人魚の王子様 くびれ触り隊
深夜、サクライとサカザキが僕を呼び出したかと思うと、人魚のままの体を抱えて城へと向かった。焦った僕だったが、今日は城の皆殆どが故郷へ帰って一日だけ休みを貰ってるらしい。それを狙って二人が僕を連れ去って行ったんだ。
連れて行かれたのは、水が豊富なバスルーム。僕はお風呂とかいうものが大嫌い。いつも人間になって、ここへ来る時は一番にシャワーを浴びるが、これは水が出て来るからまだいい。だけど、お風呂はお湯だから凄く熱い。海で暮らしてきた僕からすれば火傷ものだ。
「ヤダあぁぁ!!お風呂入りたくないぃ!!」
「ちっとは大人しくしとけ!今月の終わりには三人で温泉に行くんだから少しは慣れろ」
「イヤイヤ!サクライ離さないでお願いだから離さないでえぇ!」
困惑してるサクライにがっしりしがみつき、僕は拒絶した。が、サカザキが無理やり突き放してくるから僕はそのままバシャンとお風呂へ入ってしまった。
「あづいいぃーー!!」
「人魚の煮込みだな」
「可哀想だぞ‥」
ニヤニヤしてるサカザキに対し、哀れそうに見てくるサクライ。可哀想だと思うなら僕を助けてよ!
這い出ようとしてもサカザキがグイグイ押してくるせいで中々出られない。うぅ‥!
僕はそんなサカザキの腕を取り、服を着たままな彼を無理やりお風呂へ引き込んでそのまま出ようとしたが、後ろからガバッと掴まえられてしまった。
「ヒューッ。タカミザワのくびれやべぇ」
「ちょっ‥!さ、触るなバカ!」
恥ずかしさとお湯の熱さで体に熱が籠もり始めてきた。な、なんだコレ‥僕の体おかしくなっちゃった?
「サクライも触る?タカミザワのくびれ」
そう聞かれた本人は「えっ」と素っ頓狂な声を出して、顔を逸らし、赤面しながら首を振っていた。
さ‥サクライ‥?
「ほんとに男かよ?この体、女でも中々見ないぞ。お前が人間の女だったら毎晩可愛がってあげてたのに」
グイと顎を掴まれ、サカザキと目が合えば、更に体温は上昇していく。な、なんて事を言うんだこの男は‥!
「ず、狡いぞサカザキ!コイツが人間の女だったら俺が毎晩優しくしてやってたんだからな!」
さ、サクライ‥!?どうしたんだ急に‥!?
それにサカザキがさっきから妙な手付きで体や下半身を触ってくるから、僕の体はビクッと反応してしまう。
や、やだよ‥サカザキ‥!
そう思い、手で絡み付いている彼の腕をほどこうとしてみるが、なんか力が入らないよ‥。ど、どうしよう‥。
「あ‥あつぃよぉ‥」
頭がクラクラしてくるし、息は荒くなってくるし、サカザキは離れないしで何も出来ない。後ろに居るサカザキの肩にそっと頭を預けると、「エロい」と言ってくる。ヤダ‥僕達、そんなんじゃないもん‥!
「ほら、サクライ。もうタカミザワ抵抗しないよ?触るならチャンスだぜ」
そうサクライに言う通り、僕は諦めた。もう疲れてきたから。でも、サクライはそんな事‥
「ッ‥、やっぱお前女なら良かったのにな」
「サ‥クライ?」
「いいよ。後で俺が優しく触ってやるから‥よ」
なんか言ってるんですけどおぉ!
顔真っ赤にして言わないで下さいぃ!
「つーか大丈夫?のぼせた?」
「‥うぅ、」
辛そうにしていた僕を心配してくれたサカザキは、流石に可哀想だと思ったらしく、お風呂から出してくれて冷たいシャワーを掛けてくれた。そしてまたサクライが抱えて海まで運んでくれて、僕は逃げるように帰ってしまった。
そして次の日。
「タカミザワ‥」
「何、サクライ?」
いつもの時間より早く来ていたサクライが、僕を見てくる。正確に言えば、僕のくびれを。
「‥‥さ、触る‥?」
「いい‥の?」
「サクライは‥優しいから」
僕は体を這い出し、岩へ座る形となれば、サクライが恐る恐る僕のくびれを触ってきた。
「すげぇ‥細い」
「ぼ‥僕なんかよりもっと細くて綺麗な人を掴まえればいいんだからねサクライは!」
「お前が女ならなぁ‥ハァ」
「うぅう‥!ごめん!男でごめんなさい!」
「あ‥いや、お前は最高の親友だから。別にさ、大丈夫だよ」
サクライ‥
「おーい!タカミザワー!」
サカザキが慌てて走ってきたが、一体何だろうか?
と、思ってると再びガシッとくびれを触られた。な、なんだ‥!?
「あー‥!やっぱりお前、女よりほせぇ。昨日抱いた女よりほせぇぞ」
「‥‥!?」
や、やめんかバカ者‥!
-無闇に女を抱くなと何度言えば解るんだ!-
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