仕事に来て引き継ぎを終えたら一人になってしまった。
仲間が居るうちは余計な事を考えてる暇なんてなかったけど一人になった途端にいろいろと考えてしまう。
今日は桜井にひどい事をしてしまった。
せっかく桜井が心配して伸ばしてくれた手を叩いてしまった。
顔を見れないでいたけど今までに聞いた事の無いような傷ついたみたいな声がした。
謝らなくちゃと思ったけどどんな風に言えばいいのか迷ってる間に桜井は出ていってしまった。
起き上がってそっと閉められたドアを見つめた。こんな時までオレの事なんか気遣わなくて良いのに。
なんで桜井はこんなにも優しいんだろう?
あの時の約束を守ってくれようとしてるだけなんだろうけどもう大分時間が経った今、もう時効だろう。
オレなんかほっとけば良いのに。そうすれば桜井だって残りの人生を好きな事をして過ごせるのに。
でも、この島に縛られてる限り本当の自由は無い。桜井を縛りつけてしまったのは結局オレなのか。
あのまま死んでいたら桜井は楽になれていたんだろうか。
今の不自由な生活を送ることになった原因のオレを桜井は恨んではいないのだろうか?
……桜井に嫌われる。
そんな事、今まで考えた事も無かった。
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