笑う桜井を見てちょっと幸せな気持ちになった。
ひとしきり笑った桜井はふと真面目な顔になる。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
何を言い出すのかと少し緊張した。
「……言いたくなかったら答えなくて良いけど。さっき……ずっと俺の事考えてたって……」
さっきは必死だったから言わなくて良いことまで口にしていたらしい。
「それは……」
毎日のように夢で桜井に会うようになってからずっともしも桜井に会えていなかったら、と考えていた。
そしてさっき桜井がいなくなるかもしれないという事が現実として目の前に突きつけられた時に真っ先に浮かんだ離れたくないという感情。
男として生きるという生き方を選択してしまったオレにはもう二度と縁がないモノだと思っていたけど。
それはきっと。
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