幸桜から初めて好きだと言われて舞い上がっていた。
落ち着いた良い雰囲気になっていたのだからそのままでいればよかったのについもうひとつの気になっていたことを口にしてしまった。
「もうひとつ教えて欲しいんだけど」
「なんだ?」
「幸桜がうなされてた夢って……」
「……!!」
腕の中の幸桜が震えだした。
もう聞いても大丈夫だろうと軽い気持ちで聞いた事を後悔するくらいのこの怖がりよう、一体どんな夢だったんだ。
俺は抱き締めたまま幸桜の髪をゆっくりと撫でる。
幸桜は背中に回した手ですがるように俺の服をギュッと握る。
「聞いてごめん。嫌なら話さなくて良いよ」
幸桜は首を振ると少しだけ離れて上目遣いで俺を見た。
まるで小動物のような可愛さ。
震えて怖がっている相手を見てこんなにも可愛い人の側にいられるなんて幸せ者だな、なんて不謹慎にも思ってしまう。
「聞いてくれると…嬉しい」
そういうと幸桜は夢の内容を話はじめた。
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