2020ラスト投稿

今年は創作意欲が復活して、頑張ろう!と思った矢先のサイト移転やらで大変だった年でした。笑

世間もほぼ1年コロナで騒いで色々窮屈な思いもしたけど、なんとかやってこれましたねぇ

変な1年でしたけど、皆さんも来年もお身体には気をつけて下さいね!

 

下のソフィアたちの話の続きを最後に載せときマース!今年もありがとうございましたɢᵒᵒᵈ⸜(๑⃙⃘’ᵕ’๑⃙⃘)⸝⋆︎*

 

Dr.のせいで〜..2

 

落ち込んでいるというより、どっちかと言うと大人に叱られて反省するんじゃなくて機嫌が悪くなっている態度のコウちゃん。確かにコレは生意気な子供だわな〜..

コウちゃんの隣まで行ってみせると、彼はムスッとした顔で私を睨みつけてくる。そんなに気に入らなかった?ま、でもさっきのはコウちゃんが悪いから仕方ないけどね。

 

「..なんで俺の妻なのにサクライは良くて俺はダメなんだ」

「んー、分かんない?そこが分からなければ私も今のコウちゃんを受け入れようと思わないなぁ」

「なんでっ?」

「だって、私のこと心から好き?大事にしようと思ってくれてる?」

「は..?」

「そういうこと」

さっき会ったばっかなのにいきなり愛せるか!とぶつくさ文句を呟いている。うん、まぁそうだけど..でもそういうことだよね。

マサルに吹っ飛ばされてちょっとだけボサボサになっていた髪を整え直してあげれば、彼は素直にそれを受け入れてくれたみたい。昔からこの髪質は変わらないんだね、コウちゃん。

 

「あのね、コウちゃん。私は子供の頃の貴方を知れてとても嬉しく感じてるの。私は十八からの貴方しか知らないから、子供時代のコウちゃんと過ごせて私は今幸せなんだよ?」

「幸せ?よく分からん..」

「ムリもないよね。子供の貴方には分からないかもね」

「さっきから子供扱いすんな!サクライもお前も..」

「お前じゃない、ソフィア!さっきマサルに怒られたばっかりでしょ?マサルに言いつけるよ?」

「そ、ソフィア..」

「私のことをお前って言っていいのは、大人のコウちゃんの方だからね?分かった?」

「っ〜〜..」

 

やっぱり不満気なコウちゃん。物分り悪い子だこと。昔のマサルはどうコウちゃんの対応してたんだろ?こういう時はスルースキルが高くなければしんどいかもしれない。だから私もここはコウちゃんの言うことに一々突っかかったり反応しない方がいいとは分かっているんだけど..どうしても相手しちゃうよね。

だってこんな姿のコウちゃんをお目にかかれるなんて、普通なら有り得ないもん。ちょっぴりDr.の幸ちゃんには感謝してるといえばそうかもしれないけど、それを口にすると調子のるので絶対言わない。

「コウちゃん」

「なに」

「ちょっと海の方でお散歩しよっか?」

「….。」

 

 

「なにタカミー急に呼び出して」

「あれ?そちらの小さいお子様はもしやサカザキ様で?」

「へ〜!王子様ちっちゃくなれるんだー?」

人魚という証拠を見せる為にわざわざタロウとタダスケと雲外鏡を呼び出し、コウちゃんにサンニンを見せつけると、小さな彼は目を見開いて口を開けながら「え?」という表情でさっきから固まっている。

どーだ、ビックリしたでしょ?

 

「ね、言った通りでしょ?人魚はいるよ」

「物語の話しだけじゃないのか..?」

「なーにぃ王子様?僕たちのこと信じてないのー?」

「….この人魚、ソフィアにそっくりなんだが」

「正確に言うとその人魚は鏡の妖怪なんだけどね。なんでそっくりかと言うと….また後で教えてあげる」

「はぁ」

 

タロウが私のドレスの裾をクイクイとしながら小声で「タカミー、この王子様に本当のこと話してないの?」と聞いてきたので、「だってまだ一応子供だし..」と答えれば少し納得してくれたみたい。

コウちゃんはというと、しゃがみ込んで雲外鏡とタダスケに尾ひれ見せろ!と命令しているけど、フタリは嫌な顔せず自分たちの尾ひれを当たり前のように見せてくれた。それを興味深そうに触っているコウちゃんがなんだか愛らしい。まさに子供って感じ!

 

「ほあー..。信じられねぇ」

「でしょ?だからちょっとは私の言うことも聞きなさいよ?」

「んー..」

そんなに私の言うこと聞きたくないのかな、この子は?

 

本物の人魚を見せれたので満足した私は、タロウたちとお別れをして再びお城に戻っていく。マサルの言う通り、こんな姿のコウちゃんをよそ者に見られてはいけないのであんまり城内をウロウロさせられないんだよね。

コウちゃんの部屋に帰ってこれば、彼はさっき見ていたばかりの海を窓から覗いて眺めている様子。世の中にはこんなにも不思議なことがあるんだよ、小さなコウちゃん?でもちょっとは楽しめて貰えたんじゃないかな。うん、私が満足!

そんなコウちゃんはずっと海を見つめては、ポツリと「悪かったな」と謝ってきた。あら、唐突に素直になったこと。

 

「なんで謝るの?」

「疑って悪かったって意味だよ。..本当に人魚なんているんだな」

「そりゃあそうだよ。十八の貴方が海の事故で溺れてるところを私が救ってあげたんだもの」

「ソフィアが..?」

「うん。そこで貴方が私のことを好きになったのが全ての始まり」

「俺から..ソフィアのことを..」

ベッドに座っていた私の方へと近づいてくるコウちゃんは、そっと私の頬にその小さな手を触れさせてきた。

いつもの頼りになる大きくて硬い指の先だけれど、今は頼りない細くて短い指。その指先が私の頬をそっと包んでくれる。さっきのように乱暴じゃなくて、壊れ物を扱うかのような優しい手つき。

そんなコウちゃんの手を包み込み、「貴方が私のことを好きになってくれて良かった」と微笑みかけると、彼は口をキュッとつぐんではなぜか泣きそうなウルッとした目をしている。ちょっとは分かってくれたかな..?

 

「マサルも私のことを好きになってくれて..いっときは私たちの三角関係がとても辛かった時期はあったけど、今じゃこうして三人とも幸せでいられてるの。それは私ももちろん頑張ったけど、コウちゃんとマサルも私の為に沢山頑張ってくれたお陰で今の私たちがいる。だからね、今の子供の貴方には理解出来ないことだらけだろうけど..未来の貴方に私はとても感謝しているよ。ね、コウちゃん?」

「ソフィア..」

 

するりと私の手の中から彼の小さな手が抜けていってしまったから、少し話しが重た過ぎたかな?って思ってしまったけれど、コウちゃんは私の隣にすとんと座り何かを考えているような、切ない瞳をしている。こんな子供の時から色気は健在なのかと..ホントどんな子供なの貴方は。

ゆらゆら揺れている瞳を上から見下ろしてながら、彼の肩を私の方へ寄せてあげると大人しく私の体へと寄りかかってくるコウちゃん。いつもはコウちゃんやマサルが私にしてくれている行為だけど、まさか逆のことが出来るとは考えもしなかったよ。新鮮だなぁ。

 

「俺はまだソフィアのことを好きとか、愛してるとかまではよく分からないけど..大人の俺は本当にソフィアのことを大切にしてるのが今ので伝わってきた。..生意気なことばっか言ってごめんなさい。ソフィアに嫌われようとしてたとかじゃなくて..なんにも考えずに口に出しちゃうから..」

「そうだろうねぇ。子供時代のコウちゃんがここまで生意気だったとは思わなくてちょっとビックリしたもんな〜。うん、でもちゃんと謝れるだけただのワガママ王子様じゃないってのはなんとなく分かったよ」

 

はい、よく出来ましたと言いながらコウちゃんのほっぺにチュッと唇を落としてみせると、コウちゃんは私の唇が触れた部分にそっと手を持っていきフッ..と口許を緩ませてくれた。色気あるなぁ..

そしてパッと私の方へと顔を向けてきたかと思えば、ググッとコウちゃんの顔がこちらに近づいてくる。かと思えば子供の癖に大人と同じような優しいキスを落としてくるなんて..キザな子供。これくらいなら受け入れてもいいか..な。

 

更にグッと体を押されれば、ベッドにボフンッとそのままコウちゃんと一緒に倒れていくだけ。

小さな体をギュッと抱きしめてあげると、コウちゃんの方も私を抱き締め返してくれるその短い腕が愛おしいし素直に可愛いなと思ってしまう。いつまで経っても舌を入れてこない辺り、まだそこらへんは子供だな〜なんて。ディープキスしてくる子供もそれはそれでどうかと思うけど..

 

「..ソフィア」

「うん?」

「大人の俺のどこが好き?」

「そーだな〜。マサルとは正反対の俺様系で、強引なうえに〝俺について来い!〟っていうタイプだけど、私の気持ちを無視するとかじゃなくて..ちゃんと私のことを守ってくれるからこの人について行きたいって思えるよ?今のコウちゃんほどワガママじゃあないけど、まぁある程度は健在だよね〜。いつも私を苛めてくるドSさんで、だけどたまに見せてくれる優しい微笑みとかが可愛くて..何回喧嘩してもついついコウちゃんに苛めて欲しいって思っちゃうんだ」

「ふぅん」

「未来の貴方はこんな感じかな?」

「..そうか」

 

私の上からベッドの方へコテンと降りて寝っ転がった状態のコウちゃんが、天井を見つめながら言葉を紡ぐ。

 

「未来の俺は相当ソフィアのことを大事にしてるみたいだな。誰かをそんなに愛せるだなんて考えたこともなかったから、自分でも信じられん気持ちのがいっぱいだ。けど、未来の自分がそんだけ格好いい大人に成長してるならそれでいいや!」

「ふふっ、そうだね」

うん、大人のコウちゃんはとても格好よくて素敵な私だけの王子様なんだから。

 

「ソフィア..」

「なに?」

「俺、眠たくなってきちゃった..」

「じゃあ一緒に寝よっか?」

「..うん」

うつらうつらしているコウちゃんの目。本当に眠たそうなので彼の頭を枕の方まで持っていき、そのまま二人でお昼寝をすることにした。

やっと大人しくなってくれてちょっぴり一安心かな..

すーすーと次第に寝息をたてるコウちゃんの横顔を眺めていたら、私もなんだか眠たくなってきちゃった。ちょっとだけなら私も寝てもいいよね..。おやすみなさい..

 

「おい、起きんかい!」

「うおっ!?」

「大人に戻ってんなら寝てないで自分の仕事しろやい!」

「えっ..なっ..、なんだっ?」

「….んぅ?」

隣が騒がしいな〜..と思い眠たい目をこじ開けてみせれば、マサルがコウちゃんを叩き起していたところだったみたい。というよりコウちゃん大人の体に戻ってるし。やっとDr.の薬の効力が失われたのかな?

自分がなぜ寝ていたのかも見当すらついていないコウちゃんをよそ目に、マサルがプハッと吹き出して急に笑いだし始めた。

 

「お前子供の時の記憶覚えてねーのか?ソフィアに襲いかかって俺に吹っ飛ばされたの」

「……..ぁ!」

「思い出したか?」

ほんのちょっと思い出すのに時間がかかったみたいだけど、なぜだか子供になってた時の記憶は残っているみたい。へー、こういうのって普通は忘れるもんだとばかり。

珍しいことに、そのことを思い出したコウちゃんの顔はみるみるうちに真っ赤に変貌していった。わーホント珍しい。

そして私の方をパッと見たかと思えば、彼は「アレは忘れろぉッ!!」と大声でいきなり叫ぶ。

 

「アレって?」

「お、俺が..ソフィア襲いかかったこと..」

「なんで?まだテクニックがなかったから?」

「あのなぁ..!」

恥ずかしそうに怒ってくるので、これ以上言うとまた苛められるからやめておこう。

 

「さ、サクライも..叱ってくれてありがとな..」

「いーえ!あれは十二歳の頃のサカザキに向けて言っただけですからね!」

「いや、マジで正解だわ..。例えガキだったとしても、ソフィアをぞんざいに扱っていい理由になんてならねーしな..」

「やっぱり大人のコウちゃんの方が物分りいいね!」

「それどういう意味でい」

笑い合う私とマサルだったけど、コウちゃんは不満そうな顔をして下を俯いては大きい溜息を吐いていた。まぁね、たまにはこういうのも面白くてアリじゃないかな?

貴方の見られることもないと思っていた子供時代を目の前でこうして見れたんだもん。私は良かったよ。

私がコウちゃんに向けて微笑んでいたら、マサルが何かを悟ったかのように「あれが毎日だとしんどいぞ〜」と付け足してきた。

 

「わ、悪かったな..!」

「もうあの頃には戻りたくないしね〜」

「私、コウちゃんの子供時代が見れたからマサルの子供時代も見てみたいなっ」

「俺の?そんなに今の自分と変わらないと思うけどな。それよりソフィア..タカミザワが幼かった頃のが見てみたいなぁ!」

「私?あの頃の私なんてただのわんぱく人魚なだけだったし..」

 

あ、だからと言ってもう暫くはDr.の幸ちゃんにお世話にはなりたくないか..な。

 

 

.゜。:+.゜。:+.゜。:+.゜

 

ただのおねショタ、ショタおねが書きたかっただけの話です

 

 

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