うっかり夢の話をしてしまった。
桜井が追及するのをやめてくれて助かった。
まさか本人に『お前が出てくる夢』が原因だとは言えない。
夢を見なくなったのは本物がずっと近くに居てくれるからだろうか。
倒れる前よりも長い時間桜井が側にいてくれる。
桜井は『幸桜が倒れた時にひとりにするなと言ったから離れない』と言うが正直、あんまり覚えてない。
でも目を覚ませば桜井がいる。それに妙な安心感があった。
あい変わらず桜井の事を考えてしまうがきっと一緒にいるせいだ。
72番といればきっと72番の事を考える、そういうことだ。
そう思わないと桜井とこんなに一緒に何事もなくいられない。
あれ?なんでいられないとか思っちゃったんだろう。
「食事の用意してくるから何かあったら呼べよ」
答えが分からないまま桜井を見ていたが気にした様子もなく布団の上からオレの肩の辺りをポンポンと叩くとそう言って部屋を出ていった。
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