってる😂

🌾(※) 修正しておきました!見直さないと本当にひでぇ誤字ばっかで笑っちゃいましたꉂ🤣w‪𐤔

あと書いちゃいけないこと書いてました!クラ棚は!大学生でまだ若いので!髭ありません!!w

 

 

話しをしましょ

 

棚瀬くんが「もうすぐ先輩たちこっち来ますよ」とスマホの画面見ながらそう伝えてきてくれたので、ようやく幸二と会えると分かって少し心が安堵する。逃げられなくて良かった…、幸二とこれでちゃんと話し合える。

「全部棚瀬くん任せにしちゃってごめんね本当に…」

「気にせんといて下さい〜。大好きな桜音先輩の為ッスから〜!」

ニコッと胡散臭い笑顔を向けてくれる棚瀬くんだけど、今はなにもツッコまないでおこう。なので素直に「あはは…、ありがとね」と一応遠慮気味にお礼を言っておく。棚瀬くんが私のこと恋愛感情抜きにしても大好きとかは絶対ない気がしてはいるし、彼は少々なにを考えているか分からないのでこちらも発言には気をつけよう。しかも今二人きりだし。

棚瀬くんと二人になってからもうそろそろで一時間ほどが経とうとしている。彼とこんなに長い時間二人きりになったことないから今もちょっと変な感じがするというか、妙な緊張があるといえばあるかも。変なことはしないと宣言してくれたからそこは信じてはいるけれど、前に一回だけあんなことしちゃったから私だけかもしれないけど少し気まずい…。こういうのがあるから男女の仲って面倒くさいよな〜…はぁ。

私がベッドの上に座って壁際にもたれていて、棚瀬くんはベッドの下の長座布団の上で座っている。敢えて彼の方から一定の距離を保ってくれている感じはするので大丈夫なはずだ。まだ今週買い物へ行ってないから家になにもなくてお茶とちょっとしたお菓子しか出せなくて申し訳ないけど…

 

「棚瀬くんお腹すいてない?大丈夫?」

「ヘーキっす。それより桜音先輩は?なんか買ってきましょか?」

「えっ?だ、大丈夫だよ…!私は家にある物でなんとかするし…!棚瀬くんの分まで準備出来ない量だったせいでお昼も作ってあげられなくてごめんね…」

「気にせんといて下さい〜。昼メシ抜きでも慣れてますんで。俺も気ぃ効かんでお邪魔しちゃってすんませんっした。家にあがるならなんか買ってこなくちゃいけなかったのにね」

「うぅん、そんなこと気にしなくて大丈夫だよ…!高見沢くんなんてもう手土産すら持ってこないから」

「先輩らしいっすね。…でも最初はちゃんと持ってきてたんだぁ、タカミー先輩も」

「そうだね…。よくお酒買ってきてくれてたかな?」

「あー…なんか納得」

「ねぇそれどういう意味?」

ニヤついたような目でこっちを見てきては一人で納得している棚瀬くんのせいでなんかこっちが恥ずかしい思いをしてしまったじゃないか。私どれだけ大酒飲みだと思われてるんだろ…もうヤダ。

「でもさ、なんだかちょっと懐かしいなって思っちゃったよ、棚瀬くんとこうして二人きりでいると」

「? なにが?」

不思議そうな表情に変わっていってしまった彼だけど、さっきから彼の優しさが最初の頃の高見沢くんにそっくりだったっていうのもあって、流石は後輩だな〜なんてある意味感動してしまった。

 

「気が遣えるところとか高見沢くんそっくりだね。こんなに暑いのにわざわざなにか買ってきましょうか?ってすぐ聞けるところとか凄いし彼に似てるね」

「あ〜…。ンなもんヤリチンならやれて当然でしょ。じゃないと女と簡単にエッチなんて出来ませんって」

「やっぱそういう理由なんだ」

「俺別に容姿にめちゃくちゃ自信あるとかじゃないもんでトークや気遣いを特に磨いておかなきゃ相手してくれないっしょ?」

「そう…?棚瀬くん格好いいと思うんだけどなぁ?」

「なにそれ桜音先輩に言われると嫌味にしか聞こえないッス〜」

えっ?いや別にそういう意味で言った訳じゃないんだけどな〜…?きちんと清潔感もあって瞬発力や思考も早いというか、なにかと手助けもしてくれる優しい部分ももちろんあるしさ。

「ごめんごめん。…けどさ、あの頃の高見沢くんもやっぱりそういう思考だったってことだよね今の話しを聞いてると」

「優しくチヤホヤしてりゃあ心開いて警戒心もなくなってエッチさせてくれる率高くなりますからね〜そりゃあ」

「始めはそんな風にしか私のこと見てなかっただろに…いつの間にか凄く好かれるようになっちゃったのが本当に不思議でさぁ。なんだかんだ幸二とも仲良くしてくれてるから有難いなぁ〜って」

「ところでタカミー先輩とのエッチってどんだけ気持ちいいんスか?ぶっちゃけ坂さん先輩とどう違うんですかー??」

「ンな…っ」

やっぱり高見沢くんの後輩だなって強く思った瞬間もしれない。今の私の話し聞いてて急に変な質問ぶっ込んでこないでよ、もう。だって答えにくいし…

恥ずかしくなって顔が急に赤くなってしまった私に対し、棚瀬くんがニヤニヤしながら「ホント分かりやすくて可愛いッすね桜音先輩って」なんて言ってくるから余計にまた体が熱くなる。やっば、汗かいてきそう。

 

「うるさいなぁ…。そういうことは聞いてこないでよ…」

「だってこの間の旅行中でも坂さん先輩とタカミー先輩とヤってた時の声の大きさとか反応が違いすぎてめちゃくちゃ興味ありますもん。坂さん先輩でもちゃんと気持ちいいんスかアレで?」

「失礼だなぁ、幸二とは幸二でちゃんと気持ちいいもん…。高見沢くんにはない気遣いや優しさは幸二の方がちゃんと持ち併せてるもん。愛されてるんだなって本気でそう思うもん」

「へ〜〜」

ニヤケられるとホント恥ずかしくなるからホントやだ…。こっち見ないでよもぉ。

「いやマジで桜音先輩超エロくていいっすよねー。坂さん先輩からは愛されいちゃラブセックスして、タカミー先輩とはおかしくなるくらい激しくイかされるエッチしてるんでしょ?しかも彼氏公認で。桜音先輩超楽しいっしょぶっちゃけ?背徳感ヤバくて脳汁ダクダクでしょ絶対」

「っ〜〜…!」

「顔が楽しいって言ってますねぇ分かりやすい。ま、浮気とかも背徳感あって彼女とかとヤるのと違ってかなり気持ちーッスけどやっぱバレた時が修羅場ッスからね。桜音先輩は彼氏の坂さんに見られながらタカミー先輩ともヤって一緒に3Pしてるとかホント俺も混ざりたいくらい興奮しますもん。クールそうに見えてた桜音先輩がこんなに超エロい人だと思わなかったから正直今もヤりたい気分ッスよ?」

「えっ…?えっ??」

一瞬ドキッとしてしまったが、棚瀬くんはすぐに言葉を続けてくれる。

そしてベッドに両肘ついては両手を頬っぺに当てて頬杖をつきながら変なお願いを口にしてくる棚瀬くん。

「けど今日は宣言通りしませんから安心して下さい。いつか4Pしましょーよ桜音先輩〜。吉田と鈴木も入れてもいいって言うんなら6Pしましょうよ6P!絶対楽しいですし坂さん先輩も喜びますって!」

「で、出来る訳ないでしょお!?ホントなに言ってんのさ…!!」

とんでもない提案をされてまたまた顔と体が熱くなり、そんなこと言われてしまったせいでほんの一瞬それを想像してしまった自分が本当にムリすぎる。六…六は流石にムリ!いや棚瀬くんとの四人でも嫌ですけどね…!?

そりゃ幸二は大興奮してそうだけど高見沢くんがそんなの許すとは思えないし…。で、でもこんなこと言われたせいで初めてバカな考えをしてしまった自分が悔しい…。妄想とはいえ私なにやってんのマジで!めっちゃ恥ずいんですけど…!

 

「あれ〜?イヤって言う割には反応が悪くないッスね〜?」

相変わらずニヤニヤされながらこちらを余裕そうな表情で下から見上げてくる棚瀬くんだけど、女の人の扱いにはもちろん慣れているのでどこかこの状況を楽しんでそう。もぉ〜…!私がこんな子相手に勝てる訳ないでしょ!

早く幸二と高見沢くん帰ってきてよーー…!!

「やば、体めちゃくちゃ熱い…!最悪すぎる…!」

火照った体を冷やす為に必死でパタパタと手で風を送ってはいるが、こんな程度じゃこの上がりきった体温が下がるはずもない。

「あーぁ、こんなことならタカミー先輩が声かける前に一か八かで声かけてみりゃ良かった。そしたらヤれたかもしれないのに〜」

「ふんっ…、残念でしたー」

わざと挑発する為、少しだけ舌を出してべーッてしてみたら棚瀬くんがムッとした表情に変わってしまったから「あ、ヤバい」とは思ったものの、棚瀬くんは視線を逸らしてからハァー…と大きなため息をついてしまえば、もうこれ以上私に意地悪を言うことはしないでいてくれるみたいな雰囲気。

「ていうかさっきサラッと流してたけど、浮気なんかしちゃダメだよ棚瀬くん…」

「それツッコミます〜?」

やれやれと言いたげな態度の棚瀬くんだけど、でもそこはやっぱり引っかかる一言だったからこちらも言わずにはいられなかったのかも。

 

「今って彼女いるの?」

「いませんよ?いたらこんなに遊んでませんって〜」

「いても遊んでるでしょ…」

「まーね?」

ヘラヘラしてるから多分私がこれ以上言ってもスルーされるだけだから言わないでおこ。この人たちと恋愛についてマトモに話し合ってたら疲れるだけだしね。

すると玄関の方から物音がしたかと思えばその二つの足音はこの部屋までやって来るので、幸二と高見沢くんがやっと来てくれたんだなってやっとちょっと安心している自分がいた。ごめんね棚瀬くん、信じてない訳じゃなかったけどやっぱまだちょっとその…ね?

そしてドアを開いた幸二がそこには立っていて、その後ろに高見沢くんがいるのが見えたので私の方から「幸二」と彼の名前を言おうとしたのだけど、幸二の方がバッと私の座ってるベッドの上へと乗ってきて正座したかと思いきや、いきなり「ごめんなさい桜音さん!!」と彼らしからぬ大きめな声でいきなり土下座をしてきた。

な、なんだろう?なんで急に謝ってきてるの幸二は?

 

「へっ…?」

「俺はまた貴方と別れた方がいいんじゃないかとそう思ってしまいました…。本当にごめんなさいッ!」

「どうしたのさ幸二…?またなんかあったの?」

「だって……」

またなにか思い詰めていたのだろうか?土下座なんてしている幸二に頭をあげてよ、と伝えながら彼の深々と下げられている頭を撫でてあげるとようやく幸二が顔をあげてくれて私と向き合ってはくれる。でも彼の目線は私の目とは合っていなくて、どこか別の方向を見ているのはなんとなく分かってしまう。

「俺は貴方に確認することもなく憶測や妄想だけで勝手に傷付いて、俺のせいで桜音さんが大学の奴らからおかしな目で見られているんじゃないかと思うとそれが本当に申し訳なくて…。さっきのナンパもきっとお誘いだったんだろうなって思うとその…流石の寝取られ性癖でもやっぱちょっとそれはキツくて…。あの時桜音さん、アイツと二人きりで話してたからこんな俺が邪魔することも出来なくてつい逃げちゃったから…」

うわぁ…やっぱり見られてたのかー…、本当自分最悪だ。なんでもっとちゃんと幸二のこと考えてあげられなかったんだろう。自分の失態に落ち込むものの、早く誤解を解かなければならない。

えーっと…、まず何からなんて訂正すればいいのか悩むなぁ。

 

「あの…私は基本的に幸二に隠し事なんてするつもりはしないし、大学の中くらいなら私のこと変な目で見てきたり狙ってこようものなら私のファンの子たちが許さないって牽制すればある程度は大丈夫なはずだよ?」

「ほんと……?」

弱々しく問いかけてくる幸二がなんだか可愛い。しかもちょっと涙目っぽく見えてしまって、それが本当に豆柴ちゃんみたいでもう一回頭ナデナデしたくなっちゃう。

「うん。ほら、なるべく私も自衛はしっかりしていきたいって言ったでしょ?それにあの事件があってから噂になっちゃうのも仕方ないし、ある程度は覚悟していたからそんなに嫌な気分にはなってないよ。間違っていたらそれを訂正すればいいだけのことだしさ。そう思わない?」

「うん…そう思う…」

でもまだ幸二の態度は弱々しい。

「俺がこんな性癖だから…桜音さんがアイツと寝てもいいかも?とか思われたりしたらそれも嫌だったし、こんな俺なんかよりカースト頂点の奴相手だからもし桜音さんが惹かれでもしたら俺勝てる訳ないからさ…」

小声で俯き加減で話してくれている幸二に対し、棚瀬くんが「確かに!」と大きな声で言うもんだから立って見ていた高見沢くんが棚瀬くんの頭に一発手の平をお見舞いしていた。そのせいで棚瀬くん痛がってるけど。

「私が幸二を見捨てると思ったの…?」

「うん…。さっき桜音さん、アイツの手を引いて人気の少ない方まで行って二人きりで話してたうえにアイツが桜音さんは夏休みの間で何人もの男と寝たって言う話し声が聞こえてきちゃって…」

「えっ!ウソ!?あの会話聞いてたの…!?」

私がめちゃくちゃ驚いて幸二に対して詰め寄るみたいな感じになっちゃったけど、幸二が少し体を後ろに引いて私の声にビビってしまったのか、ちょっとだけ肩がビクついたようにも見えた。

 

「ご、ごめん…。だから俺そのあと逃げちゃって…。そのせいで頭ん中色んな考えがグルグルし出して気づいたら桜音さんを置いて大学出ちゃった…。本当にごめん…」

「それは別に怒ってないからいいんだけどさ…!えっ、幸二は本当に私が他の男と寝てると思ってたの??」

「だって俺の寝取られ性癖物凄く理解してくれてたら、俺が知らないうちに他の男と会って寝てたりでもしてたら、それはそれで俺を喜ばせようとか考えたりしてるんじゃないかって…」

ちょっとまって!幸二なんかとんでもないこと言ってるけど大丈夫!?

い、いやでも幸二がそういう心配しちゃう理由も分かるけどさぁ…!

「幸二!私そこまで変態じゃない!そんなにレベル高いプレイ出来ないッ!只でさえ幸二と高見沢くんの二人を相手するのに一杯いっぱいなのに、休みの間で私が他の男と会う暇あった…!?ていうかそんな体力持つ訳ないでしょっ!幸二たち相手するのだけでも精一杯なのに…!!」

私は一体なにを口走っているんだろう。しかも棚瀬くんがいる目の前で。

恥ずかしいけどここはきちんと言っておかなくちゃまた幸二に変な気を起こされたら溜まったもんじゃないからここは強めに言っておく。大事なことだし。

「本当に……?俺に飽きたりなんかしてない…?俺に失望とかしたりしてない…?」

今にも泣きそうで震えそうな子犬。愛おしくなって思わず抱きしめたくなるようなか細い幸二の声。

「してないよ…!私が好きなのは幸二だもん!幸二のことが大好きだから……その、さっき大学で高見沢くんと一緒に私のあんまり知らない女の子と楽しそうに喋ってるとこ見ちゃって…妬けてきちゃったというか…」

「……えっ?」

 

あの時三人で話していたところを桜音さんに見られていた?いつから?いつからだ??

あの時珍しいことに自分からほんの僅かながらにも心を開きかけてはほぼ初対面の人に対して自分からあんなにも…しかも陽キャでキラキラしてる女子に対して俺の中ではかなり喋っていた方だったから、それを桜音さんに見られていただと??

心の中で瞬時に「ヤバい…!!」と、真っ赤な警報が鳴り出したかのようにめちゃくちゃに慌てて取り乱しそうになっては「ごごごごごめんんん桜音さんんん…!!本当にごめんなさいぃぃ!!」と何度も土下座をしてペコペコ謝ると、桜音さんの方も両手を顔の前でブンブン振っては「やめてよ幸二…!そんなに謝らないで!?」と強く否定してくる。

でも、その…だって……

はああぁぁぁーー〜〜……

とんだ失態だ…。貴方のことも忘れて目の前の女性に心を開きかけた罰だ…。こんな俺を殴って下さい…

 

「桜音さんのことも考えずに本当にごめん…。貴方を傷付かせてしまうなんて俺最低だ……」

泣きそうだよ…

「だからぁ、大丈夫だってば…!異性と話すことなんてそんなの当たり前だしそこは気に…してないとは言わないけどぉ…」

「ほら〜…!やっぱ俺のせいじゃん…!」

「違うっ!違うの!私の心が狭いだけ!幸二は悪くない!私が幸二とその子が楽しそうに話してるところを見てちょっとヤキモチ妬いちゃっただけ!…いつも初対面の人に対しては目も合わせないし自分からそんなに喋りにいくことなんてないのに、今日の幸二そうじゃなかったもん…。だから…ちょっと、あの子にズルいって思ってしまったのかもしれない。私の時でさえ幸二あんな風じゃなかったのに…と思って」

「それは…」

本当にヤキモチ妬いてくれてたのか桜音さんは…?こんな俺なんかに??変な人だ。

「あとはやっぱり…二人の間にいるのが私じゃないんだーって思ったら、なんだか凄く嫌な気持ちになって…ちょっとだけ悲しくて苦しくて…寂しかった」

「…!」

「桜音…」

桜音さんそんなこと思ってくれていたの…?

驚いて言葉が出てこなかった俺とは違って高見沢はすげー嬉しそうな声で「ありがとな桜音。めっちゃ嬉しいわ」と即お礼を言えてしまうコイツがやはりムカつくし羨ましくもある。

「うん…。だからこんな自分が醜くて嫌になっちゃった。そしたら幸二の電話に出たくないって思っちゃったの」

「桜音さん…」

そっか…、だからあの時出なかったんだね。気づいてないだけかな?って思ってたけど、あの時俺の電話には気づいてて出なかった……いや、桜音さんの心情的に出れなかったと言った方が正しいのか。

 

「だからごめん幸二…。私も幸二の電話に気づいていながらも出てあげられなくて…。本当にごめんね」

心から申し訳なさそうにペコッと頭を下げては反省してしまっている桜音さんだけれど、もちろん俺の方も電話にわざと出なかったのもあるので慌てて「やめて!頭下げないでよ桜音さんッ!」とアワアワしながらもその行為をやめさせる。だって桜音さんなんにも悪くないもん…!俺が油断していたからこうなってるんじゃん…!

でも桜音さんが初めてそうやって妬いてくれた…

めちゃくちゃ嬉しいのと同時に、先日高見沢に対して「俺は桜音さんを不安になんてさせないから嫉妬の感情を向けられない」とか豪語していたのにも関わらず、ソッコーでヤキモチ妬かせてしまってるじゃないかよ俺…。ダサいし恥ずかしい…

いや、でもやっぱりヤキモチ妬かれるって…可愛いし俺のこと本気で好きでいてくれるんだなって思えてとてもホッと出来たような気がした。うん…めっちゃ可愛いや桜音さん。

そんなことを考えていたからなのか、謝っている桜音さんを見ていると本当に可愛くて可愛くて仕方なくなってしまい、ダメだと分かっていてもニヤけてしまうではないか。それを桜音さんに悟られ、ジト目で「幸二ぃ〜?」と言われてしまったが慌てて「な、なんでもありません…!」と誤魔化すしかなかった。

「私が心から謝ってるのになんて顔してんのさ〜」

「いやだって…、桜音さんが初めて妬いてくれてるって思うとめちゃくちゃ嬉しくて嬉しくて…。それに桜音さんが今可愛くてしょうがないや」

「えぇっ?」

なんて言えばいいのか分からずな桜音さんが俺の発言に思わず照れてしまったせいで、俺の心にチロチロと火が灯り始めてきてしまうではないか。あぁダメだ、今は貴方を俺だけが独り占めしたい気分だよ。今日は高見沢にすら渡さない。

 

「でもあの時…すぐ行動に移してその場で確認すれば良かったことなのにね…。うじうじバカなこと考えてて俺って本当にダサいでしょ…?ごめんね桜音さん、不安にさせてしまって。それに別れたいなんて思ってしまって…」

「……やだ」

「えっ…」

桜音さんの言葉に思わず心臓に悪い方のドキッとすれば、桜音さんの顔を改めてちゃんと見なければいけないと思いそちらに視線を向けた時、こんな髪の隙間からでも桜音さんはしっかりと俺の視線を捉えた。

「もう勝手に離れていかないでって言ってるのに幸二はすぐそうやって一人になろうとする…。私の気持ち考えたことある?」

「うぐ……、すみません…高見沢にもさっき言われました…」

「高見沢くんの方が私の気持ちに寄り添ってくれてるんじゃないのそれって?」

わざとツンとした態度でむぅっとむくれている桜音さんだけど、すかさず高見沢が「やっぱ俺と桜音のが相性いいな」とかいらんこと言ってきやがるから腹が立つ。

「そう言われると…まぁ…。俺もなるべく桜音さんを一番に考えているつもりなのに、桜音さんを想えば想うほど離れた方が桜音さんも心穏やかで平和に過ごせるんじゃないかって思えちゃって…」

「…それで?今は私と別れたいの?」

少し棘があるような言い方だけれど、そりゃあそういう言い方にもなりますとも。本当にごめんなさい桜音さん。

 

「…別れたくありません。他の男に取られたくありません……」

情けない姿しか貴方に見せられないけれど、この本音だけは伝えなきゃならない言葉なので今度こそ貴方の目をしっかり見て言おう。逃げない為にも。

数秒間の沈黙が続き、気まずい雰囲気にはなったものの先に桜音さんがふぅ…と微笑みながらため息をつけば、桜音さんは「幸二にはリード付けておかなきゃダメなのかもね?」なんて冗談交じりに豆柴ネタをイジられてしまった。

ご、ごもっともです……はい。

「じゃないと勝手に走って逃げていっちゃうもんねー?」

「はい…」

「私は幸二のこと手放すつもりないよ?」

「あ、ありがとう桜音さん…」

「だって結婚してくれるんでしょ?」

「…っ。は、はい」

高見沢ならまだしも棚瀬がいる前でその話しされるとは思わなかったので、さっきとはまた違う意味でドキッとしてしまった。今日は心臓に悪いことばかりだ…

「よし、じゃあこの話はもうお終いにしよ!今回は私も幸二もどっちともが悪かったけど、私たちは別に嫌い合ってる訳でもなくちゃんとお互いのことがこんなにも好きなんだって確かめ合えたからそれでヨシにしようよっ」

そう桜音さんがいつものあの優しくて格好いい笑顔で許してくれたお陰で俺も思わず「は、はい!」と勢いよく返事をするしかなくなる。まぁいつまでもこんな話をしているより明るく場を盛り上がらせた方がそっちの方が絶対いいもんね。

だから俺もようやく笑うことが出来て、桜音さんに対してふわりと微笑みが向けることが出来た。

ありがとね、桜音さん。いつも貴方の強さに助けられています。本当に貴方のそういうところが大好きだ。俺はいい人と付き合えている証拠なのだろう。

そんでもって俺が遠慮気味にチラッと高見沢の方へと視線を流すと、それを察してくれた高見沢が「あーはいはい、あとで戻ってきますわぁ」と面倒くさそうに…だけれどどこか嬉しそうな言い方で棚瀬を連れてこの部屋から出て行こうとしてくれる。しかし棚瀬は「えぇっ!?今から仲直りックスするんでしょ!?そうでしょ!?俺も混ぜて下さい!!」とか訳分からんことほざいとるわコイツ。

 

「うるせぇ、もう俺らは行くぞ棚瀬!邪魔してやんな!」

「なんで!?先輩だってホントはバチくそヤりたいんでしょ!?」

「そりゃヤりてぇけど、」

ヤりたいはヤりたいんか。

「でも流石の俺も時と場合くらい考えるわッ!今は坂崎と桜音二人でセックスしたがってんだからここは我慢するところだろうが!」

「なんでぇ!俺この流れで4Pするチャンスかと思ってたのに!!」

「させるかバーーカ!!」

「はァ……。お前らがいると雰囲気台無しになるから早く出てけ…」

ヤりたいだのセックスだの4Pだの…今ここで言わんでもいいだろーが…

それのせいで桜音さんなんか恥ずかしそうにしながらさっき以上にむぅっとしては高見沢と棚瀬をかるーく睨んでいた。

「おら行くぞ棚瀬!」

「あーーーん、桜音先輩とのエッチがぁ〜〜…!!」

強制的に引っ張られていっては外まで連れて行かれてしまった棚瀬だが、一応ここは高見沢の気遣いに感謝しておいてやろう…

もう一度長いため息をついていると、隣にいた桜音さんがようやくフフッとおかしそうに笑ってくれたのでそれにつられて俺もアハハと笑う。あぁ良かった、貴方がこうして笑ってくれていて。悲しませなくて済んだ。それは紛れもなく高見沢のお陰ではあるから、やはりアイツには一番感謝しているのかもしれん。

 

「なんか雰囲気なくなっちゃったね」

「ホントだよまったく…。…やめとく?」

一応恐る恐るそう尋ねてみせるも、桜音さんは少し照れながら「うぅん」と首を振って俺のその言葉を否定してくれた。なら良かった。

「したい…。…しよ?」

「もちろん…!」

「私と別れたら後悔させてやるんだからなっ?一生引き摺る思いさせてやるッ」

「っ…!?お、桜音さ…ッ」

桜音さんに押し倒されてしまい、そして始まっていく口付けからの淫らな行為。

でもそれが幸せなんだからそれでいいじゃないか。桜音さんと別れたら、こんな幸せなこと二度と出来なくなるんだぞ俺?お前それホントに分かってんのか?別れたらお前が一番後悔するって分かってるんなら、もう桜音さんを悲しませるようなことはすんなよクソ陰キャ野郎めが。

自分で自分を蔑み反省し、これからしばらくの間は貴方と二人きりの時間をたっぷりと楽しみましょう…

 

⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆

 

「ねーせんぱぁい」

「あー?」

棚瀬に呼ばれたから返事はするが、棚瀬は横で歩いている俺を見てきては「先輩って本気であの二人が結婚するところまで見届けるつもりなのぉ?」とからかい口調で聞いてきやがるが、もうそんなもん気にせずに「あぁそーだが?」と肯定する。

「アンタらほんとーーに三人でいるのが好きなんですねぇ〜〜」

「悪りぃか?」

「…ぜーんぜん?ま、好きにやってたら〜」

「一々ウゼェな…、なんなん?」

「べっつに〜〜」

またなにか粗探しでもしてやがんのか分からんが、あんま棚瀬の相手してっと疲れるからもう無視しとこ。

「つーかお前授業どーしたんだよ?授業あんだろ?」

「新学期早々いきなりサボっちゃったじゃーんあの二人のせいでさ〜。はーやだやだ」

「…桜音をスルーすることだってお前なら簡単に出来たはずなのに、なにを考えてんだお前?」

ギロッと棚瀬の方を軽く睨みつけると、棚瀬は視線をこっちに流しながら含み笑いを浮かべたツラで「そんなもん理由はただ一つでしょ」と即答しやがる。

「ヤりたいんすよ、桜音先輩と。だから今日は助けてあげたの。優しさ見せてあげたの。アンタら二人が桜音先輩置いて逃げてっちゃうからさぁ〜」

「……。」

俺は別に逃げたんじゃねーやい。坂崎追いかけただけだっつーの。

「襲おうと思えば桜音襲えたのに、なんで今日それをしなかった?」

「やだな〜、桜音先輩だってあの事件以来男への警戒心も強まってるだろうから無理やりなんてしませんよー?」

「…ま、桜音に酒飲ませて酔った勢いに任せて“坂さん先輩なら絶対許してくれますよ〜”だとかなんとか言って桜音とヤろうと思えばお前ならヤれるはずなのに、自分から今日はなんもしない宣言するとはなぁ。意外すぎてビックリだわ」

「でしょ〜?褒めてよせんぱーい」

「褒めるかよ気色悪りぃ」

「なんでそんなヒドいことが言えるのもぉ〜」

後輩の中でコイツが一番何考えてって分からんなホント…。おっそろしい男だわ。

 

「まぁでも桜音助けてくれてサンキューな棚瀬。きっと桜音も坂崎も感謝してると思うぜお前に」

「あ〜…それならまぁいいッスけどー。でもあん時困ってる桜音先輩がなんかエロくて可愛かったんで、思わず助けちゃいました〜。あんなにイケメンで男っぽく振舞ってるクセに男たちから狙われまくってるとかサイコーにエロい女って感じがして堪りませんよ。ねぇ先輩!」

「あっっっそう」

礼言うのももったいなく思えるわ…ったく。

「…ねぇ先輩」

「だからなんだよ」

棚瀬が急激に声のトーンを一つ落として目を細めて俺を見てきやがったが、なーんか変なこと考えてるんじゃねーかって怪しく思えてきて思わず警戒してしまう。んっとにコイツは……

「いつまでこんなこと続けてるんスか?」

「は?」

「あの二人が結婚するまで…、それまでずっと同じでいたいんすか?」

「……。ダメか?」

なんなんだこの質問は…

「ふぅん…。あっそ。ま、いーか…卒業してもとことん遊んであげるよ先輩」

「はァ?」

なにをワケ分からんことを…。とかなんとか思っていると、唐突に棚瀬が「はーー大学戻ろ!」と急に声を明るくさせては腕を空へ伸ばして伸びをすると、アイツは本当にこのまま大学へ戻るようだ。

「帰らんの?」

「四限くらいは出ないとッスからね〜。今日はバイトもないし!…あ、でも腹減ったわ」

「なんも食ってねーの?」

「桜音先輩ん家、なんもないからって言われてメシにありつけなかったッス。だからなんか奢って下さい先輩」

「ヤダよ、金なくなる」

「持ってるクセに〜〜!」

「おめーだって金くらい持ってんだろ!」

「あ、そーいえば桜音先輩が俺と過ごしてるこの一時間で、最初の頃のタカミー先輩とのこと思い出して懐かしいとかなんとか言ってましたよ〜?」

「…へぇ」

そんなこと思ってくれてたんか、桜音。

「俺が買い物行ってきましょかー?って言っただけで優しい認定ッスよ。どーせタカミー先輩も同じよーなこと桜音先輩にしてたんでしょお?じゃないと懐かしいなんて言葉出てこないッスもん」

「んまぁ、そりゃあ始めの頃は桜音とヤりたいが為に優しくはしてたけどさ…」

「あの頃の先輩どこいっちゃったんスか?あんなにクソ最低でクズな男だったのに。桜音先輩すらヤリ捨てしようとしてたんでしょ?」

「まぁ…そうだけど…」

なにが言いてぇんだこの野郎は…。相変わらずムカつく男だな。

「……ホント先輩変わりすぎ。イヤんなっちゃう」

「…?」

今の言葉を口にした時だけなぜかこっちを見ずに、逆側へと顔を向けては無意味に木かなにかを見上げている棚瀬。

なんだ…?変なの。

「つっても最近ちょこちょこ他の女も抱いてるけどよ…」

棚瀬のこの不思議な雰囲気に妙に気圧されちまって謎にフォローしてしまったが、棚瀬がようやくこっち向いてきたと思いきや「そんなんじゃまだまだ足りないっしょ?」と言ってくるけど、別に物足りなさとか感じてねぇからなぁ今は…。桜音で事足りてるというか…

 

「いや別に?ホントは桜音だけで十分なんだけどな。ま、色々あるんだよ俺たちにも」

「ふぅ〜ん…」

「文句あっか?」

「文句しかねーよ…」

ボソッと棚瀬がなんかしら呟いたのだけは分かったが、なにを言ったかまでは聞き取れなかったので「あ?」と凄んでみせるも棚瀬はコロッと態度を変えては「んじゃ俺行きますわ〜!」と愛嬌にも似たなにか得体の知れない笑顔を振りまいてきては手を軽くあげて一人で大学の方へ戻って行っちまった。

…なんだったんだ??

一人にされて暇なのでカフェか打ちに行くかで悩む。暫く桜音ん家に戻れねーしな…

 

「……カフェ行って卒論進めるかぁ」

 

˳◌* ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ *◌˳

 

今回は桜音とクラ坂メインで書きたかったから、いつもはクラ坂とクラ高交互で書いてるけど初めてこんなにちゃんと桜音とクラ坂交互で書いたねぇ笑

たまにはこういうのもいいでしょう⟡.·

私自身がポジティブ思考人間だから(どっちかと言うと本当にクラ高寄り)、クラ坂の悪い方悪い方へと考え込んでしまう性格が私にも分かってあげられないけど(ぇ)、私の周りがネガティブさん多めなのでそういう人の話しを聞いてなんとなくネガティブさんの思考は一応知ってはいるっていう感じです…笑

間違っていたらごめんね

 

 

オマケ

 

高「戻ってきたぞ〜」ガチャッ

坂「あ、おかえり」パンパン

桜音「っ〜…!!♡ ッ…!♡♡」

高「え゙っ、まだやってんの??」

坂「う、うん。ちょっと今日桜音さんの方がヤバくて…」

桜音「ちょっと幸二…!それ言わないでよぉッ…!♡♡」

坂「あ、ごめん」

高「は?なにそれ俺も我慢出来ん参加する。おら桜音俺を襲え」

桜音「イヤに決まってる、でしょおッ…♡♡」

高「んだとこの野郎〜…」

坂「相変わらず高見沢には素直じゃないねぇ。ま、それが可愛いんだけどね」

高「( ・᷄ὢ・᷅ )ムスッ…」

 

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