幸桜が倒れた夜から5日が経った。
本調子じゃない幸桜が働いたとしても邪魔になるだけだからとマモンに言われて仕事を休んでいる。
まあ、目を覚ました次の日には起きて家事をしようとしていたくらいだから問題はないんだろう。けど俺が心配だったから大人しく寝ていろと部屋に押し込めた。
何だかんだと理由を付けて動き回ろうとするから俺が部屋の入り口で見張りをしていた。
幸桜は怒っていたがそんなの知ったこっちゃない。また倒れられたら困る。
「桜井、もう大丈夫なんだけど…」
ベッドの上から幸桜が起きていいだろ?と今日何度目か分からない質問をしてくる。
「ダメ」
こっちも何度目か分からない返事をする。
「もう、本当に大丈夫なんだから。あの時は寝不足だっただけで」
「寝不足?」
聞き返すと幸桜がしまった、という顔をした。
「どういう事だ」
いつも俺より先に寝ていたはずなのに寝不足なんて。
「……夢見が悪くて目が覚めて」
どんな夢なのか聞くと幸桜は布団を顔が隠れるほど引き上げて答えを拒否した。
「今は?」
聞けば目の下まで布団をずらしてこっちを見て返事する。
「最近は見てない」
それなら良いか。
追及するのはやめておこう。
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