貰い物

罪人たちの舟~小話集~

ろきさんの所の女の子たちからプレゼントをもらった幸桜は……  扉を開けた瞬間、俺は自分の目を疑った。この状況ならきっとみんな俺の味方をしてくれるはずだ。いや、高見沢は動揺しまくってる俺を見て笑いそうだな。どんなによく分か…

倖せのかたち~send my heart~

船頭「お前……」幸桜「……」船頭「本当に良かったのか?」幸桜「……お兄ちゃん…(コクン)」船頭「相手は罪人だぞ。そんなのと一緒になるなんて苦労するぞ。ただでさえ俺らは普通じゃない世界にいるのに」幸桜「桜井は……桜井となら大丈夫。信じてるから…

罪人たちの舟~Cerry blooms~

マモン様を前にして胸元の切れた服をかき合わせて顔を伏せる。冷ややかに研ぎ澄まされた悪魔の気配にただただ小さくなっているしかない。『役に立たないお前はいらない』美しく微笑まれたマモン様が腕を一降りすると一筋の光がオレに向かってくる。『無事で良…

24番の災難~métamorphose~

「あ、女船頭のトコの桜井だぁ。ひとりでこっちに来るなんて珍しいねー」こっちの俺にあまり会いたくないから男船頭の世界には近寄りたくはなかったんだが。「お前の所の船頭が『お姉ちゃん』になったせいで幸桜がこっちに遊びに来てるだろ?そろそろ仕事だか…

HAPPY BIRTHDAY~罪人たちの誕生日~

それはある秋の日。幸桜「桜井、どうしよう!!」24番「どうした幸桜?」幸桜「今日、もう一人の生みの親の所の女たちに聞いたんだけどもうすぐお兄ちゃんの誕生日なんだって」24番「だから?」幸桜「プレゼント何も用意してない……」24番「大丈夫だよ…

罪人たちの舟~elegy~

初めてアイツを見たのは船頭が漕いできた舟から降りてくる姿だった。暗く不安な、絶望を湛えた目をしているヤツラの中でひとり、何と闘っているのか、キツい目をして真っ直ぐ前を見据えている姿から目が離せなかった。 今日も哀れな罪人たちがいっ…

罪人たちの舟~masquerade~

七「お、女船頭のトコの俺。ひとりでどうしたぁ?」72「あ、パパだぁ」七「はぁ?」72「だってぇ、アンタがいたから俺が生まれたわけで~『パパ』でも間違いないでしょ?」七「せめて兄貴くらいにしてくれ…」ニ「…バカな事言いに来たワケじゃないんだろ…

罪人たちの舟~anotherstory~

このお話は、bookにある「罪人たちの舟」の船頭さんが“女として生きていたら”といった幸乃さんオリジナルのストーリーです。船頭さんが女体化なんて読みたくない!単純に女体化は気持ち悪い!という方は控えて下さい。世界観は私の書いたお話と一緒にな…

39th

「39th」「…あれ、いない……」部屋を覗き込んだが、その部屋にいるはずの人の姿はなかった。荷物は…ある。もう起きた?そんなバカな…と思いながらドアを閉めると、聞き慣れた声がした。「棚瀬さん、おはようございます。」眠そうな馬場が、ペコリと頭…

満月に猫の願い事

. 草木も眠る丑三つ時。とは言え、夜行性の猫達にとって、真夜中は楽しい遊び時間。きょうもマナちゃんとワカちゃんは仲良くおしゃべりしています。『きょうはお月さままんまるだね~』『あたし知ってるよ、お父さん達の言葉で、満月っていうんだ…

サヨナラ~Good Bye my only you…~

. 強く握りしめた左手を君は優しく両手で包んでくれたいつもより綺麗な夕空の下顔をあげると温かいまなざしが待っていた誰よりも君を愛しているのに君は僕を残して行くんだ流れる涙を君の指がなぞる離したくなかった君と旅した日々は儚く消えてし…