希望の詩 短編集 - 4/7

学生さんss

 

つまらない授業を受けながらイヤホンを耳に装着し、好きなミュージシャンの曲を小さい音で聴きながら眠りこける。

髪が長いからイヤホンしてるのバレないんだよなコレが。曲聴いてると案外長く感じる授業も短く感じてすぐに終わってたりするパターンが多い。寝てるせいもあるからか?

俺の今の席は廊下側の前から五番目の席。後ろの方だから快適っちゃあ快適だが、冬はちょっと寒かったりするよな廊下側って。

 

うつ伏せになって寝ていたが、それもやがては目が覚めてしまい、俺はコソッとポケットからスマホを取り出した。

机の下で弄りながら、暇なので桜井にでもラインしよう。「暇だから構え」って打ってからアプリを閉じて、気になってたあのドラマの女優の名前でも検索するかと思った矢先、もう返事が返ってきた。

 

「桜井賢が画像を送信しました」の文字が表示されると、俺はまたラインを開いて桜井が送ってきた画像を覗いてみると、とんでもなく変な画像送りつけてきやがるから、思わず「グフッ‥!」とかいう笑いをめっちゃ我慢した声が出てきてしまった。

ちょっ‥!バカ、コイツ!

こんな授業中に笑ったら目立つだろうが!

 

恐る恐る周りを見渡してみても、俺が咳をしたくらいの軽い印象で捉えられてるようで、誰にも注目されずに済んだ。良かった‥

にしてもヤメろよな、こういう笑える画像系は。危うく教師に見つかって携帯没収されるパターンだったぜ。

仕返しの為、俺のフォルダに入ってるエロ画像を送りつけてやって数秒後、すぐに桜井の返信があった。「バカww やめろよ授業中にw」なんて返事。そんなもん俺も同じ気持ちだっつーの!

それからはお互いのフォルダに入ってる画像を送りつけあっていたら、あっという間に授業の終わりのチャイムが鳴ってしまった。なんか今日の授業はやけに早く終わるな。

 

でもあと一時間残ってる。そのあと一時間の授業が終わればいつもみたいに桜井の教室に行って、三人でダベる。

刺激はないし、日常的でつまらないなと思う反面、それが案外楽しかったりもするもんだ。

先生が「明日までに予習しておくように」と付け足してから教室を出て行くと、俺は隣の教室に直行しようとしたら、桜井もほぼ同じタイミングで教室から出てきた。

 

お互いが顔を合わせると、「お前アレは卑怯だぞ!」なんて言い合っておどけていられる。アホみたいな事してバカやって笑っていられるって好きな時間だ。

 

「お前あの画像なんだよっ!笑いこらえるのめっちゃ大変だったんだからな!?」

「高見沢こそなんだよアレ!どこであんなもん拾ってくるんだよ」

「秘密ぅ~」

「何だソレ。つーか坂崎に送りつけてみよーぜ!」

「でもアイツ授業中携帯触らねーじゃん」

「今からだよ。どんな反応すっかな」

「また後で怒られるの俺だからお前が送れよ!」

「え~!面倒くさいじゃん!」

 

そんなやり取りをしながら廊下で喋っていると、もう十分放課は終わってしまった。ほんと早いよな十分って。

チャイムの音と共に教室に戻り、またつまらない授業を受ける。けど最後の時間は日本史だから起きてよう。日本史は意外と好きだからな。

 

そうだ。桜井と一緒になって坂崎に大量の嫌がらせメールしてやろう。

そう思いつき、俺は早速桜井にラインをしてみた。

 

勿論放課後、坂崎に怒られたのは言うまでもない。

 

男子ってバカだもんな

 

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