頭が割れそう……
今までにないくらい苦しい。
このまま死んでしまうのかと思うくらい辛い。
残りの寿命はまだ数年は残ってるはず。
こんな所でひとりでなんて……
『幸桜!!』
ああ、桜井の声が聞こえる。
今日は桜井は側に居ない。だってオレが傷つけてしまったから。
オレがひとりはイヤだと思ったから空耳でも聞こえたかな?
幻でもうれしい……
『幸桜っ』
幻だと思ってた声が再び聞こえた。
いつも落ち着いていて耳に気持ち良い声が微かに震えているような気がした。
いや、そういう風に心配してくれるはずだと思っているオレの願望。
『幸桜……』
ああ、もう本当になんて声を出すんだ。
そんな風にしてるのはオレのせいなのか?
例え想像だとしても切なくなってしまう声にどうしたのか聞きたかったけど苦しくて返事すらできないでいる。
『気づいてやれなくてごめんな……』
ふわりと優しい暖かさに包まれた。
どんなに苦しくてもひとりじゃないと思えるその暖かさに幻じゃなかったのだと知った。
傷つけてしまったのに来てくれたのか。
桜井は謝らなくて良いのに。オレが悪いんだよ。桜井を悲しませてごめんって伝えたいけど自由にならない体がもどかしい。
『おい、マモン!どうせ覗き見してんだろ!!出て来いよ』
おい、桜井!マモン様を呼び出して何をするつもりなんだ‼
ロクなことにならないなんて考えなくても分かること。止めなくちゃ……
『…なんだい、夜中にうるさい男だね』
桜井の呼び出しに応じたマモン様が部屋に現れてしまった。
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