MPⅡ 思い出・その後編 - 3/20

この間叫んでた通り、とーっても際どい人魚のお話書きますので注意して下さいm(_ _)m

 

 

タカミザワ‥

お前、やっぱり‥サクライの所へ行っちまうんだな‥。

 

手を伸ばせば伸ばす程お前がサクライの方へと足を動かす。

待ってよ‥。どうしてお前はすぐサクライの下へ行ってしまうの?俺じゃ頼りないから?女遊びをやめないから?お前を怒らせてばかりいるから?

振り向いてさえくれないの?

 

その長い髪に白い肌、綺麗な体のライン‥青いサファイア色をした瞳と尾ひれ。もし、お前が女なら全てを奪い尽くした筈なのに‥

けど、きっとお前はサクライの所へ行って、その全てをアイツへと捧げてしまうのだろう。声も、瞳も、涙もその身体さえも。

 

時々夢にみる。
お前がサクライの女になる夢を。

 

女になったお前がアイツの方へ走り出し、それを受け止めてくれるのはやっぱりサクライで‥。泣いて嬉しがってるタカミザワはアイツの胸の中に居る。手を引かれ、行く先はサクライの部屋。

ベッドに組み敷かれ、互いを何秒か見つめ合えばその先は‥‥

 

サクライは優しいから。紳士だから‥。恋愛感情にも似ていたこの気持ちが本物の恋心に変わる時、きっとタカミザワとサクライは愛し合う。見ていたくない。逸らそうとしても夢だから上手くコントロール出来なくて、結局は二人が愛を囁きあってる場面を見る事しか出来ない。どんなに抵抗したくても、割り込みたくても、俺がその二人だけの空間に入る事は許されなかった。

 

だから手を伸ばしてもお前に届かない。

 

二人の名前を叫ぶけど、何がなんだか分からない。叫んだ所でタカミザワが俺の存在に気付く筈がなくて、いつの間にか体中に巻き付けられている鎖達が俺の自由を奪っていく。

 

張り裂けそうな心が辛かった。

 

サクライが憎く感じるのは今に始まった事じゃない。昔からそうだった。アイツも俺の事を羨ましがる。そして妬んでいる。王位に就くのが俺だと分かり切っている腹癒せなのか、だからお前は俺に見せ付けてくるのか?

 

タカミザワと愛し合ってる所を‥。夢の中のお前はいつも意地が悪い。俺の存在に気付いている癖にそれを横目で楽しんで、俺の心を弄んでる。勝ち誇ったその表情に怒りを感じる。いつかきっと、夢の中で俺は‥‥アイツを殺めてしまうんじゃないかと思うと‥自分が恐くて堪らない。

どれだけ俺達がタカミザワに求めて、どれだけ欲しているのか‥。アイツが居なくなればタカミザワは振り向いてくれる?俺を見てくれる?

 

違う‥。哀しむだけだ。哀しんで、今以上に泣いて‥きっと俺はタカミザワの笑顔を見る事はなくなってしまう。仮に笑ったとしてみせても、それが本物の笑顔ではなくなる事が目に見える。

 

そんなタカミザワをサクライから奪って何になる?俺も疲れるだけ。苦しいだけ。

なら、正々堂々と奪い合うのだろうか?‥俺には自信がない。

 

人魚の存在を知ってから俺の女遊びが激しくなった。人魚に恋をしてしまったけど、いつ何処で会えるのかも分からない。そのイライラが募って、名前も知らない女にさえ手を出してしまう。近付いて来た女がいたら、取り敢えず抱いていた気がする。

それで人魚がタカミザワだと分かった時‥アイツが女ならそこでやめてたのかも知れない。けれど、アイツが男だからこそ俺は自分の欲だけの為に快楽を求めた。

 

艶めいた女の声。乾いた音。汗ばむ額。何度も何度も経験した。だけど、俺の欲が満たせる者は誰一人として居なかった‥。

俺は自分が良ければそれでいいと思っていた。女がどうなろうが知った事ではない。その喘ぐ声が演技だなんて知っていたさ。女を満足にさせる男は早々居ないからな‥。けど、俺はこんなどうでもいい女達を満足させたい訳じゃなかったから、自分が満足出来れば良かったって話。

 

 

でも‥

 

そこに居るのが、女のタカミザワだったら‥俺は満足させていたに違いない。

身も心も普通の‥女になったアイツなら俺は努力をしていただろう。男だった事なんて記憶、消し去って、ただの何処にでもいる男女になって、恋をして、愛し合えればどれだけ幸せだったんだろう‥。

 

サクライに初めてを捧げたっていい‥。

その代わり、その身体‥俺にも触れさせてくれ。欲しい。お前が欲しい。

 

泣いてもいいよ。拒まれたって構わない。痛いって泣き叫んでも俺は容赦しないから。その内に変わっていくから‥快楽に。

細い腕を取って、お前の唇に熱いキスを落とし、その白い身体に俺を刻み込めばいいだけ。狂う程俺で溺れて、俺の味を覚えさせればいい。

 

サクライの所へまた行ってもいいさ。でもアイツじゃもう満足出来ないくらいの身体にしてしまえばいいだけだよね?そうすればお前は‥また俺の下へ帰って来てくれる‥。

一度占めた味なら何度だって俺の所へ来てくれる。サクライに悪いと分かっていても、気の弱いタカミザワなら俺がお前を本気で好きだと知っているが為にまた身体を許すんだろ?

 

泣きながら、誰かに謝りながら身体を汚していくお前を独り占めしたい。貪りたい。喰らいたい。離したくない。

 

行ったり来たりして、選べなくしてしまえばいい。悩めばいい。俺達の関係がグシャグシャになろうと、俺とサクライはタカミザワを取り合う。醜くて‥見ていられない程の争いを。

ふと目が覚めた時、隣のベッドで寝てるのがタカミザワだったら?

 

短くなった背中までの髪を弄りながらその寝顔を見ていたい。疲れて気絶させてしまう位激しい運動をした後だって気にしてられない。もう一度口付けしてアイツを起こして‥次は優しくしてあげるから‥。だから、泣かないで‥。

俺の名前を呼んで、叫んで、声が枯れる程喘いで、足腰を立たせなくするまでお前を一方的に愛すよ。

 

「俺の事好き?」

そう聞けば「大好きだよ」。

 

「サクライよりも?」

なんて意地悪な質問しても「そうだよ」って。

 

例えそれが偽りでも、その一時を楽しみたいから。その言葉に安心感を覚えながらお前を愛で続けるから。

 

翻弄されればいい‥。

それがお前が女になった時の運命だから‥。

 

俺とサクライの間を揺れ動いて‥両方から愛されて‥苦しんで、泣いて、「親友」だった頃の三人に戻れたらいいなんて思いながらまたお前はその身体を一つ汚していく。

抜け出せない蟻地獄のような‥堕ちたら這い上がれない関係になってしまえば、俺達は一体どうなる。

 

だからこそ‥タカミザワはどんなに力を持ってたって、海の中の誰かにそう言われようが男のままでいる。

 

俺達とずっと仲良くしていたいから。

それは俺も同じだから‥

 

だから‥‥

俺は二人を大切にする。

 

アイツが女にならない限りは。

 

 

 

BL苦手な私が何故ここまで書けたかと言うと、人魚をもう女として考えてるからです。女体化なんて生温いものじゃなく、完全な身も心も“女”と想定して書いてるから

じゃないとムリです(^^;;

 

愛したくても愛せないって辛いかな。だけど絶対この王子様達は一線を越えないので、はい。親友のまま、です

もしも人魚が女になってたらパターンの温い感じの小話でした。もし、ちゃんと書くなら本当に18禁になるので‥笑

 

表現もギリギリですかねコレ?

アウト‥?

 

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